第4話絶氷
足軽高校 朝
浄の担任はペリノアのプロフィールを観ていた
ペリノア
16歳 女性
身長172センチ 体重58キロ
両親無し
親戚無し
入学理由 闘いたくて等々
(う~ん、入学理由はこの高校では珍しくないけど、よりにもよってうちのクラスか~)
担任は頭を抱えていた
学校全体をみても浄のクラスは問題が多発している
明らかに面倒を押し付けられた形だ
「新先生?今大丈夫ですか?」
「え?あああ、ジュワユーズさん
大丈夫だよ」
「昨日の授業で分からないところがあったんですが、本当に大丈夫ですか?」
「ははは、心配してくれてありがとう」
足軽高校 廊下
長い銀髪を靡かしてシャルロット・ジュワユーズはとある教室を目指していた
シャルロット・ジュワユーズ
16歳 高校一年生 女性
身長162センチ 体重52キロ
絶氷の異名をもつ異能力
期待のホープとして有名で、最近まで対戦では無敗だった
教室の扉を開ける
クラスの生徒がシャルロットに視線を集め、教室から避難する
シャルロットは浄の席に向かう
「昨日は大変だったそうね?」
「どちら様ですか?」
浄は心底嫌そうな顔をする
場の空気が凍る
窓も凍る
「勝負しなさ」
言葉が終わる前に浄が蹴りを放つ
しかし、シャルロットは氷壁を作りガード
(不意打ちの才能無いのか俺)
「今度こそ勝つ‼️」
シャルロットが右手に氷剣を作る
ペリノアは興味深そうにみていた
「なんだ?あの女?氷がいきなり出てきたぞ?」
隣の朴伝が話す
「凍結能力だよ
そういう異能力持ちなんだ」
「異能力?魔法や魔術とか確か違うんだっけ」
「異能力は先天的な才能だから」
「でも、あの女武術は大したことないな
あれじゃ浄の相手にならない」
「ジュワユーズの本領は、剣技じゃない」
シャルロットは次々に氷剣を作り、浄に向かって投げる
浄はそれを叩き落とし距離を縮める
蹴りの届く距離になり浄はキックを放つ
しかし、氷壁に阻まれる
シャルロットの闘い方は、氷で武器や防具を作り、オールレンジに対応するテクニカルなものだった
しかし、シャルロットの息が上がってきた
能力を使うと体力も削られるのだ
浄の狙いは持久戦である
(舐めるな!ワタシが自分の弱点を把握してないと思った‼️狙いは別)
シャルロットの視線が浄の足元にいき、瞬間、浄の足元を凍らせた
「かかった‼️」
しかし、浄は飛んでいた
床には脱げた靴
「お前の視線は分かりやすい」
浄はシャルロットに飛びつき、そのままフランケンシュタイナーで窓の外に放り出す
「次はかァァァァァァァァァァァァァァァつ‼️‼️‼️‼️」
外に落ちながら叫びが響いた
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