第33話 天空の城に対抗できるのは天空の城だけ!

 魔の森、北側


 度々、エルフの里や魔族駐屯地跡に手出しして来た人間の国上空に、天空の城が出現していた。


 ナディアで言うと、パリの街の上空にレッドノアが出現して、しもべの星ミカエル経由で、反射衛星砲みたいなのが発射されて島が一個消し飛ぶ寸前。


 今までにも何度か逆侵攻されて、エルフの性奴隷を開放するために「突入!(動詞)」されていたが、今回はそのレベルでは済まず、地上兵力からは一切手出しできないサイズが投入された。


 地上から発射された弓であろうとバリスタでも到達せず、魔法なんかも射程外の高度。でも巨大なのがジェノサイドキャノン発射体制のままゴウンゴウン唸っている。


 性奴隷として何世代も相続されて、客用に出されて来たエルフを解放しても、既に子供を何人も生まされていて、恥の象徴ハーフエルフを量産させられる孕み袋。


 その子まで「人間ではない」として客を取らされ、何も分からないうちに子供を身籠らされて、ホモジジイに「youきちゃいなよ(動詞)」されて来た。


 解放されてもジャニってる男の娘以外は「コロシテ…… コロシテ……」だったので、同胞は殺せないエルフに代わって、姉竜が全殺し。


 エルフの鉄の軍団にも怒りが蓄積されていて、復讐のためにも行動した。



「コモリスタエンゲア、カリソテロソリケンタズ……」


 エルフ語なので何言ってるのかさっぱり分からず、『エルフ同胞を開放せよ』とか『人間族は城外へ出よ』と勧告しているが、エルフ語が分かる奴が少ない。


 今回は野に咲く花が同行していないので翻訳されない。


 チェルノブイリ近くのプリピャチの街で、淡々と街から退避するように放送で指示され、手荷物だけ持ってバスに乗って一時的に非難するように言われているのと同じく、二度と帰って来れないのは分かっているが、一時的に街から出るように延々言い続けている。


「何だ? 天空の城」


「エルフ語が分かる奴の話では、そこから退避するように、でないと裁きの矢を落とすって言ってるそうだべ」


 街の衛兵や騎士団、番屋の岡っ引きであろうが魔法師団の連中も、泣きながら街から逃げるよう説明しているが、エルフ語なんか理解できない連中は耳も貸さずに、何度も何度も神の裁きの矢が落ちて来ると言っても理解しない。


 もう発射準備が成されていて、その前にスーパーマンに出て来るロボみたいなのが飛び回って、空中戦艦でも撃墜してくれれば危機的な状況が分かるが、この国には飛空船すら存在しない。


「何言ってんのか、さっぱりわかんねえ」


「気にしたら負けよ、普通に過ごすべえ」


 天空の城への危機感は、王国の方がマシだったようで、腰抜かして逃げ惑う程度の事はした。


 でもこの国では天空の城の教育がされていないのか、絵物語でも発禁扱いにされるのか、誰一人として逃げようとしなかった。


 王国の城砦みたいに、今にも落ちてきそうな高度に配置しなかったのが悪い、とも言える。


「だから逃げろって言ってるだろうがっ、何で逃げ出さないんだっ!」


 認知疎外でも掛けられているのか、頭の中から放り出されるのか? 震災が起こっても「津波が来るから逃げろ」と消防団の者が車の中から叫んでも、半笑いで見ていた奴らのように波に飲み込まれて死ぬ。



 天空の城、コントロールセンター


『神の杖、発射体制へ、投下準備完了』


 大体神の杖と同じで質量兵器。高高度から加速して発射され、タングステンとか劣化ウランの高重量を持つ物が落とされる。


 発射体制に入るには、都市の上空付近にいなければならず、ある程度の高度も保たなければならない。


 ある意味不便で、三突(三号突撃砲)とかシュツルムティーゲルとかヤクトティーゲルみたいに、砲塔が無いので発射方向に向かなければ発射できない。


『まずは山でも消してやれ』


 長老古老がガーゴイルかBF団みたいな格好して、王や姫である野に咲く花には顔を見せないように控えてはいるが、ゴウンゴウン唸っている空中戦艦?の中では偉そうにしている。


