第13話 孤立って、何だ?悩む人に、軽々しく「がんばれ」と言ってはならない理由、わかりますか?指文字、手書き、蝕手話、指点字の復習!

 「社会的孤立の怖さ」

 この孤立を、パソコンでも救おうとしたのが、パソコンの点字ディスプレイだ。

 「レイカさん?お手伝い、ありがとう」

 「私、努力します!」

 群馬の施設でのお手伝いは、そこそこ、充実していけた。

 施設で習ったことの、復習!

 変なウイルス社会じゃなくって、対面でのコミュニケーションがとれれば、こんな方法が使えたようだ。

 「指文字」

 指を触りあって、その指の形で、相手の気持ちを理解する。

 「手書き」

 手の平に、文字を書いてあげて知らせる。

 「蝕手話」

 指文字のように、一文字一文字で理解するというより、手話の形全体を触って、理解する。

 かの有名なヘレン・ケラーが、サリバン先生と気持ちを伝え合えたのは、こうした方法を上手く組み合わせて使えていたから?

 「指点字」

 これは、点字タイプライターに見立てて、指を、トントントンと、打つ方法。

 そして、オンラインの場合の気持ちの伝え方が、すでにあげた、点字ディスプレイ。パソコンで打った文字を、点字に変換して、表示させる。

 施設では、通訳や介助をおこなう人の派遣を頼みにくくなった人たちの声も、聞くことができた。

 「助けが、必要なのに」

 「誰も、きてくれない」

 介助を待つ人たちは、努力をしても、自分自身の力だけではどうにもならないから、助けを呼んでいる。

 それなのに、誰にも、きてもらえない?

 「ごめんなさいね。今日は、様子を見に、いけないんです。ウイルスをうつしちゃあ、いけませんしね」

 感染予防の社会の、矛盾?

 「どうして、助けてもらえないの?」

 「努力をして、待っているのに…」

 「どうして…」

 怖いのは、これで、被害者意識になっていくこと。

 「…誰にも、きてもらえない。私は、嫌われているのかな?」

 これが、病的に、発展してしまうことがある。

 「…私って、嫌われているんだ。殺されるのかも、しれない。それなら…!やられる前に、やってやれ!」

 これが、精神障害。

 さて。

 あなたは、知っていますか?

 次のような言葉を、軽々しくかけてはならないんです!

 「がんばれ」

 悩む人に、軽々しくがんばれと言ってはならない。

 その理由は、わかりますか?





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