第14話福吉――別れ――

刀と刀がぶつかり合う音に晴翔の背筋が凍り付いた。

2人の動きが早すぎて目で追うことができない、手をこまぬいて見ていることしかできない自分の非力さが忌々しかった。

頼むから切られるな、無事でいてくれと心の中で何度も何度も祈り固唾を呑んで見守った。


「凪、刀術をお前に教えたのは俺だ。お前は俺には勝てない、もうやめるんだ」

刀を避けたり、薙ぎ払ったりしながら凪を落ち着かせようとした。

「それなら殺せばいいだろ!さぁ!やれよ!」凪が悲痛な叫び声をあげた。

「俺には殺せない、凪……いなくなって欲しくない、お前が大事なんだ……あと100年か200年後にさ、こんなこともあったなってお前と笑って酒が飲みたいよ」悔恨の情が湧きあがり律の目から涙がこぼれた。

「……酒は嫌いだ」

「凪はいつまでたっても子供だな」

「あいつが好きなんだろう?」凪が晴翔を一瞥した。

「――うん、そうだよ」


激しく刀をぶつかりあわせていた2人の動きが突然止まった。

晴翔の背中を汗が伝い落ちた。

律の顔は驚きでいっぱいになり凪の顔を凝視している。

凪は晴翔に背中を向けていたので、表情は読み取れなかった。

最悪の事態を想像して晴翔の心を恐怖が支配した。


唐突に凪の膝ががくんと曲がり地面につくと、律は刀を放って体を支えた。

「お前……なんでだ……俺は切ってないぞ」

「ごめんね、僕が兄さんに切られたかったんだ、僕もう独りぼっちは嫌なんだ、もう終わりにしたいあとのこと頼むよ」凪は痛みに顔を歪めて、ぽろぽろと涙を流し小さな木箱を律の手に押し付けた。

「だめだ、こんなの許さないぞ!1人が嫌なら一緒にいよう、俺がずっと一緒にいてやるから」

律は顔を涙でぐしゃぐしゃにして、凪の腹の傷を手で押さえた。

俺たちに流れる血は無いのに、馬鹿みたいだと思った。


「凪……大好きだ……」凪の唇にそっと優しく、長々と口づけた。

つぶれそうな目を必死に開けて凪は律を見た。「ガキの頃は毎日殴られて蹴られて地獄だった……どこも怪我してない日なんて一日も無かったぐらいだ……僕はその日々を、抱いた憎しみを忘れられなかった……律と過ごした時間は僕の宝物だ……ずっとありがとうって言いたかった、やっと言えたよ」


一陣の風が吹くと、律の腕に抱かれた凪の体は風と共に霧散し消え去った。


律は地面にへたり込んで、体を二つに折ってむせび泣いた。

晴翔が馬から降りて近づいていき、律の体をそっと包み込んだ。「残念だった」


律は晴翔の胸にしがみついて泣いた。


ひとしきり泣くと、晴翔から体を少しだけ離した。「ありがとう、もう大丈夫、色々聞きたいことがあるよね」


晴翔は律の顔を覗きこんだ。涙は止まっていたが泣きはらした目は赤かった。

「何も言わなくていい、律は律だ、今までもこれからもずっとそれは変わらない」

首を横に振った。「聞いて欲しいんだ。俺気づいたんだ、隠し事をしているうちは仲良くなんてなれないんだって」


晴翔は律の手を取って立たせ石段の所まで引っ張って行って座らせた。

3匹の犬が熊の残骸を食い荒らし、腹を満たして律の隣に戻ってくると伊織たちは後退りした。

「こいつらは俺が飼ってる地獄の犬で、俺が命令しないと攻撃しないから安心して、俺は人間じゃない、地獄の番人だ」律は犬の耳の後ろをかいてやった。


颯真はいつも助けてくれて守ってくれていた律が、そんな恐ろしいものに見えなくて腑に落ちなかった。「地獄の番人って、魔王ってことですか?」


「うん、そんなところかな、自分のことを魔王だなんて思ったことないけどね。凪も番人の1人だ。俺たちはただ番をしてるだけ、地獄から何も出てこないように、そして地上にいる地獄にいかなきゃならない魂を地獄へ送り出すのが仕事。妖を使役してるから魔王なんて呼ばれちゃうけど、人間が思っているような地獄の王なんかじゃないよ。地獄にいるやつらは誰の命令も聞かないような連中ばかりだしね」


晴翔は顔を強張らせた。「番人は複数いるのか?」

きっとこれで終わりだ、晴翔は俺から離れていくのだという事実が律の心をえぐった。「俺と凪を合わせると8人……7人になちゃったな」


凪は自分たちを殺そうとした悪い奴だけど、弟のように思っていた友人を失った律を見て、伊織は颯真を失ったらどんな気持ちだろうかと思うと、律の打ちひしがれた姿は見るに忍びなかった。

