6 ~流避の少女~ RYUHI
『
学校のグラウンドでは、救助ヘリや警察、自衛隊の護送車両がひっきりなしに
政府が発令した危険区域から
この学校では逃げ遅れた生徒が出ないように、各クラスごとに点呼を取って登校していた生徒が全員
階段の踊り場でディザイアーが
突き動かされるように
一抹の不安に
来る途中にこっそり確認した
『東京及び東京近郊の魔法少女は、緊急指定地域を担当する者以外は出動態勢が取れ次第、
と来ていた。最後の一文を読んだだけでも、今回のディザイアーの異常性が見て取れる。
さっきから何度も見上げている空ではちら、ちら、と
その中には、
魔法少女は、原則的にその正体を知られてはいけない。
それぞれに理由や意味はあるだろうけど、どちらにせよ、
教室棟の
照り焼きハンバーグのようなこんがりとした毛色から
「
「あ、うん」
体育館に群がった人だかりが、ようやく動き出したみたいだ。テリヤキに手だけで
人ごみに
後ろ側の入り口から入った
誰でもいいから先生に声を掛けようとするけど、女子平均の身長より
三年生の集合場所まで来たところで、ようやく生徒に指示を出している先生を見つけることが出来た。
その先生の
「先生!」
「ん?
「っはい。ありがとうございます!」
声を掛けた先生は運の良いことに、
その途中、出口付近に集められる一年生達の近くを通ったときに、男の先生の大きく通りの良い声が耳に入る。
「おい。
それだけがはっきりと聞こえ、体育館を出る。
『東京』。ついさっき聞いたばかりの、珍しい苗字だ。
まさかと思いつつも、今はすぐにでも変身していち早くディザイアーと戦っている皆の元へ向かわなくちゃ。
気になる思いをひとまず頭の
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