第20話地獄の軍団、エルフ少女

 エルフの少女ょぅじょだけで突入時のダメ出しまで始まり、下手打った奴には鉄拳制裁も始まっていた。


『貴様は手榴弾の投擲に失敗して味方を危機に陥らせたっ、歯を食いしばれっ』


『サーイエッサーッ、げふうっ』


 もう精霊も手榴弾扱い。


「ボールはトモダチ」的な仲間でも無い兵器。


 精霊をドアの中に投げ込むのに失敗すると、ドアの外で爆発したり自分達が危ない。


 閃光手榴弾?扱いの精霊もいて、突入班がいる所で爆発させてしまって大惨事。


 ぶん殴られて「教育」されているょぅじょもいた。


 それでも三十歳超えてる合法ロリで、軍隊式教育もされて鬼軍曹が洗脳済み。


 フリーダムとか自分の権利や法律、みたいな寝言は言わない鉄の軍団。


 野球のトライアウトじゃなくて、今後冒険者や賢者になるので、軍事教練で最上位の十二名が選抜されて連れて来られた。



 まあ、基本ステータスが高い方が有利で、エルフの里への絶対服従も条件。


 一回オーガに里を占拠されたので、魔族絡みの侵攻作戦とか浸透作戦にも超敏感過ぎるエルフ。


 国防や物資調達に関しては、ロシアに支配され続けた中央アジアとかバルト三国並みにビンカン。


 南米の王女みたいに、コンキスタドールの方に寝返って妻になり、虐げられた故郷を滅ぼすために活動するような奴は選ばれない。


『そ、そのぐらいで許してあげて……』


 王の方がドン引きで、自分への献上品?で嫁が吊るし上げられたり、ぶん殴られてるのは見ていられない。


『了解しましたっ、制裁は教育だとご理解くださいっ』


『はあ……』


 隊長らしき少女が、都市迷彩服やらフリッツヘルメットにゴーグル装備で、ボディアーマーとかも付けてフル装備。


 心臓の前にナイフや拳銃?を付けて、アーマーピアシングが強いトカレフやファイブセブンに心臓が貫通されないよう配慮されている。


 全長が短いプルパップ型のアサルトライフル的な魔道具まで装備していて、奴隷商人は全員射殺され、キッドナップ?の奴隷は外で解放されているが、テロリスト?が混じっているかも知れないので制圧されていて、伏せた状態で結束バンドで後ろ手に拘束されている。


 多分エルフの中に転生者がいる。


 それもこの世界の禁忌「銃」を扱っていて、火薬発射式でなければいいだろうと、小火力の魔法を詰め込んだ薬莢を使っているので合法、という縛りまで知っているので、一回工房まで下級天使に破壊された経験者。


 人間側から供出されたダレている農家の娘とか、口減らしやら売春婦として売られたと思っている娘とは、決意や装備が違うのが贈られて来た。



 その後も順調に麻薬密売人のアジトも破壊し終わり、上位に辿って行って構成員や頭領も射殺。


『撤収前に証拠物件を集めろっ!』


 金庫も爆破されて中身の書類などを押収、金も残らず徴収して、麻薬中毒患者などは安楽死させて行く。


 精製も甘い阿片で、阿片窟を形成しているような場所なので爆破。



 シマやシノギを争っているヤクザやマフィアがいれば、バトルガンM-16してやって(動詞)、両方の組織が一堂に会している場所を爆破処理。


『弾着~今っ!』


 120ミリ迫撃砲的な魔道具が撃ち込まれ、轟音が響き渡り麻薬取引現場が爆散した。


『KILL,KILL,KILLっ!』


 敵勢力が崩壊して、散兵になって逃げ惑う所を射殺。


 敵兵は剣や槍、ハンドガン程度の武装なので、射程や命中精度が違い過ぎる。


 阿片も爆破されて燃えて粉々になったが「麻薬組織は全員射殺、構成員の再教育など不可能、麻薬は悪、見付け次第焼却」と教育されているので売ろうとする奴はおらず、全部その場で爆破処分された。


 やっぱり王の方が目が点になって、口をパクパクさせている状態で終戦。


『え…………?』



 経験値1542000を得た、750万ゴールドを得た。


 元々レベル20~40ぐらいの兵士だったが、各組織を掃滅してレベル70ぐらいまで上昇して、二次職への転職も可能となった一同。


『よくやった、麻薬密売組織を二つも壊滅させられた。今後阿片被害も減る事だろう』


『サーイエッサー』


 外見は十四、五歳ぐらいの、隊長と思われる合法ロリが、兵士?の前に立って講評。



『閣下、取引記録から領主や貴族の関連が見つかりました』


『エ?』


 人語は理解できない、話せないと思っていたエルフの少女だが、座学も優秀なので人語を読める模様。


 代わったばかりの領主も、親族経営の会社とか企業舎弟に随意契約したり、違法ではない取引まで公表されて脂肪。


 麻薬取引も奴隷販売も、貴族や領主を通さないと不可能なので、全員の関与が判明と言うか、既に貴族や領主の次男三男が関わっていたので構成員として射殺済み。


 普通なら盛大に復讐されて「奴はバカだったけど、いい奴だったんだぁ」的に殺されてしまうが、殲滅竜相手には手出しが無理。


 冒険者ギルド(情報部)に証拠提出してから、頂上作戦で貴族や領主家にまで突入する。



 冒険者ギルド


「すいませ~ん、麻薬売買、貴族とか領主まで関わってました~」


「はあ……」


 売買に貴族が関わっているのは当然の事なのだが、情報部もそこまでやれとは言ってない。


 末端の組織だけ狩ってくれればそれで十分なのだが、殲滅竜が相手なので上手く行かない。


 でもギルド側も王がやっている事なので、もう止められない。



 領主家


 まず王がギルドに行って不在の間に、表門を守っていた衛兵を複数のナイフ投擲で処刑。


 麻薬密売奴隷販売に関与していた者として、捕らえることもせずにテロリストや構成員と認識して、射殺かナイフで処理。


 裏門なども確保して衛兵自体をを減らして行く。出来るだけ声を出されないように処刑。


 まるで桃太郎侍後半みたいに、何の罪もない御家人とか衛兵が始末されて行って、毎週五十人ほど斬り殺される。


 領主が裏口やら一族しか知らない脱出口から逃げないように屋敷を確保して行き、エルフのょぅじょ達がハンドサインだけで会話して、屋敷の包囲を済ませて行く。


『突入っ!』


 扉や壁が盛大に爆破されて、閃光弾や爆発物で室内が処理されて行き、エルフ兵で子供兵が傾れ込んでいく。


「テヲアゲロッ!」


 人語で降伏を則して抵抗する者は射殺、庭師や執事なども捕らえて行くが、戦闘メイドなどが混じっていると構成員として射殺。


 また精霊をドアの中に投げ込んで爆発させて部屋を確保して、後ろから射撃を受けないように一室ごと確保して行く。


『フロアワン、クリアー!』


『バインドっ!』


『ロック』


 屋敷の使用人をバインドの魔法で確保して、一室に集めておいて抵抗できないようにして施錠の魔法で閉じ込める。


 飛行できる従魔まで使役され窓側から射殺したり、ドローン的に観測されて窓から精霊が突入。肉の体を持っていない精霊が魔法で爆破。


 やっぱりガンスリンガーガールかマージナルオペレーション。王と忍者頭領のスキルに「子供使い」が付いてしまった。


「ウゴクナアッ!」


 でもエルフの子供を見て反抗しようとしたので即射殺。


 三階に到達した頃には領主らしき者まで確保され、抵抗した護衛は射殺。


『私は領主だぞっ、このような無法が通じると……』


「ダマレッ、ショウコハアルッ、シケイダッ」


「ぎゃああああああっ!」


 エルフ語で会話しようとしても話なんか通じず、戦闘薬(阿片を元にした物)などで神経が研ぎ澄まされていて、領主でも容赦せず囲まれた状態で銃剣や銃床でガンガン殴られ刺され、とりあえず逃走防止に両足を撃ち抜いて黙らせ、着座させて縛り上げて自殺できないように物を噛ませて、奥歯から順番に全部抜いて行った。


