第3話

 階段の、踊り場。

 さすがに、分からないものは、分からなかった。今日も、この、分からない場所で。1日を過ごすことになる。

 まぁ、どこにいても、同じか。この階段の踊り場も。自分の部屋も。街中も。自分にとっては、全て、同じ。分からない場所。

 制服。

 見覚えがある。

 ここに来るまで目印にした制服か。

 綺麗な色。なぜ、その制服だけ、色が。訊く気も起きない。

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