32 ~黄銀の少女~ OUGIN
ズル、ズル、と、
だが、
全長が周りのビルより抜き出ている人型のディザイアーは、その手にバスを
まずはこっちを何とかしなきゃ。
ルナちゃんは変わらず
その様子は、完全に
人型ディザイアーの攻撃に食らいつき、
ただでさえ少ない魔力の体に
まず間違いなく、
ルナちゃんが
その時、ルナちゃんが暴れだして距離を置いた、元々
「お~ほっほっほっほっほっほっほ。お久しぶりですわねトモナさん。ここで会ったが百年目。どちらが先にあの怪物めに
「ごめん今ちょっと無理! 急いでるからまた
「ごめんねー」
お団子の下に結ばれたフィッシュテールを過ぎ去る
「リサ先輩!?」
「アンタ達を
「ちょっと! 初登場だというのに
後ろから聞こえてくる通りの良い声を背に、ビル群の上を走る
足を共にする彼女は
「で、あのおじょーサマは
「えーっと、確か
全面ガラス張りのビルの
人型ディザイアーはもう目の前で、
「アンタも色々と大変ねー」
そして、その衝撃の
「———ッ!」
一気に魔力を
飛び越えたビルのガラス壁を
「せぇええええええええい!」
モーターによる重心のせいか、バスの後部が先に下へ傾き、見る
だから。
弾むゴム玉のイメージ。
その魔力で観光バスを受け止める。そして
魔力の反発で跳ね返されそうになった大型バスは、包み込むような弾力に導かれ、その落下エネルギーを徐々に打ち消していった。
周りに居た魔法少女達がそれに気付いて、
中に閉じ込められていた人達も、全員、無事とは言い
それに
頭上ではまだ
多数の衝撃波を放つ
黒い化け物は欠けたそばから回復し、紫に
限界は、とうに過ぎている。
それでも
「『
「く………っっ!!」
その
「リサ先輩!!」
しかしリサ先輩は埋まり込んだ瓦礫を
「なめんな。私がこんなのをもろに食らうワケないでしょ。まったく、勝手に突っ走るなっていつも言ってるでしょうに」
その身に
首や肩を回すその姿に、全然ダメージを受けた様子はない。
恐らく、受け止めた人型ディザイアーの攻撃を利用して崩れたビルに
リサ先輩は右手の剣を背中に構えると、
「そいつ持って早く
それから、リサ先輩はディザイアーに
そしてそのタイミングで、
「ん……………ぅ。ト、モナ?」
「ルナちゃん! 良かった。今ちょっとここから離れるから」
言うやルナちゃんをキャッチした際に着地したビルの非常階段のコンクリート
「ま……って。もう―――」
ぼそぼそと
JR線を越え、
非常避難命令で一切
「ここまで来ればひとまず安全かな。ルナちゃん、だいじょ――」
だけど、
跳んできた後ろの様子を
「みき………ちゃん??」
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