「気の毒なことをしましたね」


「ありがとう、やっぱり伊織君は優しいね、俺たち番人は死人だ。だからもう死ねない、魂ごと消えて無くなるだけだ。永遠に番人を続けるしかない。長いこと番人やってると凪みたいに誰とも繋がれないことで孤独を感じてしまう、あいつも昔はいいやつだったんだ」


晴翔が律の背中を撫でた。「君には私たちがついている。仲間だ」


律が深々と頭を下げた。「みんなに迷惑をかけてしまった申し訳なかった。俺が悪いんだ招き猫は以前俺が封印したもので、それを知っていた凪は招き猫を解き放ちさえすれば、俺に会えると思ったんだろう。番人のごたごたに人間を巻き込んでしまったこと俺から謝るし、ちゃんと償う。だから凪を、俺たち番人を憎まないで欲しい」


晴翔が律の手を引いて立たせた。「君は何も悪くないのだから罪を償う必要はない、だれも憎んだりしていない、だけど残念には思うもっと早く人身売買の組織に我々が気づいていたなら起きなかった事件だ。そのことが悔やまれてならない。律、この事件を終わりにしに行こう」


「ありがとう」律の肩に止まっていた燕が飛び立った。


晴翔は屋敷に向かって石段を登っている律の背中を見て思った。

死ぬかもしれないのに、消えて無くなるかもしれないのに、彼は自分の前に飛び出してきて身を挺して庇ったのだ、今までずっとその危険を顧みずに共に戦ってくれた律のために、全ての危険を薙ぎ払ってやりたいと思った。


先を行く燕を追いかけると敷地の奥に小さなお堂があり中には招き猫が1体置かれていた。


律が呪符を投げるとバチバチと火花を上げて結界が解かれた、お堂に納められた招き猫を持ち上げ、木箱に放り込んだ。

「寺に持って行って成仏できるかやってみるけど多分無理だと思う、あと百年くらいしないと怨念は散らないだろうね」


ほどなくして、屋敷に黒岡軍の兵士が大挙して押し寄せた。

黒岡軍の船は〈福吉〉から一番近い港に停泊し、大勢の兵士が馬にまたがり疾走して来ていたのだ。


律は自分を含め傷の手当てをした。虫の出番は律だけでよかった。


内心、石を当てるだけで済んだことを神様に感謝している伊織が晴翔に報告した。「地下牢が見つかったそうです。1人は吊るされていて死んでいるようだと。もう1人は牢屋に入れられ生きているそうです」

「律、生きている方から話が聞けるかやってみよう。第一大隊はついてきてくれ」


晴翔と律が先頭に立ち地下牢に降りていった。真っ先に目に入ったのは天井から吊るされた血みどろの人間だった。


晴翔は見張りに立っていた顔色の悪い、気の毒な若い軍曹2人に休憩してくるよう指示した。


律は天井から吊るされている男の脈を確認した。「まだ生きてる」

その男は全裸で――天井に吊るされた鎖で両手首を縛られ、ぐったりとして意識を失っていた。


全身に走る無数の様々な深さの切り傷と、皮膚が黒く変色している殴られた後、赤く焼けただれた顔が酷い拷問を物語っていた。


晴翔は自分の目を疑った、顔は焼けただれているが見覚えがあった。

「――彼は赤坂軍の総督、桜田恭一だ」

伊織も桜田恭一には会ったことがあった。

「凪に桝谷仁殿を殺すよう言ったのは桜田恭一……。赤坂軍総督が人身売買組織の黒幕ということですか――」

これは世間を騒がす大事件になるなと、誰もが思った。


晴翔が律に聞いた。「助かると思うか?」

「助かるよ、傷は山ほどあるけど急所を外しているし、止血もしてある。凪の事だから長時間いたぶりたくて死なないようにしたんだろう。気を失ってるだけだ」


奥から怯えた声が聞こえた。

「あ、あの、すみません。どなたかいらっしゃいます?助けてください」


慶と奏多を見張りに残し、声がした方へ牢屋が並んだ通路を進んだ。

据えた匂いと汚物の匂いが鼻についた。


牢屋に閉じ込められていた男は、通路を進んできたのが誰だか分かると牢屋の柵にしがみついて言った。

「柳澤晴翔大佐!ああ良かった、助けてください。私は梶山剛史と申します。助けに来てくださったのですね、ありがとうございます。どこからか悲鳴が聞こえてきて、私は恐ろしくて気が変になりそうでした」梶山の目から涙が溢れた。


