第83食 カレー炒飯でお腹いっぱい:だしごはん(B18)

 短時間で二軒の店をはしごしたせいで、書き手のお腹は重くなっていた。

 だが、三軒のお店を巡る予定なので、書き手は、腹を摩りながら岩本町の〈だしごはん〉を訪れたのである。


 この店は、平日の十一時半から十四時半(LO)までの三時間が営業時間なので、スタンプラリー・コンプリートの為には、行ける時に訪れるべき店なのである。


 この日の昼は、一風変わったカレー、お好み焼きや豆腐を食してきたので、三食目は炒飯という流れにした次第なのだが、「だしごはん」に来たのは、なるべく軽めのカレー料理を連荘で、という戦略的な理由もあった。


 さて、このお店の注文方法は実にシステマティックになっている。


 まず、「だしごはん」「やきだしごはん」「忍者やきだしごはん」の三種の中からメインとするごはんの種類を決める。

 だしごはんは、数種類の「オリジナルの出汁を炊き込んだ醤油ベースの炊き込みご飯」で、「味は薄め」になっているそうだ。

 「やきだしごはん」は、だしごはんに、さらに、オリジナルの味付けをしたもので、「プレーン」「ケチャップ風味」「カレー風味」の三種がある。

 そして「忍者やきだしごはん」は、やきだしごはんに「味付けとかつお粉を加えた」もので、味付けは「プレーン」「ケチャップ風味」「カレー風味」「スパイシーカレー風味」の四種がある、との事であった。


 カレー目的の書き手は、当然、「忍者やきだしごはん」の「スパイシーカレー風味」にし、ごはんの量は「並盛」にした。

 

 次に卵を選ぶのだが、その選択肢は、「炒り卵」「温玉」「スクランブルエッグ」(プラス三〇円)、「味玉」(プラス三〇円)だったのだが、カレー風味には味玉が推されていたため、書き手はその言にしたがった。

 ちなみに、この日の日替わり卵は、茨城県産の「奥久慈卵」であった。


 そして最後にトッピングのお肉を選ぶのだが、その選択肢は「とりそぼろ」「やきぶた」「塩からあげ」「醤油からあげ」があり、それぞれのトッピングの下には、「だし」「やきだし」「忍者」ごとの合計金額が付されているので、実に、明朗な会計になっている。


 書き手は、卵を「味玉」にしたので、プラス三〇円で、しめて、八一〇円になった。


 ちなみに、これにさらに、スープ、野菜、薬味、そしてお茶がつく。


 座席数は六席で、書き手が到着した時の客はほとんどが女性で、テイクアウトで来店したのも女性客ばかりであった。

 つまり、この炊き込みごはん、あるいは、出汁炒飯は、さしてお腹に重くはないメニューなのであろう。


 しかしそれでもやはり、軽いメニューで連荘したとはいえども、短時間での三食目だったので、お腹が少しきつくなってきていた。今思えば、ごはんの量を減らして、小盛りの一五〇グラムにしてもよかったかもしれない。


 カレー店をハシゴする時には主食は少なめに、この戦術を脳に刻み込みながら、出汁の効いたカレー炒飯を口に運び続ける書き手であった。


〈追記〉

 書き手は、一月の末に、この店、だしごはんを再訪した。

 注文したのは初回来訪時とまったく同じメニューの、忍者やきだしごはんのスパイシーカレー味であった。

 初回との違いは、付け合わせの野菜が、キムチになっていた点である。

 それと、おそらく日替わりの卵も違っていた可能性が高いが、うかつにも、そのチェックをし忘れてしまったので、三度目の訪店機会の折には、卵の種類も忘れずに確認したい、と考えている。


〈訪問データ〉

 だしごはん:秋葉原・岩本町

 B18

 十一月十四日・月曜・十三時半

 忍者やきだしごはん(七八〇円):スパイシーカレー風味;ごはん並盛;味玉(プラス三〇円);塩やきぶた:八一〇円(現金)

〈再訪〉

 二〇二三年一月三十日・月曜・十四時

 初回訪問時と同一メニュー:八一〇円(現金)


〈参考資料〉

 「だしごはん」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、六十四ページ。

〈WEB〉

 『だしごはん』、二〇二三年二月一七日閲覧。 

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