22 〜寄道の少女〜 YORIMICHI
二〇八九年四月二十八日。
いつも通り渡り廊下の
あまり得意じゃない国語と現代経済の授業を意識
いつもはそれなりの確率で
少し
そんなことを思っていると、
「そういえば、今日はどうするの?」
「うん。この
「そっか。じゃあ校門までね」
「やっぱり、
「えへへ………うん」
今までも、
そのたびに、何かしらの言い訳や理由を付けて抜け出していた。
けれど、
「それにしても、まさか本当に
「
一週間くらい前。
今となってはどうやって使ってたのかも分からない魔法を発動させて
運動部の人達が練習に
「実際に目にしたとしても、
「うーん………。そんなものかなー」
「そんなものー」
「んーむむむ―――――」
そんな
「
「………うん」
正面口を出て歩みを止めた
「それじゃあまた明日ね!
「明日は宿題
「うっ………」
「それじゃあね」
昨日
おまけにお
もちろん、宿題は明日の授業までに出すように言われている。
国家魔法少女は色々と
「そうだ。今日は
「——うん。ありがと! じゃーねー!」
振り返って大声で
そしてすぐに進路へと足を戻す。
学校を出てすぐの大通りを
そこは小さい頃からよくあの人に連れられてきていた、
お店に入ると、三十代くらいの女の人が
その女性店員さんは
「いらっしゃい、
「そうなんだ。これからいつものとこ。こんにちはミヨさん。今日も綺麗だね!」
「もう。耳にタコができるくらい聞いたわよ。いつものアングレカムでいいのよね」
言いながら嬉しそうに
「うん」と短く答える
お言葉に甘えて一粒
「まだ
「うん。大丈夫だよ。多分
そう言って、白い蕾の花束をお
三枚の硬貨を少し年季の入ったレジスターに
「相変わらず、現金を使うのが好きなのね。あの子そっくりだわ」
「うん! だってこっちの方がお店の人とより多く
「それはいいけど、この
「あぅ………その
イタズラな顔を見せるミヨさんに、
以前ここでお花を買った時に、
別に
「ほら。これからまたちょっと歩くんでしょ? 最近はまだ日が
「あ、う、うん。それじゃあミヨさん。ありがとう」
「はいはい。こちらこそ、毎度ありがとさん」
ミヨさんに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます