第14話秋の夜の あくるもしらず なく虫は

藤原敏行

※藤原敏行:平安時代前期の歌人。書家としても有名。


秋の夜の あくるもしらず なく虫は わがごとものや 悲しかるらむ

                          (秋歌上197)

秋の長い夜が明けたのも知らずに泣き続ける虫は、まるで私のように、何か悲しいことがあってのことなのだろうか。


作者藤原敏行も、何か悲しい体験があって、秋の長い夜を泣き明かしていたのかもしれない。


※藤原敏行の代表歌

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる(秋歌上169)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る