『歯に毒までは仕込んでなかったようだな』


 生爪も全部剥がされ、指絞め機でも加工、心臓や脳から遠い所から切り落とされたり、オヤシロサマかアイアンメイデンみたいなのにぶち込まれて失明。


 グリフィスさんよりひどい拷問を受け、産まれて来たことを後悔させられる羽目になった。


「ウゴオッ、アガアアっ、アオオオオオオオッ!」


 普通、奥歯に青酸カリ仕込んでいて、拘束されそうな時は奥歯噛み割って自決する領主とかいない。


 でも、この苦しみから逃れられるのなら、自決した方が楽な目に遭わされた。



『牢を爆破するっ、下がれっ!』


 地下でもドンドン爆破が続き、獣人やエルフの同胞が解放されて憎しみが蓄積して行く。前の領主の頃から閉じ込められていたのまでいて、続々と屋外に出される。


『走れっ、走れっ!』


 組の金かヤクでも持ち逃げしようとしたのか、サツに情報を売ろうとした者まで捕らえられていて、拷問を受けてこと切れている者は、現場を荒らされる前に魔法的な写真で記録して置く。


 領主家を倒した、経験値726000を得た、12530000ゴールドを得た。


 エルフの少女ょぅじょは、王がレベリングしてやらないでも勝手にレベルが上がって行った。



 冒険者ギルド


 受付嬢に証拠を提出して解説もさせられていた王の所に、作戦終了を知らせに来たエルフのょぅじょが駆け込んで来た。


『状況終了。悪魔の先兵は壊滅させ、情報収集の為に領主だけ生かしてあります』


『あ? もうヤっちゃった……』


 王は視線の向きを変え、多分エルフ語を理解できる受付嬢に向かって同じことを言った。


「あの~、スイマセン、麻薬密売業者殺して行ったら、領主も関わってたんで捕まえました」


「エ?」


 流石の受付嬢も、さっき窓口で証拠見せられたが、初日に領主家まで攻め滅ぼされると思っておらず、情報部でも検討されていたが?


「あの? 新領主様は?」


「ああ、エルフの子が捕らえて拷問しちゃったみたいで……」


 エルフのクソガキ共が捕らえて拷問して口割らせて、表に出ないはずの阿片全部焼却して、金も金庫も裏帳簿まで全部押さえていた。


「あ~~~……」


 一応王にクエスト紹介した側としては、情報部の「功績」として処理された。


 ギルド的には末端組織が減ったりすると「いいな?」ぐらいに思っていたが、トップまで頂上作戦が行われてしまい、斬首作戦も決行されて戦闘ヘリみたいな従魔まで飛んで活動。


 領主本人が社会復帰できない所まで拷問され、自白剤でも使われたのか致死量の阿片でも与えられたか「のーみそく~るく~るなりま~す」でバイファム後半が再放送できなくなる所まで処置。


 新領主と家令は脳病院で拘束着でも着せられて、時たま「うああああっ! ああああああああっ!」と叫んで、柔らかい壁に頭打ち付け続けるだけの生き物に加工された。



 普通領主の許可が無いと奴隷売買も阿片売買もできないので、新領主が来ると子飼いの組織を引き連れて来て旧勢力とモメるが、ケツモチがいない方は抗争で滅ぼされて行って、高倉健さんみたいな剣豪が出動して親分まで斬り殺された方が解散届出すか手打ち。


 新領主軍が出動して、鎧で固めた衛兵が旧組織を一斉摘発して壊滅させたりもするが、新勢力が出てくるだけで街は清潔にならない。


 今回は貴族家数件と領主家まで滅んだので、強制的に清潔にされた。



「う~ん、次はウザ絡みしてくる共産主義者と教会関係者かな?」


 悪魔崇拝者は討ち果たしたが、未だにルリナやエルフのょぅじょを誘拐したり、奥の院に監禁しようとして来る教会の改革派だとか清教徒派がいて、革命家で政治犯までルリナや王を旗頭にして暴力革命起こそうとして来るのがいるので次の粛清対象。


