第4話

ゲーム開始時のままの初期レベルだ、、俺はそう伝える

考えられるとすれば、ちゃばねのスキル、、

クズ殺しの効果で、威力が収まっているん

じゃないか?なに!?


バカな、俺のクズ殺しが効いてねぇってのか…!このクズに…!

こちとら、剣の振り方すら、ままならない、、

初心者なもんでねぇ、俺はちゃばねに、、

向かって不器用に剣を振った…、

しかし、その剣風が、ちゃばねを襲う、びゅおん…!


ぐ、、ぐわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

冗談だ、ちゃんとレベルは99だよ、ちゃばね…!

運営に頼んで、上げてもらったのさ、

レベル99にな、、

相手は初心者なのに…!、、それでも、負けちゃいそうだねぇ…!

チートうぜぇんだよ、ちゃばね!俺の理想の世界作りうぜぇ…!

そう、ちゃばねに告げる


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお…!

ひゅん!カキーン!カキーン!

ざしゅうううううううううううううううううう!ざしゅうううううううううううううう!

ぐっ…レベル99でも、、俺のスキル、

クズ殺しで、クズは一瞬で、ぶち殺せるはず…!

それなのに、どうしてお前は立っている!

俺の攻撃が貴様に効かないのは…!どうしてだ


まさか、俺様がクズだっていうのか、お前は善人だと、

このゲームが認めたというのか!

俺様は間違っているというのか…!?

お前が正しいというのか、その暴言を吐いてなお!


そう、、俺は昔から、、善人だ、昔から、

善行を進んでやるタイプの人間だ…!そして

今回も、そう、プレイヤーキルする迷惑行為をする、

クズを狩りにやってきた善人だ…

だが俺も少し、話が変わってきたなと思ってきた、

自分サイドの人間がクズに思えてきた


ゴミを捨てたら殺されたんだけど!

あいつがゴミだよなwwwwwwwwwwwwwww


雑草食わされたは…、つまんなかった…、、

鬱だ…、、死のう…グッバイ、、おまえら…


はあー、、ゲームの中ですら、働きたくねぇええええええ、

ずっとネクタル食ってたいわ


99レベルになったら、俺があいつを、

ぼこぼこにしてやるよ、、俺、レベル2だけど…


そう俺は、ちゃばねの前で呟く、あんた、

現実でぶっ叩かれてるぜ、マナーの悪い連中に

ゲームを追い出されたってな…SNSで拡散されてる、、


なんだと…!お前はなんだ!?

そいつらの代行者か?そうか、

それでレベルを99に上げてもらったんだな、俺を殺す

ために!そう、、俺は、そいつらの代行者、

レベル99にするついでに、最強のスキルを

授けてくれると聞いていた、だが、期待した結果は、雑草鑑定だった、くだらねぇ…


そうか、、、あいつら、現実で俺の悪口ばっか、

言いやがって、、ちくしょう!ゲームの

中から追い出しただけじゃ足りねぇか!

現実からも、追い出して抹殺してやるからな…!

教えてくれてありがとうよ!そういって、

ひゅんと消えるちゃばね、ログアウトしたのだ


さて…、、俺は一人取り残される、、

これからどうしよう、、、、、レベルは99…もう

この初めてのゲームで、俺にやるべき

レベル上げは残されていなかった、、ポケットには

銀貨が三枚、、、金はなしか…おや、、

これは、、ちゃばねが吐き出したのだろう、、、


ネクタルの種が落ちていた…、これを売れば、、

金になるかもしれない、、俺の雑草鑑定

からすれば、その価値は軽く999999ベル

そのくらいは稼げるだろう…、と分かった

だが、、金を手に入れた、その後は…?


虚しいな、、もうやるべきことはない…、、、、

モンスターでも狩って遊びながら、、、、

食っていくのか…?ただのチートでしかない…

ちゃばねのモノマネでもして、、、悪いクズでも狩るか…?意外に面白いかもしれない…

確かに、、現実には魔物は、存在しない、

だが確実に、モンスターが存在する、、それは

人間というモンスター、、善悪を内在した凶悪なモンスターだ、、

それを相手取って、、

戦うのもまた一興、、そうして戦って得るものは何か…、

もしかしたら、良い世の中をも

手に入れることができるのかもしれない、、

俺はそんなことを考えながら、巨大な傷跡の

残った平原を一人、歩いていた、

風が吹きつける平原が、俺の未来を予感させていた、


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アドベンチャーライフ minim @minim92

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