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テロリスト

第1話喧嘩入道

日本 都心 足軽高校

昼頃 グラウンド

30人以上の人間が倒れていた

その中心に一人の男子生徒が血を流しながら立っている

頭部から血を流して、拳も擦りきれている

息も荒い

眼光だけは生きていた

視線は倒した相手たちをみている

パトカーが複数到着し、男子生徒は意識を失った


「毎回お前はよくやるよ異空」

「・・・」

異空 浄は答えない

頭には、包帯を巻いて、目付き悪い視線で目の前の刑事を見ていた

「まぁ、相手も刃物や金属バットやら持ち出してるし、半グレみたいな連中だ

学校側も処分は軽いだろ

今日は帰っていいぞ」


自宅 古びた一軒家

異空 浄は夕飯を食べていた

両親はいない

父親は海外にいて、母親は幼い頃家をでていってしまった

焼き鮭を口に運び、テレビに目がいく

「今日、都内某所で集団テロが起こりましが、英雄たちの活躍により事件は解決しました

詳細は」

ニュースでは、いつも通り神や英雄、異能力者の話題で持ちきりである

世界が神や神話の英雄、異能力を認知したのは、浄が生まれる前である

そんなニュースをみて興味なく

「この鮭甘いな」

夕飯を食べ終わり就寝につく


翌朝 通学中

浄はいつも通り徒歩で高校に向かっていた

同じ制服の人間がちらほらとみえてくる

誰も浄に話しかけず、避けている

黒髪で片側にラインを入れ、口にピアスを開けている見た目、さらに異殺すような目付きで初見の人間には、不良にしかみえない

異空 浄

16歳 高校一年生

身長180センチ 体重75キロ

見た目から喧嘩を売られることが多く、全て買っていたため付いた異名は喧嘩入道


教室

「おはよう喧嘩入道」

今日初めて話しかけられる

「ああ、おはよう朴伝」

長い黒髪を後ろに纏めた色黒の男子が無表情に隣の席に座る

塚原 朴伝

16歳 高校一年生

身長168センチ 体重55キロ

無傷の剣豪塚原 朴伝を襲名した麒麟児


「昨日も大変だったようだな喧嘩入道」

「ああ、今も頭がイテェよ」

浄に話しかける数少ない生徒の一人朴伝は、前を見ながら話しかける

浄も短い返事を返す

そうして担任が教室に入ってきて朝礼が始まる

「はい、今日は前々から話してた転校生が来てます」

「今度はどんな変人だ?」

「この学校に来るんだ

ろくな奴じゃねぇよ」

「転校生なんて聞いてない」

クラスの生徒が話し出す

「はい、じゃあ入って来てください」

担任が促す

一人の女子が入ってきた

紅髪をウルフカットみたいにして、表情は獰猛な笑みを浮かべている

170センチはある身体に大きな胸と尻、外人モデル顔負けの見た目で凶悪ながら端正な顔立ちはとても目立つ

「オレの名前はペリノア‼️円卓の騎士が一人ペリノアだ‼️」

少年のような声は、教室に響いた

「やっぱりろくな奴じゃねぇ」

「つうか英雄かよ⁉️」

「うちのクラスに数少ない女だ‼️」

各々が感想を口に出す

ペリノアは口角を上げ

「ここで一番強い奴は誰だぁ?オレと勝負しろよ‼️」

全員の視線が一ヶ所に集まる

異空 浄に


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