第10話おとにのみ きくの白露 よるはおきて
素性法師
※平安中期の歌人。36歌仙。
おとにのみ きくの白露 よるはおきて ひるは思ひに あへず消ぬべし
(恋歌一 470)
他人の噂だけが聞こえて来て、あなたの本当の思いなど知ることもない私は、夜は起きて(辛くて眠ることも出来ず)、昼はわき上がる思いにこらえきれずに、この世から消えてしまいそうなのです。
※きくの白露:「きく」は掛詞で「聞く」と「菊」を掛ける。「白露」は白菊の上の露(当時の菊は白菊のみ)。白露が昼の光に耐えきれずに消えてしまうを掛ける。
当時、身分の高い女性は、家族と侍女以外には、顔を見せなかった。そのため、美女である場合、情報源は、ほぼ侍女からだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます