下手でもいいから書いてみな！ 底辺作家のひとりごと

人生のリセットボタン

今ここに【人生のリセットボタン】がある。

▶押す

　押さない

さて、どちらを選ぶ？

もちろん、リセットした時点で生まれた時点に戻される。時間も巻き戻り何もかもが「なかった」ことになる。

ここで大切なことは「記憶」はどうなっているかということだ。

だた、時間がまき戻ったのなら……人生がリセットされたと気づくことなく。時間がまき戻っただけに過ぎない。この状態でリセットボタンを押すという人はなかなかいないだろう。何しろ、押したことすら覚えていないのだから。

だがもし、【記憶はそのままに】という前置きが付いたらどうだろう。

今の記憶を保持したまま時間だけが過去へと巻き戻るのだ。

そうなると、押すという人はいるだろう。

オレもその一人だ。

誰しも「あの時こうしていれば」という思いがある人は多いだろう。ないのであればその人の人生は大いに素晴らしい人生なのだと勝手に思っておくことにする。

そう、そんな便利な【人生のリセットボタン】はない。もしあったとしても、いつ誰が押すのか分からない。もし仮に隣のAさんが押したとして、それをいったい誰が知るというのだろうか。

それによって歴史が変わったとしても、その押した人間以外にそれを知る者はいないのだ。

自分だけの【人生のリセットボタン】なんてものが存在したとしたら、その人は本当に押すのだろうか。それによって歴史は改ざんされ様々なことに変化が訪れる。

いいこともあれば悪いこともあるだろう。

今ある友人関係、家族関係、恋人関係もすべてがなかったことになる。

そんな大それたスイッチを果たして押せるだろうか。

そこのことを考えてもう一度考えて欲しい。

今ここに【人生のリセットボタン】がある。

▶押す

　押さない

さて、どちらを選ぶ？