朧
笑ってくれるなこの身の上を
声に生かれされる脆い身を
うつむきあう向日葵たちは
今日もどこか羨んで
かつての姿の同胞に
行きつく先を見せぬよう
道の陽炎を儚んで
行き先を言祝ぎ涙を流す
そうして月は一巡り
頭を垂れる向日葵の群れ
空にささやく幼子の声
琥珀の花は土気色
縞の種は黄金色
空の果ては夢の果て
何を嘯き過ごすのか
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