『はっ、発射っ!』


 ザコ一号の操作により神の杖が落とされ、近くの山が吹き飛んで溶けて消滅した。


『はははっ、何と言う威力かっ、これで世界の全てはエルフ族の物だっ!』


 まるで「人がゴミのようだ」発言をしたので、バルスされたり「三分間舞って?やる」か、悪役として王に始末されたり、ルリナ側の空の要塞が衝角で突っ込んできて、ローマ軍的に陸戦兵に突入されるシーンだが、お嫁さんの故郷の話で、エルフは「もりのなかまたち」なので処罰されない。


 不落の要塞でヤマトの波動砲でも落ちないが、白兵戦に持ち込まれたり、勝利条件が「中にいるエルフ共を皆殺しにしろ」だが、ルリナ側の要塞と王国民の騎士団衛兵総出動すると不可能ではない。


 イゼルローン要塞が独立宣言したり、新生自由惑星同盟政府として設立宣言した場合、ガイエスブルグ要塞か巨大な石でも突入させて両方破壊すれば良いのだが、勿体ないのでしない。


 尚、今回の事変にルリナと王は関与していない。



 征服予定場所は、元受付嬢とかルリナとかケモミミ王国を激怒させないために、北の王国とか黒エルフの世界樹の森、魔の森やら南にある王国とか、世界樹があるエルフの聖地までという遠慮した構成だが、既知の世界の大半でもある。


 この連中は世界樹の下に住むと、ちょっと前に中国で流行ったアクセサリーみたいに、頭の上に葉っぱ生えさせられて、脳を支配されてボケボケになって、世界樹の葉っぱキメてガンギマリになって転がってるのが普通とは知らない。


 ロシアや東欧みたいに寒いのでウオッカ飲んで、デブのお婆さんがトドかアザラシみたいにゴロンゴロン地面に転がって、グーグー寝ているのが普通とは知らない。



 王の屋敷


 本日もルリナ側の天空の城探索が目標だが、その前に情報部から接触があった。


「ルリナ君、いえ、ルリナ様。天使騎士就任おめでとうございます」


「は? 今までどうりでどうぞ」


 頭の上に光る輪っか乗せて、背中から光る羽生やしているのは既に人類じゃなくて、鑑定眼がある奴が見ると種族が「天人」だったり、神の加護が付いていたりする「神人」なのだが、本人には相変わらず自覚がない。


 情報部の連中はレベル3村人の頃からの知り合いなので、「神人」相手でも取引が可能ではないか? 無理にでも取引と言うか譲歩をすれば、神とか王とも取引が可能ではないか? という王家からの無茶振りに答えようと、ルリナに面会を求めて来た。


「それでは、天空の城を少し移動して欲しいのだが、可能だろうか?」


「はい、できますよ、動かし方は知りませんけど」


 国家安全保障上、大変な懸案事項なのだが、相手がルリナなのであっさり通った。


 エルフ達のように即座にコントロールセンターを落として、薄い壁側から爆破エントリーして、乙女ゲーのモブみたいに接収に成功していないだけで、案内用メカ的な奴とかペガサスに下級天使までいるので、ギャグマンガ的に受けを狙って、間違って地上の城砦の上に着底したり墜落したりはしない。


 王都の上に移動しないで欲しい、ラピュータの雷の発射体制にならないで欲しい、という要望は本当にそうなりそうなので情報部の連中も控えた。


 今まで通り、銀貨数枚の報酬でどうにかできる相手では無くなったので、金貨山盛りとかブリキの勲章でも贈呈して表彰して叙爵しなければならないが、不死王とかリッチの大型魔石を山盛り持っている相手なのでムリ。


