第4.5話

※このお話は見るか、見ないか決めて下さい。理由としては…今回のお話はほとんどが酔ってる時のお話になります。(作者がこんな感じやろって書いてます。文句は受け付けません、そんな世界だと思って下さい)

その時に二人がどんな会話をしているのか知った上でこれからの話を見るか、知らない上で見るかになってきます。…ご自由にね(^^)

ふふふ。





ーー本編










「ふふふ、とうとうこの時が来たわね」


「…テンションおかしくねぇか?」


「雰囲気よ!」


「いや、分かってるわ」


「あんたもさっきから凄く楽しそうにしてるわよ?」


「そうだな…ようやく夕飯時になったからな」


「この時間が来るのが凄く長かったわ」


「だな…夕飯も予め作ってあるし…温めてっと……さて、飲むか!」


「飲みましょう!二日酔い覚悟で」


「謎の倒置法…って、そうじゃなくて何か忘れてる気がするんだが…」


「気のせいじゃないかしら?」


「…それもそっか」


「そんなことより早く飲むわよ!!」


「まぁ待て。ーーーよし、夕飯お待ちどう、お酒もある、おつまみもあるし、じゃあ!」


「「乾杯!!」」









「うぃ〜〜」


「もう酔ってんのか?」


「んな、まさか〜。これくらいどうって事はないわよ。そういうあんただって顔赤いわよ?」


「そら、酒飲んで気分高揚してるんだからなぁ」


「それを言うなら私もよー?…さぁて、もっと飲もー!」


「おぅー!」







「…んにゃー、酔ってきた」


「流石になー……だが」


「まだ飲めるぅ」


「「うぇーい」」



「ほら、達也もどんどん飲んじゃえばー?」


「そういう緋奈もなぁ」


「…私は飲んでるわよ」


「わーってる」


「…っぁぁー、あれ?おつまみ…もう無い」


「…あ?…ほんとじゃねぇか」


「達也ぁぁ、新しく作ってぇ」


「しゃぁーねーな。よいしょっとと…おわ」


「あっはっはっはっ!!フラッフラじゃないの!しゃーないわね、私が何か作ってやるわよ」


「言葉と体の動きがまっったく、一致してねーぞ」


「ありゃ?むっ、酔ってないわよ!」


「何も言ってねーよ」


「ねー、達也」


「んん?」


「私ってさー、めんどくさい女なのー?」


「めんどいんじゃねーの?」


「泣いちゃうよー、うわーん」


「酔っ払いが」


「それを言うなら達也もじゃん」


「俺はお前と違ってめんどくねぇよっての」


「記憶失うくらいに酔ってるじゃーん」


「おめーもだろ」


「そだけどー。それより、私はめんどくさいー?」


「めんどくさくはねーぞー」


「そっかー。そー言ってくれる達也は大好きだよー」


「そうかいー俺も緋奈の事はめっっちゃくちゃ好きだぞぉ」


「おっ、相思相愛?」



「「うぃーー」」 



「ちな、本当の所…あんたの事は好きなのかもねぇー」


「どしたー?いきなり?酔ってんのか、酔ってんなぁ!この酔っ払いさんが」


「あんたに言われたくないわよー…ねぇーー、達也ぁ…マイマザーが結婚結婚うるさいから結婚してよぉー」


「やーだ。結婚すんならまずは付き合えー

アホー」


「なら付き合おーよ。私はあんたの事は愛してるって数億年前から言ってるわよ」


「へー」


「反応!!…もぉー」


「はっはー!おめぇが俺に好意を抱いている事くらい知ってんだよ!」


「なんだってー!?」


「と言う夢を見た」


「しねー!」


「無理ですー!」


「というか、私もあんたの気持ちには気付いてんのよ?気付いてんのに気付いてないフリってのは案外…簡単なのよ!!」


「簡単なら言うんじゃねぇよ!!っぷはぁ!くぁぁ!」


「あー、ずるい!!私にもちょうだいー」


「しゃあねぇな」


「やったぁ!…ゴクゴクゴク、っぷっはぁー!」


「いい飲みっぷりでっせぇ、旦那」


「大酒飲みの緋奈とはあっしのことよ!…っじゃあなくて、本当に相思相愛なら付き合おーよー!」


「…いや、俺はまだこの関係を終わらせたくねぇ。…違うか、そう理由をつけて逃げてるだけ、か…くそっ」


「ねぇー!」


「…つーかさ、なんでお前は俺のこと好きになったんだ?」


「い、言わないわよ!!」


「なんでだよー」


「は、恥ずかしいじゃん!!達也の方から言ってよ!」


「しゃぁねーな。俺がお前を好きになった理由?簡単に言うと話してて楽しいからだ」


「…」


「ずーーとさ、昔から一緒に遊んで今じゃ腐れ縁って部類に入るほどの仲だしなぁ…いつのまにか、しぜーんと好きになっちまった。めっちゃくちゃ小っ恥ずかしい事言うとな、お前の事は誰よりも愛してるし、この生活は終わらせたくねぇ…ずっと、ずっと続けていきたい」