 特に共産主義者はイミワカンナイ主義主張の主義者なので、一切話通じないで無理筋過ぎる価値観を押し付けてくる。


 国会で牛歩戦術の次は三時間演説で議会を止めたり、話し合いには参加せず仲間内で盛り上がってしまい、絶対に受け付けられないレベルの話を平気で切り出してくる。


 護衛艦に突入するのに自分たちだけでやればいいのに、一般市民の船長や釣り客を撲殺して、巻き添えにして突入しても「高貴な犠牲」などとホザくので手に負えない。



 王の自宅


 本日は午前午後の交代が行われなかったので、農民やら貴族令嬢の人類はレベル上げが実施されなかった。


「お兄ちゃん、今日は連れて行ってくれなかった」


 ルリナが不満を漏らしているが「お姉さま」ができたので寂しい思いはしていない。


「まあ、王のなさる事、何か意味があるのですよ」


「はい、お姉さま」


 こっちもユリンユリンで、良い匂いがするお姉さまに抱っこされてヌルヌル。



 改革派とかに手出しする前に、魔族の駐屯地が消えたので魔の森に手出ししていいと思い込んでいる近隣国がいた。


 王の支配地域でエルフの里などもある地域。巨大蟻の巣がバックについている権利関係が恐ろしすぎる場所なのだが、地上から見ると空白地帯なので進駐して自分の支配地域にして、魔の森を切り開いて思うさま開発して良いと思い込んでいる、脳みそお花畑の奴らがいた。


(野に咲く花よ、人間の国が魔族に成り代わり、魔の森を支配しようと進駐の準備を始めている)


(サーイエスサー!)


(そやつらの侵攻を阻止せよ、王に兵を借りてでも壊滅させるのだ)


(サーイエスサー!)


 エルフょぅじょも新入隊員と同じく、軍隊脳に改変されているので、軍事指揮者である長老からの念話には軍隊式で答えた。


 回答からも、長老とて人間の軍隊壊滅が実行可能なのだと判断した。



 魔の森の北方面から浸透してきた兵団。こいつらエルフ語も魔族語も王の人間語も通じない外国。


 相手国の情報部でも帯同していれば何語か通じるが、威力偵察なのでそんな連中連れてきていない。


 王も人語は自国語だけなので言葉通じない。翻訳魔法に一手間かけても会話不能の連中。


『王よ、魔の森の中、エルフの里付近に進駐してくる者がおります、出動許可をお与え下さい』


『ああ、俺も行くよ、またエルフの里に手出ししようとしてるのか? 魔族と一緒で蟻さんの巣にもお願いしておくよ』


 エルフの里地下に常駐している蟻の巣が味方になった。


 王からすると全員「もりのなかまたち」なので、他の巣にも呼び掛けると総兵力約一億匹ぐらい、数百人から数千人規模の敵国兵士の壊滅と、蟻の巣地下へのご招待が決定された。



