第二章 - 絆
13 ~考惑の少女~ KOUWAKU
「み~きちゃん!」
学校の
何か
「…………
肩越しに
先日地球
「えー、そんなこと言わないでよ。お
「あれは先輩が勝手に突っ込んできただけじゃないですか。勝手に変な
振り払ってもなお
「えー? ………………………………やだ」
「今の無駄に長い
後ろ手に
押し寄せてくる
「この間の階段の時は
「え? 私
「あれは痛かったぁ………。
この先輩、意外に力が強い………!
「あれはあんたがいきなり公衆の面前で青少年に
「いったい何を言おうとしたんですか……」
「聞きたい?」
「いえ、放送禁止事項に抵触する発言はどこかとは言い切れませんがマズい気がそこはかとなくするので遠慮しておきます」
「なんか
「確かにあの時
「うぅ……
「
「知らない言葉じゃないけど、それ自分で言うやつじゃなかったと思うよ!?」
トモナ先輩———六日前、階段の踊り場で彼女のことを見かけた時、
あの時は、一度も会ったこともないはずの人物に対し
それなのに、翌日の五日前に再び顔を合わせた時には、きれいさっぱりとまではいかなくとも、マイナスの感情は
それから何度か
おまけに自分だけが名前で呼ぶのは
初めてその名を呼んだ時、
「そうだった。
「
思い出したと言わんばかりに手を叩き、明るい茶髪の先輩は楽しそうに切り出す。
「
「もー、固いなー
「
「くぅ………
「深輝さんはどうする?」
「え? ……はぁ。まあ
財布の中身を確認し始める
私はあまり名前で呼び合うのを好まないのだが、
それを
「やった、そんじゃ早速行こ―――! ――あー!」
大手を振って喜び
あまり遅くならなければ。
そう言いながらも、『ただ私は飲み物を頼んで、それを飲みきればその時点で帰るだけです』。足元に転がってきた貨幣を
長く時間を無駄にするつもりはない。
私には、帰る場所がある。
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