幕間集Ⅰ

 ここで、幕間として作者である私、かつらぎ未来人が考えたけどボツになったギャグ回を公開したいと思います!あ、安心して下さい。このストーリーに関係するキャラを主軸にして書いたものです。それでは、短めですがご覧ください!




幕間Ⅰ 皆の秘密(2006年 草案作成)




 僕はスノウ、この島で一番強いと言われているパーティー、〈トライデント・キャラバン〉のリーダーミャウ!でも、今の僕の生活ははっきり言って裕福とは言えないミャウ。早朝から店内を掃除したり、そこから夕方までバタバタ働いたり、寝る時は隣のサルタさんのいびきがうるさいからロクに寝れないし…まぁ、必要とされてるだけ有り難いと思うミャウ…そんな訳で、今日は店だけじゃなくて皆の部屋がある2階以上のフロントも掃除するミャウ!という訳で、まずはこの店の店長のサファイアルの部屋を掃除するミャウ。




「失礼するミャウよぉ~?」




すると、僕を待ち受けていたのは衝撃的な部屋の様子だったミャウ!


(サファイアルの部屋がセイバーの似顔絵で埋め尽くされている)




「はっ!?はっはっ!?特殊性癖者の部屋ミャウ!」




な、何だコレ!?サファイアルの奴、セイバー溺愛者だったミャウか!?これはもしや俗に言う「ロリコン」と言うヤツなの!?僕がそんな事を想像していると、通信魔法でサファイアルから連絡が来たミャウ。




「うわわっ!?……はい、もしもし?」


『もしもしスノウ君?サファイアルです』


「あっ、店長。お疲れ様ミャウ」


『お疲れ様です。あ、そういえばスノウ君に言い忘れていた事があって…』


「何ミャウか?」


『私の部屋の掃除はしなくて良いので、部屋には入らないでください』


「はっ!?はい、分かったミャウ!」


『お願いしますね?あ、もし、勝手に入ったら血祭りにあげますからね?』


「うごわあぁぁぁ!?いやあぁぁぁぁ!?」




マ、マズいミャウマズいミャウ!?なんとか誤魔化さないと殺されるミャウ!?




「は、入る訳ないミャウよ(焦)!なに言ってるミャウか店長(焦)!それじゃ、また後から電話するミャウから、またその時に、失礼するミャウ!」


(通信魔法が切れる)




「何も見てない何も見てない」




さて、一難去って安心したミャウ!それじゃ、別の部屋を掃除するミャウ!僕は次にセイバーの部屋の入ったミャウ。




「スゥーッ…………ハァーッ!!」




僕はセイバーの部屋の空気をお腹いっぱいになるまで吸い尽くしたミャウ。




「夢にまで見た男と女の体を持つ人の空気だぁー!プハァーッ、プハプハァーッ!!…………さて、さっさと掃除をするミャウ!」




セイバーの部屋を掃除している途中で、気になる物を発見したミャウ。




「えっと…なになに………『僕の創造アカデミア』…有名作品の名前パクった漫画書いてるぅ!?」




更に机を見ると、これまたイタイ物を見てしまったミャウ。




「なになに………『厨二病系男子とドМ系女子の○○○○(放送出来ません)系ストーリー爆誕!!』………いやR-18指定作品そのものやんけぇ!?」




すると、今度はセイバーから通信魔法で連絡が入ったミャウ。




「わわわっ!?はい、もしもし?」


『もしもしスノウさん?』


「あ、セイバー?どうせまたモンスター狩りでもしてたミャウね?」


『御名答。それはさておいて、スノウに言い忘れていた事があってね?』


「何ミャウか?」


『俺の部屋の掃除は大丈夫だから、部屋には入るなよ?』


「は!?はい!」


『ていうか、もう入ってるんじゃないのか?』


「え………!?入ってないミャウよ?」


『そう、なら良いけどさ?もし入ってたらハンバーグにしてたから?』


「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!?」


『ど、どうした!?そんな大声出して、発情期ですかこの野郎?』


「何でもないミャウよ、じゃあ切るミャウねぇー?」


(通信魔法が切れる)




さて、今日も掃除頑張るミャウ!




幕間Ⅱ クレイジーな客(2015年 草案作成)




 俺はセイバー、ひょんな事からこの店で働く事になった普通の冒険者だ。今日もお仕事頑張るぞ!おっと、お客さんが俺を呼んでいる。俺は急いでその客の所へ向かった。




「御主人様、ご注文はお決まりですか?」




あぁっ…恥ずかしい…恥ずかしいぞ、この野郎!何で男である俺が二認証を御主人様にしないといけないんだ!?俺は奴隷じゃねぇぞ、ばぁーか!




