20 ~足止の少女~ ASHIDOME
「
語るも
「はぁ~~~~~~~~~~」
「どうやらさっきのディザイアーの
「えげつないな。
テリヤキを頭に乗せたまま
そこでようやく
「あっ、はっ、はぁ………。ひどいです、ねぇ」
「あら、もう欲圧の効果が薄れてきたのかしら。残念ね」
「る、ルナちゃん………」
「冗談よ」
本当に冗談かどうか分からないルナちゃんは、腕を組んで
少しフラフラとしてから、
やや顔色が良くなさそうに見えるのはさっきの欲圧の影響か、それとも街明かりを
「あっはっはぁ。ご心配を、おかけしましたぁ」
「大丈夫、
「ええぇ。………しかしお
「………人それぞれよ。それよりも、一人で立って歩けるのであれば、問題はないのでしょう。私は私の目的は果たしたわけだから、行かせてもらうわ」
ルナちゃんはそう言って戻ってきた病院から見て右側、江戸川の方へ歩き出そうとした。
「ああぁ。申し訳ありませんン。実は今回、というよりも、こうして
「………そう。残念だけれど、私にはあなた達
呼び止める
「ああぁ。お待ちくださいぃ。あなたの事は私達
個性的な子だらけで問題児が多いとも聞く。
せめて真っ当な
お願いするように手を合わせて、ルナちゃんに笑い掛ける。
すると
話を促すように
「あぁ、ありがとうございますぅ」
そして
ルナちゃんに渡されたそれを覗くように、さり気なく彼女の隣へ移動する。
街灯に照らされても分かるくらいに透き通った白い肌の手に置かれたそれは、
「
「
受け取った名刺から外されたルナちゃんの
「え、えぇ。大変失礼
「
「か、かしこまりましたぁ。あなたがそれでよろしいのでしたらぁ、
ぴしゃりと言い放つルナちゃんに、
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