 エルフょぅじょの兵団?も二次職に転職、全員賢者を目指すように言われているので、数人が忍者になって前衛、司教職も極めてあらゆる魔法を使える状態にして行く。


 その後なら聖騎士を目指したり侍大将になるのも許されているが、長命な亜人でもそのレベルに到達するのは不可能。


 エルフでも三次職賢者を極めた者は居ない。



 魔の森


『人間、何をしに来たっ!』


『これよりエルフの領域、お前達が入る場所ではない』


 通常営業で、木の上に立ったエルフ多数が人間の入城を拒んで、弓などで武装してお出迎え。


「ヘヘ、エルフだ、綺麗な女が抱き放題だぜ」


「オマエラ、俺らの性奴隷にしてやる、他のはホモジイイが高く買ってくれるぞ」


 殲滅竜が魔族を除去、大蟻が撤去したのを知らない気の毒な連中。


 未確認情報の魔族殲滅を確認しに来て、血の海になっていて生身の奴らは蟻の巣に連れて行かれて、抱卵器の刑にされたのも知らない。


 エルフの里は侵入し放題で、奴隷や性奴隷にして抱き放題、売り払って金も稼げると皮算用している野盗まがいの連中。



 こちらも通常営業で、エルフの結界などは魔法士がこじ開けて、エルフの捕虜で若い?女を回収して自由に出来ると思ってニヤニヤしている兵士達。


 若い男や美少年は、ホモジジイに売られたり、貴族に献上されたりもする。


 エルフ側では戦闘員が少ないので、魔の森に侵入してきて威力偵察をする、千人を超える軍隊には負ける。


 オーガにも敗戦したばかりなので、戦闘員多数も肉の塊に変えられている。



『すいませ~ん、手伝いに来ました~』


 ルリナと合流する時間も惜しいので、少女エルフ兵だけを引き連れて、人間の兵士と会敵する辺りまで移動。


 どうやったのかは分からないが、徒歩で三日の行程を一瞬で移動してきた一同。


『何もんだぁ、テメエッ!』


「あ、俺、殲滅竜で分かるかな? クライメルクってもんだけど」


『なんだあっ? 言葉通じねえっ』


 別の国で知名度も低いのか、言葉も違って「クライメルク」の固有名詞程度しか通じない。


「今なら回れ右して国に帰ったら殺さないよ、ここからはエルフの領域なんだ」


『何言ってるのか分からねえっ、とりあえず死んどけやっ』


「あ~、言葉通じなかったか~」


 軟鉄の剣が降り降ろされ、イキった兵士が手足切り飛ばされて、鎧ごと肉の塊にされた。


『ヤっちゃって良いみたい』


『戦闘開始っ!』


『石化っ』


『石化!』


 司教職になってレベルを上げていた者が石化呪文で足から石にしてやって、忍者職から開始した者が両手を切り落として行く。


「足がああっ! 足があああっ!」


「石にだけはしないでっ!」


『蟻さん、出てきてもいいよ』


 エルフの里の地下に住んでいる巨大蟻の集団が出動。最初から姿を現してやって、逃げるに任せておけば被害は出なかったが、エルフの里防衛に力を裂いたので「お土産」程度は確保しておかなければならない。


 地域が違うので、魔族の大半を連れ去った巣とは別。


『嫌だああっ、蟻の巣だけは嫌だああっ!』


 末路を知っているのか、生きて帰れる可能性があるホモゴブリンやゲイオークに捕まるのとは違い、一回だけ使用される孕み袋で、腹の中から蟻の幼虫に食われて死ぬのが確定しているので、抵抗だけしてみる人類兵士。


 騒がしいのは喉笛かっ切られるれるか、下あごを外されて舌も撤去されて、舌噛んで自決しないように処理。


 手足は大半切られているが、出血が多いのはもう一回根元から噛み切って酸で止血して、抵抗できないよう暴れないように処理。


 現場では3メートル級の戦闘蟻が対処するが、女王の所に行けるのは働きババア蟻の1メートル級だけなので、順次連れ去って地下に搬送。



 司教職で石化も使えるとほぼ無敵で、巨大蟻に包囲されている人類などオモチャ扱い。


 剣や槍なんか振り回しても無効で、弓なんか貫通しない。


 次々に討ち取られて手足切り飛ばされてから蟻に引き渡されたり、蟻に遊ばれて手足を噛み切られて行く。


 ほんの一時間程度の戦闘で大半が討ち取られて、伝令に雇われていた子供兵だけが生き残った。


『ここ、エルフの里、人間の出入り禁止。俺、殲滅竜、クライメルク。子供は殺さない。帰って何があったか国の奴らに伝える事』


 涙と涎と鼻水垂れ流しで、下の方も漏らして腰が抜けて、トラウマ物の光景を見て泣いている子供を前にして、竜語で話しかけてやり、短いセンテンスを脳に焼き付けて、国でも同じ言葉を繰り返させる。


 竜語が分かる学者などいると、翻訳されて今後立ち寄らないようになる。


 何より、殲滅竜と蟻の軍団が出現して、大人の兵士全員地下に連れ去られたと聞かされると、もうどんな軍隊でも敵わないので二度と来ない。



『ご助力感謝します、王よ』


 エルフの隊長らしき者が近寄って、跪いて王に感謝する。


 エルフの弓兵などほとんど働いておらず、逆に人間の心臓や眼球に当ててしまい、折角の抱卵器を殺してしまい、蟻の邪魔をした程度。


『いえ、お嫁さんに貰った子達の故郷ですしね』


 長老の思惑通り、嫁を出したので親族扱い、王が直接エルフの森を守ってくれる。


 まだ欲しければ次世代の若すぎる嫁を出して、以後産まれてくる子はドラゴニュートで、竜の血を強く受け継いだ子にしてしまう。


 オーガに里を占拠された時には、歴代最低の無能扱いされた長老だが、里の自警団よりも強い「この世に悪がはびこる時、必ずや現れる」と言われる十二人の嫁も出現し、王やルリナ、野に咲く花の忍者頭領、このメンバーに勝てる軍隊は近隣に存在しない。


『まだ魔族がいた駐屯地調べてるのがいますので、そっちも片付けてきますね』


 別に大型のストーンゴーレムも連れていない、強力な従魔も従えていない軍隊など、蟻に包囲されると一瞬で壊滅した。


 相変わらず言葉通じないので反抗してしまい処刑。


 近隣の蟻の巣も、前回大量収穫できたのに、さらに抱卵器が増えてウハウハ。


 経験値3815000を得た、2530000ゴールドを得た。

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