第76話あはぬ夜の ふる白雪と つもりなば
あはぬ夜の ふる白雪と つもりなば われさへともに 消ぬべきものを
この歌は ある人のいはく、柿本人麻呂が歌なり
(恋歌三621)
あなたにお逢いできない日々が、降り続く白雪のように、積もってしまったならば、私も白雪とともに消えてしまう運命なのでしょうか。
人麻呂作との真偽は不明。
ある人のいはく、となっているので、当初から不明だったらしい。
ただ、柿本人麻呂は、文徳天皇の夫人、藤原宮子との不倫により左遷されたとの話もあり、それを思うと、理解できなくは無い。
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