18 ~悲痛の少女~ HITSU
「魔法が出ないって、どういうこと?」
珍しく
「え、えっと。どうやって魔法を発動させればいいのか、全く分からなくって………その、どうやって出すんだっけ?」
「私に聞いて出るわけがないでしょう。………あなた、
そうは言われても、あの時は
ふんねらー。
ちぇいおー。
ほぁらららららららららららー!
ぐおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!
と、いきんだり
「あぁ」
「ちょっと待て。あなたどさくさに
「え、えへ、へへぇ………。だ、大丈夫、臭くないヤツだから………!」
「そういう問題じゃないでしょう!」
「ワタシは
そこで、ここに来てから初めて口を開いたテリヤキが尻尾をビターン!! と
「あ
「その
「あ゙ァ゙――――――――――――――!」
悲痛の絶叫が街灯の光も薄くなる
ギリギリギリギリギリギリ、と前と後ろの頭皮に魔力体の
頭を
「ふん。今日はこのようなところで勘弁してやる。小娘」
「ァ、アリガタキシアワセイタミイリマス……………………」
テリヤキは前足を数度
「へっ?」
「しばし邪魔するぞ。
「え、えぇ。あまり重さは感じないから構わないけれども………」
魔法少女はこの
目の届く範囲であれば問題はないらしいけど、別の魔法少女の
そう思って
ルナちゃんも何かに気が付いたのか、同じようにそちらに顔を向ける。
遅れて
「少し騒ぎ過ぎたな。小娘」
「どちらかと言うと、
「あやつが動くより先に仕掛けた方が
「そうね。こうなったら私がアレを
「う、うん」
まるで名コンビかのように、ルナちゃんとテリヤキの二人は
「あ、ちょっと待って。置いてかないでよ二人とも〜〜〜!!」
慌ててどんどん離れていく
そして、その
「………まぁ、
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