晴翔が訊いた。「桝谷仁、松平文章、凪という男を知っているか?」


「いいえ、知りません。その3人とは面識が無いと思います」

梶山の表情が僅かに動き動揺を見せたが、すぐに元に戻った。


晴翔は冷淡な顔をした。「まあいいさ、松平文章は今、黒岡軍に捕らえられている。彼は臆病だから死刑を逃れられると知ったら全てを喋ってくれるだろう。お前たちが私腹を肥やしている阿漕な商売の首謀者がお前だってことをな。そうなればお前は確実に死刑だ、死ぬまでの間せいぜい檻の中を楽しめ」


梶山は青褪めた。「違います、何かの誤解です。私は運輸業を営むまっとうな人間です。阿漕な商売など、ましてや指揮を執るなどありえません。これはとんでもない誤解です」


伊織が水を持って檻に近づいた。「私は黒岡軍中佐の柳澤伊織です。喉が渇いたでしょう?水を飲んで落ち着いてください、とんでもないことに巻き込まれてしまいましたね、お察しします」


一日中何も口にしていなかった梶山は、水をごくごくと飲んだ。「中佐ありがとうございます。弟から招き猫の話しを聞きまして、招き猫を何故私に贈ったのか真意を確かめようとここへ来たら捕まってしまい閉じ込められたのです」


伊織はとても同情していますという顔をして言った。「こんな檻に閉じ込められたままで大変気の毒に思いますが、あなたを信用してよいものか図りかねているんです」


梶山は伊織に縋った。「分かりました、何でも話します。正直に全てをお話しします」


伊織は丁寧な口調で優しく言った。「そうですね、完全にあなたが無実だと証明できるならばあなたを信用しましょう。何故こんなことになってしまったのか話して聞かせてください」


「私は騙されていたのです、松平という男に荷の中身は動物だと言われて船で輸送してくれれば大金を払うと言われました。私が馬鹿でした金に目が眩んでしまったのです、まさか荷の中身が人だとは知らなかったのです」


晴翔が冷たい目を向けた。「ほう、私は『阿漕な商売』としか言っていないが、お前はそれを人の輸送だと知っていたと認めるのだな」


梶山は蒼白となり額には大粒の汗が噴き出した。

追い詰められたせいか、晴翔の酷く冷淡な態度のせいか、それとも晴翔たちの破れた軍服が、先ほどまで凪の兵士たちと死闘を繰り広げていたことを察したからか、梶山は恐怖に身を震わせた。


梶山の声が小さくなった。「それを知ったのは昨日の夕刻頃、私はすぐにでも黒岡軍に松平を突き出すつもりでした」

「では何故お前の弟は昨夜、人の子を詰め込んだ木箱を船に載せ出航しようとしていたのだ?」晴翔がさらに追いつめた。



「そ、それは弟が……皆さんが屋敷に訪ねて来られて怖気づいた弟が、我々も仲間だと思われてはいけないと思い、運び出したのかもしれません。私のあずかり知らぬことでございます」いよいよ逃げ場が無くなってきた梶山の目が泳いだ。


「聞いたか伊織、こいつは弟に責任を擦り付けるつもりだぞ」


「大佐、運輸業を営む真面目な男が悪い奴らに騙されたのです。恐怖に駆られて間違えた判断をすることは罪ではありません。少し温情をかけてもらえませんか」伊織が梶山に言った。「梶山殿、弟君があなたの指示なしに行動するとは思えません。私はあなたを助けたいのです、それには真実を言って下さらないと」


梶山は味方になってくれている伊織に必死に訴えた。

「すみません、すみません、嘘をつきましたとても怖かったのです。私は弟に指示を出し子供を別の場所に移すように言いました。でもそれは売る為ではありません、松平から子供たちを守ろうと匿ったのです。中佐、弟と話をさせてください、そうすれば必ず誤解が解けるはずです」


晴翔は弟の梶山清隆は死んでいるであろうことをまだ教えるつもりはなかった。喋らせるのが先決だ。そもそも死んだ証拠が見つかっていないのだから、言えるのは屋敷が爆発に巻き込まれたということくらいだ。

それは今言わなければならないことでもないだろうと判断した。


「嘘をつくな!さらってきた子供を売って儲けていたんだろうが!」

晴翔が胸倉をつかみ引き寄せたことで梶山は檻の鉄棒に顔を打ちつけた。

烈火のごとく怒る晴翔と梶山の間に、苛立ちを隠せない伊織が割って入り諫めた。

「大佐!落ち着いてください!今にも殺してしまいそうな勢いですよ、ここは私に任せてください、私の立会いのもと弟君と面会させます!」


晴翔と伊織は睨み合った「好きにしろ!」晴翔は掴んでいた胸倉を乱暴に離し、憤慨して顔を背けた。


伊織が梶山の乱れた着物の衿を正した。「梶山殿、弟君との面会を手配します。ですがその前に誠意を見せて頂かなければなりません、松平をはじめとする人身売買組織を壊滅させるための証拠が必要なんです。それを我々に引き渡して欲しいのです。そうすればあなたをここから出してあげられます」


