「……で、新規メンバー加入から間もなく、いきなり新規メンバーお通夜イベントが開始されたわけですが……」

　みんなも悲壮な顔になるってもんだ。

「……うん、目つきは悪くてもいい奴だったのにね……」

「……悲しい」

「……そうですね……あいつのことは心底ほんっっっっっとに、心の底から嫌いだったのは疑いようのない事実でしたけど、……やっぱり知り合いとの別れというのは悲しいものなのだと、再認識しました」

「いやいや皆さん、あんな痴漢は死んで当然ですよー」

　うん。みんな故人を偲んでいるいい通夜の開始だ……。一人を除いて。

「……、おい。ちょっと」

　うん？　ここは静かに思い出に浸るべきところだろ……。誰だよ空気読めないのは。

「……、ちょっと。もう怒鳴るの疲れたからつっこまないけど、その悪ふざけやめてくんない……？」

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