「にゃっ…ぁぁぁ、聞いてる私まで恥ずかしいじゃん。どうしてくれるのよ!」


「理不尽は黙っとれ」


「はい!」


「で、お前の番だぞー。さっさと白状しろー。証拠はあるんだー」


「…わ、私が達也を好きになった理由は沢山あって言えないわよ」


「あ、逃げた」


「逃げてないわよ!!普段から食事に、洗い物や洗濯、なんなら朝起こしてくれたり…凄く助かってて…それに加えて凄く優しくて、そんなの惚れるのは仕方ないじゃない!!」


「…そ、そうか」


「にゃぁぁぁ!!!お願いだから私を殺してー!恥ずかしい!」


「可愛いやつめぇ」


「近寄るなぁー!!」


「顔赤いぞ」


「達也もでしょ!もぉ、飲まないとやってられないわ、酒を寄越さなさい!」


「はいよ」


「あら素直。じゃあ」


「なんてな」


「あぁ!?ちょっと!!」


「返して欲しけりゃ、俺に好きだの愛してるだの言ってみろ」


「ひ、卑怯よ!!」


「さぁ言え!」


「…ほんとっ、達也大っ嫌い」


「嫌いは好きに変換出来る」


「なぁぁぁ………達也」


「お、おう」


「愛してるわ…この世界中の誰よりも、あなたの事を愛してる。だから、これからも私のそばで、ずっとずっと一緒に居てほしいわ」


「…その言葉はプロポーズってことでいいか?」


「………うん。何でか知らないけど、私たちは酔った時の記憶を限りなく全て失うから、それだったら…寝てしまうまでの短い時間だけでもと思って。なんとかならないのかな、これーーねぇ、返事は?」



「もちろん、一緒にいるぞ」


「ふふっ、そっか。ありがとっ」


「おう」



「…っ、じゃあ早くお酒を寄越しなさい!」


「最後の最後で…さっきまでの雰囲気を返せってんだ」


「ふんっ!」





ーーオマケ



「この間だけ、私たち恋人っぽいことしない?」


「どした急に」


「…さっき、言ったでしょ?」


「…あぁ、プロポーズの事か」


「っ、それで言わないで。それより、質問に対する返答プリーズ」


「まぁ、いいぞ。…ってか、恋人っぽいことって何だ?」


「手を繋いだり…デートしたり、ハグしたり、キ、キス?」


「まぁ、まずは手を繋いでみよぉぜ」


「う、うん」



「…あ、ちょっ…指を絡ませるのほんとっやばいわよ」


「実は俺も」


「「……」」




「そ、そろそろこれやめて別のやつしない?」


「なら、なんだ…?候補にあったハグとかか?」


「……もう少しこうしてましょ」


「おう…」


「これくらいならいいよね?」


「っ、まぁ…肩を乗せられるくらいならな…」


「不思議ね、素面の時はこんな事しても何も感じないのに今じゃ凄くドキドキするし、もっと密着したいと思うもの」


「…そうだな。俺も今我慢してるが、今すぐお前を押し倒したいくらいだ」


「……別にいいわよ?なんなら、押し倒した後に、ね?色んな事しても」


「悪魔の囁きだが、それをしたら酔いが覚めた時に大変な事になりそうだ…」


「そっか…私としては、どうなんだろ。素面の時と考えが違うもの。素面の時は絶対にバレないようにしてるけど、今は隠す気もないし…」


「まだ早いってことにしとこう」


「そうね…」


「でも、押し倒すくらいならいいだろ?」


「…えぇ、いいわよ」


「なら、遠慮なく押し倒して…そろそろ寝るか」


「うん…さっ、はやく」


「あいよ」



「んっ…強く押し倒さないんだ。優しいのね」


「まぁな…」


「…寝よ?」


「だな。まだまだ飲めるが…今は寝たい」


「うん…おやすみ、達也。起きた時に今あったことは忘れてるけど、とっっても楽しかったわ」


「俺もだ、おやすみ緋奈。近いうちに、必ず、お前に愛を伝えるから」


「待ってるわよ、私だけの達也。私も、覚えてたら…この気持ちを隠さないわ」












ーー

酔ってるとは…?


まぁ、こういうのもありだと思う作者です。

酒を飲んだ時だけ、本音で自分の気持ちを言える…だけど、酔ってない時はその気持ちに気付けない。

果たして二人は、お酒の力を借りずに己の想いに気付けるのか…



1時間後に、もう一話投稿されます





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