浅紫に震える木々は

明日の朝が恋しいか

少し赤らむ期待を胸に

遠い空を仰ぎ見る

その威容はカンバスの中

夜ごとに手を伸ばしてる


梢にとまる膨れた雀は

昨日の夜が惜しいのか

豪奢に飾ってただ一羽だけ

遠い空を仰ぎ見る

その悲しさはカンバスの中

朝に留まって大合唱


ざく、ざく、さくり

梢は手折られ

雀は逃げた

ざく、ざく、さくり

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