 テコンダー朴的にも、実質世界の武の支配者。



 エルフ側の城は早々に抜錨して、エルフの里方面へゴウンゴウン鳴らして出航して行ったが、ルリナの城は今にも落ちてきそうな高度で、神の杖が落ちてくる砲門開いたまま、地球防衛軍のマザーシップか都市宇宙船みたいなのが、ジェノサイドキャノン発射体制のまま低空でゴウンゴウン唸っている。


 高度が低いので、間違っても攻撃したりすると、天使騎士への反逆とみなされて塩の柱に変えられる。


 王が探索したいようなので、ペガサスやら色々来た時の位置で保持しているが、移動できるのは知っているので依頼があれば移動する。


 ペガッサの都市が来た時のように「故障したので地球の方を少し移動して欲しい」と依頼があれば「はいは~い」と言って移動できる。



「は? あのクソエルフの天空の城が他国の上にっ? 街の人に出て行けって言ってる?」


「ま、まあ、そうなんだが、できるだけ揉め事を起こさない方向で……」


 自分達も旧聖国で、現ケモミミ王国で中身の入れ替えをやらかして、獣人亜人を貴族街に入れて聖国を滅ぼした前科があるので、現在も逮捕されていないのは王が怖すぎて手出しできないだけとは知らない。


(クソエルフ共、ついにやりやがったな?)


 でも、ルリナ一人の判断で、クソエルフ共への嫌がらせに、天空の城対天空の城の激戦が始まるかもしれない。


 治安維持とか世界の警察だとか、正義の為なんだとか眠たい事は言わないで、純粋にエルフのクソ女共を葬るために行く。


 ケモミミ王国とか元受付嬢は激怒させなかったが、ルリナは激怒させてしまった模様。



「ルリナ、また何かしようってんじゃないだろうね?」


 娘がドス黒い顔していたので、母親が心配して出て来た。この顔をしている娘を見た後は、碌でもない事が起こるのは経験則で知っている。


 例えば、弟が毒盛られて血吐いて転げ回る所まで追い込まれて、近くでへらへら笑っていた娘の犯行だと知ってグーパン入れるとか、その類の悪い顔。


 大聖女になった程度なら泣いて祝福できたが、侍大将だとか聞いたことも無いような職業になって、甲冑武者になるのも碌でもない事の一つ。


 天使騎士とか神の戦士になったり天空の城を一隻貰ったとか、もう一般市民で貧民には受け付けられないで、許容度もSAN値も残っていない。


「まあ、クソエルフと一戦交えるぐらいだよ、心配しないで」


「は?」


 喧嘩っ早い娘で、弟とは毎日対戦。グーパンどころかスカートのプリーツ翻してハイキックが飛ぶぐらいのカンケイ。


 弟の方も、家具薙ぎ倒して飛ばされ、頭から血が出ても立ち上がって姉に向かっていくぐらいの野獣。


 近所のイスラム武装組織みたいなカクメイ組織に身を投じている少年やら、マフィアに雇われて敵組織の少年でもゲラゲラ笑って射殺できる奴よりはマシだが、貧民街の娘なので性格は真っ黒。


 エルフの鉄の軍団で、組織への忠誠度マックス、上の命令には絶対服従、体育系で軍人系で育ちが良くて「サーイエッサー」の奴らとは根本的に反りが合わない。



 やがてルリナの城は、低速移動で城砦の上を離れ、魔の森近くまで移動した。


 まあ「出来るんなら早くやれや」という声もあったが、言うと瞬殺される。今回は下にいる市民が逃げ惑う程度で済んだ。


 元受付嬢から魔族の島に裁きの矢を落とすよう爆撃依頼があったが、今回は「戦争を無くして豊かになりましょう」というレズの令嬢から、お花畑理論が展開されているので却下。


 今回もやっぱり世界の支配者が変わったので、屋敷の前では封蝋した巻紙持った連中が、年末の郵便局かクロネコの窓口に殺到しているように、長い行列作って怒号が飛び交う寸前になっている。


