第9話ものごとに 秋ぞかなしき もみぢつつ

題しらず

よみびとしらず


ものごとに 秋ぞかなしき もみぢつつ うつろひゆくを かぎりと思へば

                           (秋上187)


何事につけても 秋こそは悲しさを感じさせる季節と思うのです。

木々が紅葉しながら、やがてはその美しさを衰えさせながら散って行くのが最後の姿と思いますと。


確かに紅葉は素晴らしい。

しかし、その後には、美しさはしだいに失われていくばかり、最後は何もなくなってしまう。

何やら、人生の悲哀を歌うような、深い含蓄のある歌である。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る