第2話唸る獣

「お前がここで一番強いのか?」

ペリノアが浄の所へ近づき、席の前へ立つ

「ふーん、確かに目付きが普通じゃないな」

ペリノアが浄を値踏みする

隣の席の朴伝はペリノアをみている

(円卓の騎士のペリノア王か

アーサー王を打ち負かした武勇は有名だが、今世は女なのか)

ペリノアが微笑む

「それじゃ、闘」

言葉が終わる前に浄の蹴りが飛ぶ

しかし、ペリノアはどこから現れたか分からない槍で防ぐ

「はーい、皆さん教室から避難して~」

担任が生徒を誘導する

教室では浄とペリノアが相対している

「お前ヤバいな‼️」

ペリノアは上機嫌に喋るが、浄は無言で息も荒い

ペリノアの槍の名はマロリー、この槍が非常に浄には厄介だった

素手で闘う浄には、槍の間合いは遠い

それ以上にこの槍、柄が鎖になり不規則に伸びるのだ

攻めの軌道も不規則で読みづらい、浄は転がり攻めをかわす

次第に間合いが縮まりインファイトの距離になる

浄は左のフルスイングを放つ

ペリノアは柄での打突を放つ

相討ち

浄は離れずに右のフルスイング

これをペリノアは回避

続けて浄は連続で拳を放つ

左、右、左、右

ペリノアは次第に壁際に立たされる

追い詰められるペリノア

しかし、マロリーを鎖にし、浄の首に巻きつける

「閉め落とす‼️」

ギリギリと首にめり込む

「オレの勝ちだァァァ‼️‼️」

勝利を確信するペリノア

だが、ペリノアは浄の凶悪な瞳をみていなかった

次の瞬間、浄の蹴りがペリノアの股関にめり込む

声を上げのたうつペリノア

鎖から解放されるが息絶え絶えな浄

「はい、終わり~そこまで~

これ以上、教室壊さないでね~」

担任が終了を告げる

これが足軽高校の日常である

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