第2話 思い通りにいかない人生

目が覚めると俺は見知らぬ場所に立っていた

俺はさっきバスに跳ねられ死んだはずじゃ、


「初めまして、柳 真琴様 私は女神エレスと申します。」


声がした方向に目を向けるとそこには見た事もない美しい女性が立っていた。


これは、この展開はもしかしなくとも異世界転生的なアレでは//


俺はこの手の小説が大好きでまさか自分にこんな展開が来るとは思いもしなかった。


勇者になって魔王倒して世界救ったり

冒険仲間の超絶美少女エルフと恋仲になれたりそんな妄想をしていると女神がまた話しかけて来た。


「まず貴方の今世は不幸な事故により終わりを迎えました。」


「はい」


俺は喜びを隠しつつ少し悲しげに返事をした。

クソみたいな人生から新たな異世界ライフに胸を躍らせて、


「女神様、俺はこれからどうなるのでしょうか。」

女神に問いかけた


「ご心配には及びません貴方はこれから新たな世界でやり直すのです

 今神々により新たな世界が創造されました 

 貴方はそこの魔王として新しく人生をスタートするのです」


「へ?なんて?」

俺はみょうちくりんな声で聞き返した


「貴方は魔王に選ばれたのです」

女神はにこりと微笑み俺に真っ直ぐ言い放った…。


イヤイヤイヤなんで魔王ここは勇者とかに転生する展開だろ

よりにもよって魔王!

また死ぬやん!


俺は女神に変更をお願いしてみることにした。


「魔王ではなく勇者とかに変更する事は出来ませんかね」


「決定事項ですので」

バッサリと断られた…。


「そこを何とかお願い、、」


「出来ません」

女神はまたニコリと微笑んだ。

今ではこの顔は女神ではなく悪魔に見えて来た。


「それでは素敵な第二の人生を」


女神は問答無用で俺を異世界に送りこむ事にしたらしい


こんなのありかよ、


俺の周りが女神の言葉と共に強く輝き出した。そのまま吸い込まれるかのようにまた意識が途絶えた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界に転生したら魔王でした @necota

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