 法(ロー)の側の連中なので佐川よりは客層がマシ。受付嬢は怒鳴られて泣いていないし、受付を交代した若いのが、荷物が着かないので発狂した客に胸倉掴まれて大声で怒鳴られ続けていない。


 国から派遣された衛兵なんかも、クリスマスのピザ屋かケンタッキーの店員ぐらい涙目で、「ピザないとクリスマス始められないじゃないかっ!」と怒鳴られて、寝かしてないパッサパサの粉っぽい生地そのまま窯にぶち込んで焼き続け、ニワトリの頭が混じっていてもフライヤーの熱で朦朧として汗だくのまま気付かずに揚げたり、年末年始も盆もゴールデンウィークも働かされた現場猫みたいに、目から黄色い汁流しながら働いている。



 王都騎士団


 前回、天空の城が二隻も現れたので、戦勝パレードとか中止になって、団長の出世とかも全部中止になったが、今回はルリナに話が通ったようで移動して貰えた。


「情報部よりルリナ騎士への依頼で、天空の城は城塞都市メルカバ上空より移動しました。しかし、エルフ少女が所有する天空の城は北の王国上空に出現し、城内よりの退去を要求し続けております。威嚇射撃の為か近隣の山が一つ裁きの矢で蒸発させられ、消え失せております……」


「ああ~~~~~っ」


 また乙女みたいに顔を覆ってしまい、クソデカため息を上げる騎士団長。


 自分の国の天使騎士には話が通じて移動して貰えたが、エルフ少女の天使貴族の方は話が通じないようで、まず一個目の国を入手するために攻撃をしている。


「ルリナ君には話が通じたか……」


 情報部経由で、顔見知りからの交渉は可能だと聞いて、ほんの少し安堵した団長。


「いえ、騎士団情報部王国の公式見解では、ルリナ騎士、もしくはルリナ様と呼称するよう変更されました」


「は?」


 相手が天空の騎士の上、天使騎士で神の使徒になったので既に様付。


 もうすぐ聖人(セイント)を経由して善神へと至る者。


 八代将軍の上様ぐらいの位置付けで、腰元ダンサーズとかオネエの振付師とか一緒に、キラキラの衣装でマツケンサンバ2を踊って貰える。


 相手が天人か神人なので王よりも高い地位で、雲を掴んで天に至った、天空の城の所有者になった少女の絵物語も発行される。


 ケモミミ王国を手に入れた程度では済まない。あちらは市民の反乱で簡単に陥落するが、天空の城を攻略する手段は存在しない。



「続いて、魔の森の最前線に殲滅竜の母竜が出現。何かあらぬことを叫びながらブレスを連続発射、多数の「棄民」と魔獣に被害が出ております」


「そうか……」


 話通じない奴の代表選手、母竜まで出現して大事なのだが、棄民に被害が及ぶのは、ど~~~でもいいので安心安全。



 魔の森最前線


「ぶええええ~~~~~んっ! 息子に嫌われた~~~~! 孫も抱かせて貰えないし、自分で教育してやれない~~~~! ヒイイイイイイイイン、ドバアアアアアアアアアアアッ!」


 気の毒な最前線の棄民とか、恐ろしすぎる巨大な魔獣が雑魚扱いで、ワンパンで背中の向こうまで衝撃波通されて、手を引き抜かれるとハラワタぶちまけさせられて、尻尾の一撃だけで上半身と下半身に切り分けられ、クソ撒き散らして腸引き連れて上半身だけ回転しながらキラキラ光らされ、粉砕されてついでにブレスで蒸発させられていた。


 ムチュコタンに「ハウス」と言われて追い出され、嫁いびりしていたので当然の報いなのだが、ワイン樽片手にグイグイ飲んで、呼気からアルコール吹く度にブレス発射して周辺大迷惑の地獄絵図。