「君…男だね☆?」


「え…分かるんですか?」




なんと、そのお客さんは俺の正体をはっきりと見抜いたのだ。良かったぁ、これで少しは気楽に働ける…そう思った時だった、そのお客さんはいきなり俺のア〇ルを直触りしてきたのだ。




「ち、ちょっと!?何するんですか!?」


「え…?挨拶だけど?」


「どこの国で育ったんだよアンタは、この世界の国を全部見てもそんな挨拶の仕方なんか存在しねぇわ!」


「えぇ~?良いじゃぁ~ん?」


「良くねぇわ、気持ち悪いにも程ってものがあるでしょ!作者の友人の中にもそんな卑猥な行為に及ぶ奴は居ねぇよ!」


「そ、そうなの!?てっきりこれが当たり前だと思ってたよ!?」


「当たり前じゃないよ!?今までそう思って生きてきたんですか!?」


「全く、俺ってば…仮性〇茎だからこんな勘違いを…」


「おい、下ネタ挟むなコラ(怒)」




な、何なんだこの人…挨拶代わりに股を触ってくるし、唐突に下ネタに走るし…情報量が多過ぎて草しか生えないんですけど?いや、寧ろ草が進化して大きな木が一本立ち上がったんですけど?




「てか、早くご注文をお願いします、馬鹿野郎」


「何か言った(怒)?」


「いや、怖いわ急に!?」


「俺以外の人間を罵ったり、馬鹿にするのは構わないが…俺の事を馬鹿にしたり、罵ったりする事は何があっても許せねぇんだよ?」


「自己中心的な独裁者の卵!!」


「それで、グーとチョキとパー、どれが良い?」


「だから怖いんだっての!?自分がそれをされたら嫌でしょ?」


「そうだよ?」


「だったら自分がされて嫌な事は他人にしちゃいけないのぉー!!」


「何で?」


「…………ファッ!?」


「この世界は俺を中心に回っているんだよ?それを捻じ曲げようとしたお前の所業、万死に値するぅ…万死に値するぅ!!」




そう言うと、そのお客さんは俺にナイフを持って襲い掛かった。しかし、戦士でも冒険者でもない素人の攻撃等眼中にない!俺はうなじを突き、失神させて無力化させた。すると、周りのお客さんが大歓声を上げたのだ。




「ありがとうな、坊主!あの男には前から死んで欲しかったんだよ!」


「いや、はっきりと『死んで欲しい』とか言うなよ、閲覧注意になるから」


「あの男の横暴にはもう限界だったんだよ、アンタのお陰で精々したよ!お股触らせてくれねぇか?」


「良い訳ねぇだろ、この顔面五角形」


「セイバー君、この人は?」


「あ、サファイアルさん!この男はあまりにも横暴が過ぎましたので無力化させました!しかも、俺に向かってナイフで襲い掛かって来たんですよ!」


「今の時代、そんな危険な行動を取る大人も多いですからね?これからはそういうお客様の対処策を講じるとしましょうか?」




それからというもの、度々危険な御客さんが現れ、その度に暴力沙汰にまで問題が発展するという事態になりました。そう、今日もまた例外ではないんです。




「お待たせしました、御主人様(恥)♡」


「おう、姉ちゃん?俺と一発…や・ら・な・い・か・?」


「嫌に決まってんだろ、この逆トライアングルメタボディが」


「なあぁんだとおぉ!?」




はぁ…安心して働ける日はいつになるのやら…そうして今日も俺は過酷な労働を課せられるのでした。




幕間Ⅲ エッチでクレイジーな女子達(2020年 草案作成)




 我はランガ、ひょんな出来事でセイバーの仲間となり、この店の料理人として働く大妖狐だ。昨日までは大量のオーダーでいっぱいだったからロクに休める時間がなかった。しかし、人間たちが食する食事の作り方も段々と身に付いて来たぞ!これでサファイアル殿の足を引っ張る事も少なくなるだろう…そして、今日から四日間は休日を楽しめるぞ!そんな訳で我は今、サルタとスノウとサクシャインと女子会という儀式をしている所だ。今回はそこで話された話を少し公開するぞ?




