天井裏の執筆家
古木しき
天井裏、執筆、光
まず家には天井裏がある。この天井裏で常に鬱々とした小説を書く。
天井裏は、私の気分を暗くさせてくれる。そして落ち着かせてもくれる。絶好の作業の場である。
天井裏は明るくなく、光を点けなければ何も見えず、したがって小説を書くときには自分の手元が見えるほどの光を持参する。
しかし、この光に天井裏に棲む何かがおびき寄せられるのが困ったこと。更にその何かが私の心を更に暗くさせる。私は耐えられなくなる。流石に気鬱な私でも、このモノには負けてしまう。この何かに打ち勝つことが出来れば、きっととてもダークでシリアスな小説を書けるのだろう。しかし未熟な心の私ではそれができぬ。
アア、私はどうしたらこの先が見えぬ状況を打破できるのだろうか。
終?
天井裏の執筆家 古木しき @furukishiki
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