呪い

第1話

私は何時もそうだった。

私が好きになった人は何時もいなくなった。

最初はただ悲しかった。

でも、私の呪いが重ねる度に自分のことが嫌いになった。

だから、私は誓った。

決して人を好きにならないようにしようと。

そんなに誓ったのに、数え切れない程誓ったのに。

あなたは私を潰した。

あなたは私を奪った。私の誓いを、私が好きだった人々を。

全てを飲み込んで何も知らない顔で、

そんなに無邪気な瞳をして私を見つめるあなたを愛しないことはできなかった。

あなたは知らないだろう。

「実の妹みたい」って、笑った言葉の痛みを。

あなたは知らないだろう。

あなたのことを好きにならないためにして来た私の努力を。

あなたは知らないだろう。

私が一晩中あなたの連絡を待ってたこと。

あなたは知らないだろう。

あなたのせいで何度も仕事辞めようか悩んだか。

あなたは絶対知らないだろう。

私がどんな気持ちであなたに好きって言ってか。

知ってくれてほしいよ。

知ってくれよ。

あなたが悪いんだ。

全部あなたのせいだ。

自業自得だよ。ってあなたのせいにしようと思っても私は分かるんだ。

また私のせいだと。

私のせいであなたは死んだ。

私があなたのことを好きになれなかったなら、

私があなたを嫌ったなら、あなたは死ななかった。

わかってるんだ。全部私のせいだと。

私は自分の呪いを知ってたのにあなたのことを恋した。

あなたが嫌ってた私があなたを恋した。

私があなたを殺した。