「皆はセイバーの事をどう思うミャウか?」


「わっちは番候補として見ておるぞ?」


「私は…可愛い弟として見ているよ?」


「僕は立派な下僕として見ているミャウ!」


「全員思考が危険過ぎて草しか生えんな!」




番に弟、下僕って…そりゃセイバー殿が女嫌いになるのも理解出来るな。




「セイバーに彼女が出来たらどうするミャウか?」


「え?そんな奴生まれた時点で小指でゴリッと潰すよ?ぐちゃぐちゃになるまでに、ね?」


「いや、怖い事言うでないぞ、サルタ殿!」


「わっちだったら…セイバーのチ○コをわっちの尻尾で刺激させて、そやつの事を忘れさせるぞ?」


「気持ち悪い事言うでないぞ、サクシャイン殿!」




─ 別の日 ─


 今日はそろそろクリスマスが近いらしいからその話で盛り上がっておる。


『クリぼっちなの悲しいよぉ~、誰か一緒に過ごそうよぉ~?』


「いや、いちいちクリぼっちである事を自慢するな、勘違いイキリ野郎!」


「いや、お主が言うなや尻尾大根丸!」


「そういうランガちゃんもクリぼっちなんでしょ?」


「いや、我はセイバーと約束が…」




すると、サルタとスノウが我に飛び掛かり、絞め技を放ったのだ。




「てめぇ抜け駆けするとはいい度胸じゃねぇか、あぁん?」


「リア充撲滅☆リア充撲滅☆」


「やぁぁめえぇてえぇ!?」




我は力ずくで二人の拘束から逃れたが、二人の怒りはまだ収まっていないみたいだ。




「な、何故そこまで怒っているんだ?」


「私はね…イベントがある度に『今日も充実していまぁす』ってアピールする奴が生理的に受け付けないのよ?だからね、ランガちゃん?君も私の琴線に触れたからここで殺すの」


「この作品の清楚系ヒロインが、こんな真似せんやろが!この作品の清楚系ヒロインが、こんな真似せんやろが!」


「という訳で、まずは三枚おろしにしようかな?」


「やぁあだぁあ!!」




─ 別の日 ─


 今日は独りで料理の練習をしている。慣れたものとはいえ、腕が鈍れば店の評価に大きく影響するからな。さて、今日は何を作って食べようかな?我がそんな事を考えていると、キッチンの隅に謎の紙束が置かれていた。




「な、何だコレは?」




我はその紙に書かれてある事を読んでいった。




「なになに………『ハンバーグと牛乳を混ぜると美味しいよ』…いや、牛乳はハンバーグを作る時に既に入っているから!」




な、何なんだこの滅茶苦茶なレシピ案は?牛乳を入れたハンバーグに更に牛乳を入れたらハンバーグが下痢を起こすわ!




「あ、まだ続いている…『男を堕とす魔法のコ○イン入りのハーブティー』…いや、コ○イン入っている時点で魔法でも何でもねぇよ、人生を終わらせる魔法を付与するな!」




なんか…見てはいけない物を見てしまった気がする…さて、練習に戻りますか!




─ 別の日 ─


 今日は女子達で雑談している。しかし、全員が全員キャラの個性が強過ぎる…困ったな、我が話に入る事が出来ぬ。




「昨日セイバーとマ〇〇テープで遊んだんだけど、あまりにもセイバーが嬉しかったのか、服を脱ぎ捨てて逃げていったんだよ?」


「いや、しれっとR-18ワードで会話するんじゃないミャウ!」


「何か言ったかこの大根狐?」


「あのぉー?放送出来ない言葉を使ったから注意しただけなのに、何で悪口言われなくちゃいけないミャウかぁー(怒)?」


「ムカつくからよ、顔だけ人気ありそうなキャラの癖にいきり立つからよ(怒)?」


「二人共落ち着いて!」


「はぁ…スノウ殿とサルタ殿は仲が悪いのか良いのか分からぬな?」


「そ、そんな事より女子会の続きはしないのか?」


「じゃあ、世界の事を何も知らないランガちゃんに世界の事を教えてあげようか!」


「何故に上から目線なんだ?」




ここから、サルタ達による世界の勉強(R-18)が始まったのだ。




「えー…この世界の男とはチ○コを女の舌で刺激される、言い換えるとオ〇ニーされるのを好んでいて、酷く心が荒んだ男は妄想妊娠をすると言われていまぁーす」


「偏見が酷過ぎはしないか!?我が考えていた男とは遥か離れた説明だったが!?」


「いやぁー、今の時代は変わったんですよ?力で全てを支配する時代は終わったんです、これからは男も女も想像で妊娠する時代なんです」


「この世界線とかけ離れた設定を持ってくんなぁー!」


「僕からはこの町の事を話すミャウ!」


「おぉ、なんかまともな話が聞けそうだな?」


「うん…この町の人達は、全員結婚してます、つまり『リア充』ミャウ、全員死ねば良いと思っているミャウ!」


「だから偏見が酷いんだよ、スノウ殿も!そんなに羨ましいなら結婚すれば良いじゃん?」


「出来ない…だって私は永遠の美少女だから…」


「対義語やん」


「儚くて、どこにでも居る普通の女の子だから…」


「それも対義語やん」


「こんな美しい僕なんかが結婚なんか、おこがましいミャウ…」


「あの、いつから貴方がモテ女だと錯覚してるんですか?」


「仕方ないよ、スノウちゃんは自意識バケモンだから」


「は(怒)?」


「『自意識バケモン』…(笑)」


「サルタさん、さっきから何様のつもりミャウか(怒)!?喧嘩するミャウ(怒)!?」


「上等よ、絶対にボコボコにしてやるんだから(怒)!」


「止めてぇー!!止めて…(笑)、止めてよぉ(笑)…」




そうして、今日もサルタとスノウの大喧嘩が始まるのでした、チャンチャン(笑)!

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