第59話秋の野に みだれてさける 花の色の
題知らず
紀貫之
秋の野に みだれてさける 花の色の 千草に物を 思ふころかな
(恋歌二583)
秋の野原に 乱れ咲く花の色のように あれこれと物思いをする、今日この頃なのです。
複雑な恋心を正確に伝えることができるのでしょうか。そこに、貫之氏の狙いがあるんですね。
秋の野に咲き乱れる花の美しさ。
その咲き乱れる花に、優劣など簡単にはつけられない。
宮中を華やかに飾る美人女房たちに、「誰が一番きれい?」などと、紀貫之氏は、からかわれでもしたのだろうか。
「そんなこと、簡単には決められませんよ」
「秋の野に咲き乱れる花のように美しい花(女性)ばかりで」
「そんなことを言うから悩んでしまいますよ」
案外、こんな感じなのかもしれない。
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