ここにいるのは梶山を殺しそうな勢いの晴翔と、梶山に軽蔑の眼差しを向けてくる、いきり立った剛健な若い軍人が3人、隅の椅子に腰かけている着物姿の、表情を読み取れない人間が1人、今梶山の味方は確実に伊織しかいない。


梶山はここを出られさえすれば桜田が助けてくれると思っていた。

「中佐、帳簿があります。そこに松平に言われて荷を運んだ日付と荷の個数が書き記してあります。ここに閉じ込められた時、凪に奪われてしまいました。この屋敷のどこかにあるはずです」


晴翔や他の怖い顔をした軍人と着物を着た得体のしれない人間が上階へ上がっていくと、梶山はまだ自分が生きていることに感謝した。


「分かりました、帳簿を確認次第ここから出します。それからあなたを弟君の所へお連れします。それまで今しばらく辛抱してください」

若い軍曹2人が下りてくると檻の前で見張るよう命令し、伊織は歩き去った。


若い軍曹2人の射貫くような視線と、剣に置かれた左手が梶山をまた死の淵へと追いやった。


晴翔は地下牢から上階に上がってくると部下たちに命令し帳簿を探させた。


律は晴翔と伊織の顔をまじまじと見た。

「君たちに尋問される立場に絶対ならないと誓うよ。君たちってとんでもない役者だ、俺まで騙されるところだったよ。晴翔の剣幕も伊織くんの同情も堂に入ってたよ」

伊織が照れたように笑った。「お褒め頂いたと思っておきます」


晴翔がからかった。「伊織は小賢しいからな、人に取り入るのが上手いんだ」

伊織の眉がつり上がった。「それって全然褒めていませんよね。それに取り入れと指示したのはあなたでしょう、私は指示に従っただけです」



晴翔が律に話した。「俺と伊織は意見の相違があって、衝突しているように見せかけて、伊織に助けを求めるように仕向けたんだ」

伊織が付け足した。「大佐の怒号は今すぐ殺しそうな勢いですからね。誰しもが蛇に睨まれた蛙ですよ。証拠を差し出せば私に守ってもらえると分かれば、素直に引き渡してくれるだろうと思ったんです」

律が感心した。「さすがは黒岡軍だね、上手く喋らせてたよ」


梶山の帳簿は凪の書斎にぞんざいに置かれていたためすぐに見つかった。

帳簿には1年分の日付と子供の数、金の入出金記録とご丁寧に売った相手の名前まで記してあった。


律は晴翔が持っている帳簿を覗き込んだ。

「この帳簿があれば売られた子供を――諸外国に売られてしまっている子供もいるから、全員とは言わないまでも、見つけることができるかもしれないね」

「すぐに捜索を開始して保護しよう」


晴翔が地下牢で見せた殺しそうなほどの怒りは、梶山を怖がらせる演技ではなくほとんど本心だった。子供を救えるかもしれないと思うと沈んでいた気持ちが少し軽くなった。


それはこの数日、招き猫の回収に奔走してきた皆が同じ気持ちだった。

晴翔は部下の顔に滲み出ている疲労の色を見て、我々には休息が必要だと判断した。


人身売買の証拠を――〈込田〉〈七城〉も含めて――集めるよう采配を振るい指揮を他の兵士に任せると、律と伊織たち第1大隊を連れて〈福吉〉の街で宿を見つけ、1泊して英気を養うことにした。


ここから黒岡軍の船が停泊している港へは明日の朝発てば、昼前に到着するだろう。


律は宿についていくのは気が引けた。

「俺はここで別れるとしよう、近くの寺に行って招き猫が成仏できないかやってみるよ」


歩き出した律の腕を晴翔が掴んで止めた。「律、黒岡の軍部にもお堂がある、そこの方が一般人に迷惑をかけなくて済むと思うのだが、どうだろうか」

「俺は別にそれでいいけど、ついて行ったら迷惑じゃないか?」

いつの間にか犬はどこかへ消え、蝶は体力を回復させるために木箱の中で休んでいる。律の肩に燕が止まっているだけだった。

「迷惑などではない、来てほしい」


律が掴まれた腕に視線を落とす。晴翔もその視線の先を追うと、頬を淡紅色に染めて手を離した。

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