第11話 一応 人だぞ こないだゲノム解析して貰ったらホモサピエンスだった

「ほう美人は帰れと」空気が重いではなく


完全にこのリビングは3.3Gが掛かってる

良かった、水槽を置くために、床下のジャッキを50本追加でリビング全体に

入れて補強をしてあるから余程の事がない限り床は抜けない


「今日の気持ちはそうだ 余りの美人 対応ができない」


「慣れれば 良いということか」 2G位までに下がってきた


「とりあえず 週に一回からだな こんな美人を間近で毎日見たら倒れる」


「そうか、それは仕方がない 土曜日に来る」ウズメが消えていくと1Gまで戻る


「と言うことなので弟橘姫 Hまでよろしくね」


「あれほどの頑張り お風呂のHで行かせまくりますよ」


「うん お願いね」


ふうと、一息ついて見ると、泰山様と天目様がゲロッピ寸前

弟橘姫と二人でビニール袋を二神に渡すと、二神ともゲロッピとなった


「どうした 二神ともゲロッピで」


「ゲロも吐く あれほどの激突 余波だけでもええだけ来た」と天目様


「それを あっさりと往なした お前は人か」泰山様


「一応 人だぞ こないだゲノム解析して貰ったらホモサピエンスだった」


「でも、惚れましたわよ」弟橘姫


「やっと俺の人徳を理解ってくれる姫がきたわ」


「はい、来ました けど着物は・・・ 教えますね」

ここでもダメ出しされる


今度は弟橘姫を主演にして、というと小紋になってる

顔出し、胸だししてお茶の動画を再録してL9を強調して解説で撮影

超かわいい娘が小紋を着てメスリンダで湯の量を測り茶筅を廻して茶を点てる

但し、測定は全部俺の指示の声が入ってる

インスタに上げる


平安衣装で茶っても考えたが、そもそも茶の湯が日本に伝わる前の衣装だし

十二単なんかでも、自分の部屋に居る時は右手は袖から抜いて

内側から出す絵が残ってる

そりゃ、12枚も着てたら腕が重いわ 茶筅なんで絶対廻せない


11時 昼飯の準備の時間だ

スーパーに行って真鯛50cm(養殖)コレも1300円のを買ってくる

ATS34の出刃でサクサク捌いて昨日の残り煮汁でアラ煮にする

柵は昆布締めにして冷蔵庫へ放り込む

米はレンジでチンのヤツで我慢

リビングの掃除は弟橘姫がしてくれていてかなり綺麗になっていく


大根の桂剥き ATS34の尺の柳刃で剥いていく

本当は野菜きり包丁なのだが碌なのを持ってない

仕方なくATS34の柳刃でやる

続いて二日目の大ハマチの漬け 人数が増えたので拓海さんの分を残して全部引く

これもATS34の柳刃 気合で研いだ鋼程ではないが十二分な切れ味で

良いお造里になっていく


天目様が、覗き込んで見ていて

「ほう、切れ味が落ちない包丁ですか」訊いてくる


「そりゃあ、今は亡き日立安木の技術開発の結晶のATS34 最高の刃物鋼ですから

 一発の切れ味だと鋼に譲りますが、それも鋼の研ぎ次第で競り勝ちます」


「ほお それは素晴らしい」


「安木事業所の技術・製造・検査と品保とかで、代表の5人位で毎月の朔日には

 近所の神社へ 良い鋼と安全祈願で行っていたらしいし、

 製品化すると奉納もしてたらしい」


これを聞いて「私の所は古臭いのばかりで こういう最新のも」我儘を言い出す


「まぁ飯を食ってからね」皆で食べる


食べ終わると いつの間にか 小紋に襷掛けをしていた

水道と洗剤とスポンジの使い方を教えると、弟橘姫がササッと片付けて洗ってくれる


洗い終わって「どうぞ」と膝を空ける弟橘姫

もう、これは夢だ 夢なら味わっておこう 起きたら廃墟に一人でも許す

天目様との刃物談義もブッチして弟橘姫の膝枕で惰眠をむさぼる

小一時間 膝枕で惰眠を貪り目が覚めても弟橘姫の膝枕


泰山様は居るが天目様は居ない


「色々呆れ返って、これ以上は関われない と言い残し兵庫に帰っていきました」


「泰山様 その座卓の下に隠した包を持って行って貰えば良かったのに」

落ち着いたので様を着けれる そして風呂敷包みを指差す


「断られました それもあって とっととお帰りになりました」


「そんなガチの神様が、受け取り拒否する代物を俺の家に置いておくなよ

 それ、今回のだろ 前回の100年前とか200年前とかどうしてたんだ」


「割り箸は500年前から それ以前は神々も自由で好き勝手に動いて

 問題になって500年前に割り箸が物理的に出来て、神々も採用しました

 500年=6回使ったので今回でこの割り箸は修了 次回は新規に」


「おい泰山 それって、処理の前例無しの核廃棄物並みの厄介さじゃねぇか」

また 様すら付かなくなった


「その通りです」泰山様


弟橘姫が風呂敷包みに近づきもせず

「私はあちこちに祀られてるので気分で動いて居ましたので

 割り箸は引かなかったのですが、昨年の出雲で診せて頂いて

 なかなかの神通力が籠もってると感心してました

 しょぼい妖レベルなら、これ一本で吹き飛ばせますよ 使えればですが」


「その、しょぼいの基準が知りたい 具体例で要件定義をしよう」


「使い手によりますが 土蜘蛛の3匹の群れ 程度なら余裕で

 3本を纏めて使えれば、酒呑童子と配下の茨木童子達と 多対1で戦えますね」


土蜘蛛で ggrks を実行 九州の高千穂のガッツリの妖 それもかなり強い

京都でも暴れまくり 兵も負けてる

続いて酒呑童子 名前は知ってるが ggrks 実行 目眩がする強い鬼 

この割り箸、AVP2のラストに出てくる戦術核レベル


「おい泰山 何本あるんだ」


「1000本くらいある だが、俺の手から離れたので気が楽なった」


「その心は」


「既に高崎家に一晩置かれた 高崎家のモノだ」と他人事感満載でほざく


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ここの処、刃物関係見て無くて あれ日立の あれ 無い??

となって調べたら 会社ごと売り飛ばされてて無くなっていました>日本の至宝 

武生特殊鋼さんと愛知製鋼さんに頑張ってもらうしか無いのですが

日立の知名度が高すぎて、鷹さんは下に見ていたので 正直すまんかった


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