十四 検警特捜庁と統括情報庁の設立

 ニュースは特別番組だった。

《浜岡原発破壊事故関連のニュースの前に、政府からの緊急発表をお伝えします。

 組織図に示すように、政府は政府法務省に

「検察警察特別行動捜査庁(検警特捜庁)」を設立しました。


 庁内に、

「国際検察警察特別行動捜査本局」

「航空検察警察特別行動捜査本局」

「海上検察警察特別行動捜査本局」

「国内検察警察特別行動捜査本局」を、


 国内検察警察特別行動捜査局の下部に、

「各県検察警察特別行動捜査局」を、

 その下部に、

「各県検察警察特別行動捜査局特務部」及び、

「地域検察警察特別行動捜査部」

「航空検察警察特別行動捜査部」

「海上検察警察特別行動捜査部」を設立しました。


 これまでの警察と検察の不祥事から脱却するため、政府は検察と警察の組織改正を行ない、国内外の陸海空の事件事故のあらゆる捜査解明機関として、

「検察警察特別行動捜査庁」を設立しました。

 これに伴い、従来の陸海空の事件事故に関する各庁は一元化され、より迅速に対処されます。

「検察警察特別行動捜査庁」に旧人事による幹部は誰もいません。これまでの検察及び警察の組織権力と経済界に癒着した者たち全員が、この後に説明します、

「公務員政策立案推進実績責任法」により、過去の罪状を明らかにされます。これは政府から財界に至るまで全てでなされます。


 次のニュースです。

 東海大震災の復興と浜岡原発の事故処理の迅速化のため、緊急臨時国会で

「公務員政策立案推進実績責任法」と、

「公約宣言厳守責任法」が成立し、公務員特別措置法が廃案になりました。

 新法案では時効がありません。過去の政策と公約、政府発表の広報にも適応されます。


 これまで公務員特別措置法によって追求できなかった、企業利益に癒着した各省庁の無責任な政策が糾弾されます。公務員と公務員に準ずる専門委員会の委員及びに団体職員等と関連企業に、政策の実行責任が課せられます。政策に関わった全ての者に、政策の立案、推進、実績の責任が問われます。あらゆる公的情報隠蔽と議事録など、意図的な記録破棄や無記録にも、これらの法律が適応されます。これによって、東海大震災の復興と浜岡原発の事故処理が迅速化されます。


 政府は国家非常事態を宣言しました。

「検察警察特別行動捜査庁」、通称、「検警特捜庁」により、これまで企業利益に癒着し、無責任な政策を立案推進した各省庁と、法案を成立させた政権担当内閣と与党議員、そして法案成立に絡んだ国家法人の設立に関与した内閣府に、捜査査察が開始されました。

 法案可決のたびに新設された国家法人は解体され、国家法人の経営者に、これまで注ぎこまれた法人予算の返還が科せられる予定です。これら法人の立案者と、これら法人の設立認可を与えた諸官庁の責任者、これまでの浜岡原発破壊事故の政府広報で情報操作していた内閣と内閣官房に捜査査察が入ります。これら新法律と新組機によって、東海大震災の復興と浜岡原発の事故処理が迅速化されます。



 次は福島原発事故関連のニュースです。

 二〇一一年の福島原発破壊事故当時の東部電力元会長と元社長が、「国土保全法違反」で逮捕されました。

 南部電力元社長と、現在の原子力規制庁、かつての原子力安全保安院の元職員が「情報管理法違反」で逮捕されました。

 東部電力元会長と元社長は放射線汚染で国土を消失させ、南部電力元社長と原子力安全保安院元職員は社員に強要して「原発賛成」に関する偽情報をマスコミに流し、偽の市民意見を画策しました。これら「国土保全法違反」と「情報管理法違反」は「国家反逆罪」です。「国家反逆罪」による逮捕者は今回が初めてです。


 また、当時の南部電力の発表により、原子力安全保安院が、南部電力のプルサーマル計画説明会に、賛成派の意見が反対派を上回るように、やらせ発言を強要していた事件でも、関係者が逮捕されました。

 当時の各電力会社の発表によれば、過去にも原子力安全保安院が各電力会社に、原発シンポジュウムで、顔を知られていない原発関係者に「原発賛成の発言」をするよう、日常的に強要していた事実が判明しています。

 当時の原子力安全保安院は、やらせを電力会社に要請した職員と元職員を追求しない、と述べていましたが、当時の海田経済産業大臣は責任追及をする方針を述べたにも関わらず、官僚たちの責任回避からうやむやにされていました。

 今回、直井経済産業大臣の要請により、検警特捜庁がかつての原子力安全保安院の捜査に入り、責任者と元責任者、及びに責任追及をうやむやにしていた官僚たちの逮捕に至りました。

