011_Twitter断食日記1日目
私は今、自分の創造力を取り戻すために無闇な取り組みをいくつかしているのだが、それらの試みの一つとして、Twitterを一時的に封印するということを始めてみた。
今はTwitterのアプリをアンインストールしている。何もすることがないとき(本当はそんな時間は存在しないのだが)、スマホを開いてTwitterのアプリを探していた。アンインストールしていなかったらそのままアプリを開いて少なくとも数十分は眺め続けていただろう。Twitterは見れないのだと思い出した私の親指は、そのままpixivのアプリを探した。過去の自分が先回りしてpixivもアンインストールしていたので、私の親指はまたしてもスマホの上空数ミリをさまようことになった。
次の標的はYouTubeだった。こちらは課金もしていたので、アンインストールはしていなかった。『匿名ラジオ』をオフライン&広告なし&バックグラウンドで垂れ流すためにプレミアムに入る必要があったのだ。フォローしているアカウントしか観ない、というルールを事前に決めていた(アプリを開くと「ホーム」が表示されるが、すかさず目を瞑って「登録チャンネル」をタップする)ため、本日更新されたオモコロチャンネルの動画を見るだけで済んだ。他に動画を新しく公開していたアカウントはなかったので
Twitterを封印すると、必死で他の「刺激(情報)」を脳が求めるようだ。
Twitterをする時間があればもっと生産的に時間を使うことが出来るはずだ、ということは特にTwitterのヘビーユーザーが口を揃えて主張している。これは直感的に正しいと思う。物理的にも、創造力的にも、確かにそうなのだろうと思う。物理的にというのは「細かい文章をつぶやいたり、無数に流れてくる情報を眺め続けている時間があるなら、その間に本当に書きたいものが書けるはずだ」ということである。創造力的にというのは「頭の中でため込んでおくべき創作の圧力を頻繁にガス抜きしてしまうことで、長い文章がかけなくなってしまうということ。また、無数に流れてくる情報はどれもトゲトゲしている。だから感情の受容体の表面が少しずつ傷つけられて、炎症を起こして弱くなってしまう。人によっては逆に、タコのように固くなって感覚が麻痺してしまうかもしれない。どちらもインプットされる情報を正しく処理することができない。つまりアウトプットもうまくいかなくなる」ということだ。
もちろん創造性というものは、インプットとアウトプットが1:1で一直線に繋がっているわけではないので上記のように単純な結果が生まれるとは限らない。だが、ものは試しとして、Twitter特有の情報の流れ方から離れたとき、自分の精神にどのような変化が起こるのかを実験して観察してみるのはそれなりに効果のあることだと思う。
重要なのは自分で望んでTwitterから離れるということである。例えば他の用事で忙しくてTwitterを見る暇がないとか、精神が衰弱してスマホを開くことすらできないという理由でTwitterから離れたことはあるが、これは外圧によってTwitterをやめているので、あまりよいデータにはならないだろう。私がやりたいのは対照実験だ。やろうと思えばTwitterを開けるし開きたい、と感じたときに我慢することで何が起こるのかを知りたい。これまでに我慢したことがないのかと聞かれれば、そんなことはないのだが、その時に自分の精神に何が起こっていたのかを観察することはしなかった。
というわけで精神の観察日記をつけてみることにした。こうして日記を書くことで、Twitter断食を続けざるをえない状態に自分を追い込みたいという欲もある。
2023年02月14日
【1528文字】
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