 コイツは元は女神だとか言われているが、そんな素振りは一切ない、野生の魔獣の頂点でまさに殲滅竜。


 姉竜の方が少しマシで、イチャイチャベタベタア~~ンしてくる程度で、卵の教育方針にまで口出ししないし、自分が弟君に選ばれないので「嫁」にはムカついているが、卵の中身まで憎いわけではないので流産まではさせないし、嫁を殺すと弟君に嫌われるので殺さない程度の知性はある。


「逃げろおおっ! 竜だあああっ!」


「逃げるのは許さんっ、背中から撃つぞっ」


「そんな事言ってる場合じゃねえっ!」


 こちらも棄民がワラワラと逃げ惑う光景が目撃された。後方にいる督戦軍でもどうしようもないので撤退。


 元から戦地で死なせるのが目的で、土嚢のように死体を積み上げて、天国まで続く階段を建設する方針なので、どれだけ死のうが構わない。


 街中にいて恐喝窃盗強盗大喧嘩麻薬の売人され続けるよりも、アメリカのフィラデルフィアみたいにアンフェタミン中毒患者でホームレス多数、路地で阿片喰らって転がっていたり、生産性が無いのですぐ盗みに入って麻薬に変えようとするのがいると、治安が保てないので魔の森に送り込んで戦死させる。


 表向きの表現は「魔獣を狩って安心安全、Sランク冒険者になって大金持ちになろう」だが、成功者は一握りで、素材狩ったり大型魔獣をやっとこさ倒しても、冒険者同士で奪い合い殺し合いになって、どのみち督戦軍に殺されて素材を奪われる地獄。


「ぶえええええええ~~~ん! お前らも死ね~~~~! ヒイイイイイイイイイイン、ドバアアアアアアアアッ!」


 巻き添えになって死体多数、本日の死体生産ノルマ達成。魔獣達が大攻勢かけてきた日みたいにテント村や冒険者の住居の村まで死体塗れ。


 19時のニュースでも、メキシコの新聞レベルで死体だらけエログロタップリ、そんな紙面の新聞が翌朝売り出される。



 魔国


「最早これまでにございます、邪神騎士様からは忠誠を受け付けて貰えず、更に天使貴族天使騎士まで出現。天空の城二隻を擁して天使の軍団が攻め寄せて参りまする。魔王様のお命を頂戴して、首を捧げる以外に魔族一同生き残る手段無し、弑し奉る」


 魔族の副官当たりの宰相職にある奴が、ちょっとトチ狂って魔王弑逆を開始した。


「なっ、何をするっ?」


 普通に出てくる四天王とか強さで選ばれる脳筋じゃなくて、文官とか知性とか血統で選ばれるので大した強さじゃない魔王。


 三、四人に囲まれて、後ろからブッ刺されると「ブルータス、お前もか」と言って死ぬ程度のキャラ。


「うわあああっ、あああああああああああああああっ!」


 魔王さん、味方に嬲り殺されて惨めに敗死。配置的には女性はおらず、周囲全員男男男で汚らしいオッサンばかり。



 どっかの工場で持ってる街みたいに、工場閉鎖が噂されている時に、昔虐められて街を出て東京で親会社に就職した奴が帰って来た時、虐めてた奴が親友面してデカイ面し始めたり、その親達も工場閉鎖は無いと安心してたら「犬のウンコ無理矢理食わされるのって親友ですか?」と言い始めて親達もドン引き。


 まあ「私は親会社の意向で、この工場を畳むためにやって来たっ!」と宣言されて、親会社の社員に暗殺団送り込むのも却下されて、親達や工場長で話し合って「息子の奴は首吊らせましたんで、どうか工場閉鎖だけはご勘弁を」となっても無視。


 廃業と工場閉鎖と全員解雇を発表され、掃除婦やら炊事婦やら工場長まで綺麗に解雇されて、街全体が路頭に迷う様な羽目に。虐められた奴だけが「ざまあ」街道を突っ走って、その親だけが夕張みたいに税収ゼロ以下で死んだ街から脱出できて引っ越し。