 なお、かつての原子力安全保安院には、各電力会社からの出向社員や元電力会社社員がいた事実が判明しています。いずれ、この件も、捜査査察と関係者逮捕がなされます。



 浜岡原発破壊事故関連のニュースです。

 浜岡原発破壊事故に関する、検警特捜庁の捜査査察は、福島原発同様、電力会社のみならず政府内に及んでいます。


「検警特捜庁」の捜査査察は、

 各電力会社に原発賛成派のやらせを強要した元原子力安全保安院、

 原発計画を立案推進した政府官僚から下部職員に至るすべての公務員、

 政府によって意見を求められて無責任な意見を述べてきた専門家による委員会、

 原発計画を推進するために政治圧力をかけた電力会社、

 電力会社から優遇されて動いた議員や公務員、

 政府内人事で電力会社への天下り人事を担当した者たち、

 政府広報など情報を管理画策した者たち、

 福島原発破壊事故と今回の浜岡原発破壊事故の際、情報隠蔽と偽情報を発表した内閣官 房長官をはじめとする者たち、

 これら関係者、全てに及びます。時効はありません。総理や官房長官など内閣閣僚や官僚も、例外ではありません。


 検警特捜庁の捜査査察により、逮捕者は即時裁判にかけられ、国家反逆罪に問われるのは、まちがいありません。原発事故処理労働者として現場へ駆りだされ、財産は没収される方針です。

 今後の「検警特捜庁」の捜査査察は、今回の原発事故に関する情報操作だけでなく、原発計画を推進してきた、これまでの政府行政機関と企業の全てにわたってなされます。

 今後、「公務員政策立案推進実績責任法」と「公約宣言厳守責任法」により、大量に逮捕者が出るもようです。



 今入ってきたニュースです。

 二〇一一年の福島原発破壊事故と電力会社のやらせと、二〇一〇年の尖閣諸島中国漁船衝突事件で、政府閣僚に恫喝及び政治圧力をかけていたとして、経済統合会会長の研融油化学社長の倉本氏が、「国家保全法違反」で逮捕されました。

 これまで経済界の政治介入は頻繁に行なわれていました。経済界の政治介入は「国家保全法違反」です。


 また、二〇一〇年当時、「長内閣」の長総理から内閣政府組織改革の命を受けて改革を推進していた部下を、予算審議会の場で恫喝して退職させた、前「田崎内閣」の万石元官房長官と長内閣の海田元経済産業大臣の二人が「公約宣言厳守責任法違反」で逮捕されました。

 万石元官房長官には、尖閣諸島中国漁船衝突事件の情報隠蔽罪と、旧警察審査会に圧力をかけて、旧検察庁に民生党の大沢議員を、政治資金規制法違反容疑で起訴させた容疑もかかっています。かつて万石氏と大沢氏は民生党内で犬猿の仲でした。

 万石元官房長官の逮捕に続き、大沢氏を起訴させた旧警察審査会と旧検察庁の関係者に、検警特捜庁の捜査が入ります。証拠捏造と改ざんに関与した関係者の逮捕は免れません。


 速報です。

 山田総理が緊急入院しました。総理は官邸で万石元官房長官と海田元経済産業大臣逮捕のニュースを見て倒れました。

 福島原発破壊事故では、長元総理と太山元官房長官と海田元経済産業大臣など、長内閣の元閣僚と原子力保安院や原子力委員会など元官僚が、情報隠蔽と偽情報の発表をくりかえしていました。

 山田総理が倒れた原因は、福島原発破壊事故の逮捕者が政府内に及ぶ現在、浜岡原発破壊事故の情報操作をしていると思われる、井上官房長官ら山田内閣閣僚と政府官僚を懸念しての結果と考えられます。


 速報です。

 山田総理に代り、洋田副総理が総理に就任しました。連立与党共和党から二人目の総理が誕生しました。洋田総理はただちに新組閣人事を発表するもようです。


 情報機関「統括情報庁」(旧内閣危機管理センター)が内閣官房下に組織されました。

「統括情報庁」は内閣官房下に位置し、暫定的に、統括情報庁長官を内閣官房長官が、統括情報庁副長官を官房副長官が兼務します。


 これまでの、

 内閣官房内閣情報調査室

 公安調査庁

 公安警察(警察庁警備局他)

 国際情報統括官組織(外務省)

 情報本部(防衛省)などは、

「内閣官房情報本局」

「法務省公安情報本局」

「法務省公安検警本局」

「外務省国際情報本局」

「防衛省情報本局」

 に名を変え、各省に付属したまま統括情報庁の下部組織になりました。


 過去の組織と違い、各省情報本局同士の協力と連携が密になり、各省情報本局と統括情報庁が多岐にわたる情報を得るようになります。


 くりかえしてお伝えします。

 新体制の「洋田内閣」が発足しました。

「公務員政策立案推進実績責任法」と

「公約宣言厳守責任法」が成立しました。

 警察と検察に代わって

「検察警察特別行動捜査庁」が組織されました。

「統括情報庁」が内閣官房下に組織されました。

 これまでの各省庁の全ての情報が、一括して統括管理されるようになりました。縦割り組織が横にも繋がりました。

 なお、適切な人材選択に時間がかかるため、検警特捜庁と統括情報庁の間と庁内で、役職の兼務体制が採られます・・・・》

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