応援コメント

 # 〜夢中の懐古〜」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみようpart2」企画参加ありがとうございます。ここまで読みました。

    これは・・・ものすごくこう、作者の立場からすると、「何でこれが人気出ないの!? せめて2桁評価は当然でしょ??」と忸怩たる思いをする作りだろうなと感じました。

    一方で読者の立場からすると、あまり続きを読む気には・・・というギャップがある。
    原因について推測・言語化していきます。

    1)どこまですんなり読めたか
    1話から状況を把握しづらい。どうしたらいい感じになるか、という項目で挙げる2つの理由があります。


    2)どうしたらいい感じになりそうか
    ①主人公が誰か(≒誰を軸に感情移入していいのか?)がぱっと見ですっと入ってこない。
    魔法少女の視点、街の住人Aの視点、敵モンスターの視点、さまざまな切り口からの描き方はあるかとは思いますが、地の文章を三人称にする場合でも基本的には「主人公の思考、視点、立場を追いかける」という作りにしないと、作品に書かれた文字を見るたびに「これは誰にどんな影響を与える情報なのだろうか?」という事が把握しきれず、意味が伝わりづらくなります。ところが本作は登場人物が多い上に、三人称なので誰を軸にしていいのかかなり読み込んでみない事にはさっぱりわかりません。

    ②冒頭から読者の正常性バイアスを考慮していない。
    人間には正常性バイアスがあります。「人間が死ぬのが当たり前の世界観を一瞬で受け入れろ」というのは多くの読者にとっては不可能、ハードルが高いために冒頭でそのような話を突き付けられた場合、去っていきます。

    そういう世界観を描くなという話ではなく、「世界観を受け入れさせるためには正常性バイアスの働きを上手く誘導できるような描き方をせねば厳しい」という意味です。

    いわゆる魔法少女モノの作品の世界観は、幾つかパターンがあります。
    1)ヒーローショー。全員に台本があることを観客も認識したうえで楽しむ。
    2)プリキュア的な舞台「敵味方共に変身して暴力は振るうが死ぬことはない」が徹底されている。
    3)容赦なく死ぬし殺すことを躊躇しない。生き返る魔法もない。

    本作で描きたいのが3)であるならば、魔法少女というフレーズから来るゆるいイメージと、厳しい世界設定とを混乱させないようじっくりと慣れさせない限り(cfまどか☆マギカ)、話についていくためのハードルが非常に高い作品になってしまいます。

    作者の頭の中にある「それが当然の修羅の世界」は、初見の読者の頭の中にはないのです。これがゆるい世界設定の場合、適当に読み飛ばしてもキャラは死なない・傷つかないという安心感から気軽に読めるのですが・・・。

    3)作品の強みと弱みは
    筆力はある。かなりある。地の文章で丹念に描写できるのが強み。
    弱みは、読者に面白そうと期待感を抱かせる手前で振り落とすような冒頭の設定開示シーンになってしまっていること。

    ショッキングな設定を受け入れやすくするための段階的またはクッション的な描写建てが人気アップにつながると感じました。

    作者からの返信

    ご講評ありがとうございます!

    今丁度全体的に改稿をしようと考えていたので、とても参考になります。
    なるほど。序盤は少し走り気味かなとはおもっていましたが、もっと考え直してみる余地が色々ありそうですね。

    ご指摘して下さったことばかりが絶対というわけではないですが、判断材料として読者目線でのご意見をいただけてとてもありがたいです。

    自身としては、あまり語彙力ないなー……、と細々筆を執っていたのですが、筆力がある、と評価していただけて嬉しいです。
    これからも精進していこうと思います。