 魔国も邪神騎士から閉店のお知らせが出て、天使騎士まで出たので天空の城が来て爆撃開始され焦土への道へ。


 全員経験値にされるのが決定したので、最後のあがきで魔王の首差し出して国民は許して貰える方向にしたがムリ。


 新王が親の首持って首桶提出しても「黒い、誰の頭か分からぬ(鑑定眼邪眼あり)」と却下される。


 何処かの覚悟完了した人みたいに、二千の英霊に怒られながらも手鏡を持って、頬紅など塗って「首級を上げられた時、土気色の顔をしていては相手方にも失礼」などと言って、首桶の中から笑顔で出現すると、相手の方が腰を抜かして「こ、これは戦士の顔じゃ、何と言う笑顔?」と認められたりもする。かも知れない。


 でも、納得して切腹して介錯されて死んだ魔王の顔じゃなくて、周囲全周から刺し殺されて悶絶死した苦悶の表情なので却下される。



 天空の城ルリナ(仮称、バビロンの空中庭園)


 赤のマスターでサーヴァントでもないマスター側なのに、サーヴァントに日本刀型の「魔剣」貰っちゃって、美少女キャラのフランケンシュタインと互角に斬り合って、他にも指から三本銃剣生やす方向で、言峰シローみたいな名で言峰紀霊の養子か弟子扱いで、ヴァンパイアのサーヴァントでも瞬殺するぐらいのアレ。


 そんなバビロンの空中庭園で、王がルンタッタしながら探索している間に、クソエルフの天空の城に接近指令を出していたルリナ。


「目標はクソエルフの天空の城、奴らの野望を打ち砕く」


「はっ!」


 パッカパッカ歩いているペガサスには手が無いので操作できないが、下っ端の下級天使がコントロールセンターで操作してゴウンゴウン唸りながら移動。


 大儀は我にありなのだが、そんな事は欠片ほども思っていなくて、兎に角エルフ共の野望を打ち砕くダイターン3。


 両方とも衝突防止装置があって衝突しないのだが、衝角出して最初から衝突目的で超音速で激突して「突貫だ、突貫で行こうっ」でイクと、障壁を超えて激突することは、ある。


 レズのおねえさま側は「戦争を無くして豊かになりましょう」なのだが、こいつらには適用されてない。


 一応情報部からの情報提供で「危機に陥っている魔の森北にある人間国を救え」のクエストが大義名分。


 エルフ側では「過去から現在に至るまで、誘拐されて性奴隷として働かされたエルフ同胞の復讐戦」なのだが完全無視。


 上空で天空の城が二隻激戦すると、地上では炎に巻かれて全員焼け死ぬか、ドッカンドッカン裁きの矢が落ちて来て更地。


 射出方向替えて砲撃しても、コードギアスみたいにナイトメアの編隊が全部消滅したりする羽目になるが、それでもヤル。


(お兄ちゃんの前から消してやる、二目と見れない顔になるまで焼いてやる)


 自分がブサイク枠で、エルフ達には逆立ちしても勝てないのは知っていた模様。


 勝利条件と言うか、敗北の条件的に自分も同じなのだが、もう頭に血が上っているので取り消し不可。


 イゼルローン要塞かガイエスブルグ要塞が消滅するか、ルッツ提督が大怪我したり、帝国軍将兵が逃げ遅れて脱出船ごと爆裂したり、ガイエスブルグ要塞と一緒に玉と砕けたりしないと終わらない、悪鬼羅刹で鬼か悪魔みたいなのが一匹爆誕した。


 これがナディアなら、軽快なBGMと共にエクセリオンが飛んできて、パリを砲撃して消滅させる所を、先にしもべの星を撃墜して、ガーゴイルが「発掘戦艦、エクセリオン!」となる所だが「シークレットブルーウォータ~~」で次回に。


 大体37話ぐらい。ガメラ3の監督が「島編」をやってくれていなかったら、最終回付近の動画が多い所は制作できなかったと言うこぼれ話。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る