お見通し♡だからね?犯人視点



「あはっ♡逃げてる逃げてる。」


必死になって駆ける拓人の姿を窓越しに見下ろす。

あぁ、かわいい♡

そんなぬ必死になって走る君も、イイ♡

............でも、それは君が私から逃げるためだけ?

君は、あのクソ女のために必死になってるよね?


........................ 何で?

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何でなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんデなんデなンデなンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ、っ!?


いけない、私。落ち着くのよ。

でも、愛が止まらない。止まってくれない。

一秒、一分、一時間。

時間が過ぎる毎にいとおしさが増していく。

どんどん、君が好きになっていく♡

気持ちが溢れそうで夜も眠れない♡

毎日君を思って、私はどれだけ濡れちゃったと思うの♡




そんな君が、イケナインダカラネ?



私の気持ちも理解しないで、あのクソ女とくっつこうとした。

相思相愛だと思ってたのに............

これは少し、オシオキが必要ね♡

あぁ、監禁して拘束して薬漬けにして愛し合って抱き合ってドロドロのグチャグチャにして何も考えられないようにして私だけを求めて私だけを愛してくれる君にするための必要な過程なんだから。


だから、今会いに行くよ?



「えっ!?な、なんで。」


あはっ♡怖がってる。

その表情も堪らない♡ゾクゾクしちゃう♡

ヤダッ、もぅ、濡れちゃったじゃない♡

何枚目だと思ってるの?

でも、君によるものなら、全然イイ♡

私は拓人の顔を見ている。

サラサラした髪。

男の子とは思えないほど中性的て、整った顔立ち。

真っ白肌。

あぁ、食べちゃいたい♡

怖がって、ガクガクして、青ざめて、今にも泣きそうな顔をして、息を切らしてる君。

今なら...........イイヨネ?

誰かに取られないように、私が今から君をいただく。

その前に、私が誰だかあんまり思い出せて無さそうだから、思い出させなきゃ。

君の愛しのお嫁さんになるんだからね♡

順序を踏まないと♪

だから、早く、思い出してね?

あと、君は今、こう言ったね?何でって。

そんなの、決まってるよ?


「君の行くところなんか、私にはお見通し♡だからね?」


ゆっくり、ゆっくり、思い出してね?

君との初めての出会い。

君と一緒に寝たこと。

君と一緒にお風呂に入ったこと。

君と............将来結婚しようと約束したこと。

その一分一秒全てを、私は覚えてる。

君との思い出を、一日たりとも忘れたことはない。

だから、早く、早く、早く、










思い出してね?た、く、と♡




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