第19話キッドナップ救出作戦

 王の屋敷


 目の前で浮気され、怒り狂っていたルリナだが、何故か貴族令嬢の説諭を受けている。


「宜しいですか? 王は立場上、見合い結婚や相手方から献上される花嫁を受け取らなければなりません。全てに対して愛情を向ける訳ではありませんが、ただの一夜でも相手をしてやらなければ、送られた女と言えども立場を失います」


「はあ……」


 相手が貴族でも何でも、下らない説教を受ける気は無かったが、抱っこされてナデナデされてしまうと暴れないで聞いてしまっていた。


 距離感が近すぎるのは気になったが「優しい家族」的な者は母親ですら持ったことが無く、弟とも仲が悪かったので、年上の相手をしているつもりで抱っこされ、背中どころかケツまで撫でられてしまった。


 泣いている所を優しく抱きしめられたのでチョイ堕ちしてしまい、その後は言葉巧みに寝室に連れ込まれて「性的に」食べられてしまう事となった。


「え? ちょっと?」


「ウフフフフフフフフフ」


 どこかの女子高みたいに「タイが曲がっていてよ」的に、マリア様の像の前でお姉さまにタイを直して貰う様なイケナイ事をされてしまって、新聞部の女にその写真を貰って目を付けられたり、山百合会まで用事で行くと「お姉さまの意地悪っ」と声がして祥子お姉さまが飛び出して来て衝突。


 一番最初に掴んだ藁を妹にする事になり、いい加減な妹候補決定に断っても「貴方の首にロザリオを掛けてあげるわ」という話になって、クラスの女から「妹を持たなかった祥子お姉さまが何故?」と詰め寄られて号泣したり、いい匂いがする優しいお姉さまに抱っこされたことが無いルリナも半落ち。


 その後は婚約者である花寺の生徒会長に良い印象を持っていないお姉さまを助け、色々とあってお姉さま方と舞台劇を演じ切り「こうしていられるのは全部佑己のお陰よ」となって「貴方の首にロザリオを掛けて良い?」と聞かれて妹になり、校夜祭の音楽を聴き「この曲、踊れるわ」と言われ「月とマリア様だけが見ていた」状況で二人で踊る羽目になる。



「王は王としての義務を果たさねばなりません。貴方が情報部から王の篭絡を請け負い、報酬付きで雇われているのと同じように、私達もエルフの皆さんも様々な背景があって当然。あの子達はエルフの里の未来を背負って来ているのです。恋愛などとはかけ離れた世界から来ている子供達、どうか受け入れて上げなさい」


「はい……」


 今回も言葉巧みに丸め込まれてしまったルリナ。レベル上げで知能が上がっているとは言え、一般人貧民などは碌な教育も受けていないので、貴族令嬢の言葉に騙されて折れた。


 女子校で女を抱き慣れている相手なので「女子高の王子様」にヒーヒー言わされるが、余りの鳴き声に王も見学に来てしまい「どうやったら女の子を喜ばせられるのか?」の講習会になる。


 つい3P4P5Pが開催されてしまい、紅音ほたるみたいにシーツに世界地図を描かされて、グチャグチャのドロッドロッに開かされた所で、お兄ちゃんに交代してもう一回ヒーヒー言わされたので立場が逆転してしまい、レベル20しかない令嬢が「お姉さま」になってしまったりもする。



 令嬢の方も特に男には興味も無く、ガチレズバリセメに近いバイぐらいで、婚約の申し入れなども全員断って来たが、相手が殲滅竜と言う事で父親の言う通り受けた。


 世界と、可愛らしい年下の少女やょぅじょは欲しかったので受けた。


 この後、エルフ語で悩みや問題を解決してやったり、農民の美人なども新妻ほぼ全員性的に食べられてしまうことになるが、王の方も「レズが嫌いな男の子なんていません」「女同士は浮気になりません」派なのでオッケー。


 毎晩二十人以上の女を相手してられないし、中国の後宮物ドラマか少女漫画みたいに偶然後宮に召し上げられて、別の任務で来たはずが陛下に溺愛されてみたり、キャットファイトが行われて虐めが横行したり侍女や女官が「あらいやだ、王の寵愛を外れた年配の妃が、オホホホホホ」みたいな伏魔殿になって、毎日あちこちで「ギリィッ!」と歯噛みする音が聞こえ、平気で人が死んだり毒殺されるのが普通の後宮になるのも怖いので、ユリクマ会か何か立ち上げた令嬢にリーダーシップ?を発揮して貰う。



「貴方の「お兄ちゃん」は嫁として差し出された妻全員を抱かなければなりません。そして貴族から差し出された令嬢や、農村や商人から集められた美人も受け付けなければならないのです。でなければ敵対者として扱われます。恋愛感情や嫉妬は堪えて、仲間として受け止めて下さい」


「はい」


 やっぱり抱っこされてナデナデされ「タイが曲がっていてよ」もされ、言葉巧みに丸め込まれてしまったルリナ。


 自分自身も情報部に雇われている女に過ぎないのが効いたのか、お兄ちゃんの独り占めは諦めた。


 美形のエルフは当然として、農村の娘まで美人を集められ、自分が「ブサイク枠」なので諦めたとも言う。



 王の方は敵対者として扱われようが「ふ~ん」で、人類とか魔族の低級の者は「シュパアアアアッ!」となっているのを検知できないので、名前や威力を知らないで逆らったりするとぶっ殺される。


 更に公安やら憲兵に従っている間は良いが、神殿みたいにウザ絡みし始めると「ヒイイイイイイン、ドバアアアアアアッ!」の究極ブレスの刑に処されて滅亡させられる。



「王よ、許可は取りましたのでご存分に。『エルフの選ばれた少女達よ、王にお仕えして乙女を捧げるなど自由に致してください、形式的に私共人間の娘なども連れてきます』」


 問題と言うか元凶のルリナが連れ出されたので、全裸のエルフ達が取り残された。


『さあ、王よ、次からもどうぞ』


『エ?』


 一人目の入り口付近でぶっ放してしまい、賢者モードに移行していた王は、二人目以降の全裸の少女からょぅじょを見て、素晴らしい光景だとは思ったが、発情モードからは解除されていた。


 別にエルフの結婚式の仕来たりで、結婚式中にヤってしまわないといけないとか、中東風に血が出てシーツに破瓜の血が滲んでいる所を参列者に見せる風習は無いが、飲み介もいる事なので飲んでいる間にお澄ましになられて、踝まで精子垂れている所を見せてやる。


 葬式で四十九日後に集まるのが大変なので、四十九日の読経も即席で済ませてしまうみたいに、花嫁全員開通させて吹き飛ばされたドアの外にいる参列者やら長老にも見せて置こうと考えているエルフょぅじょ。


『え? こんな所で?』


 怒り狂って泣いていたルリナは撤去されたようだが、ドア吹き飛んでいてシーツか何かでカーテン状に隔離されている。


「清潔側、汚染側」がロープ一本で隔離されているんだと言い出す、どっかの副大臣の内部告発映像みたいな部屋でヤルように言われた。


『み? みんな? どうしたの?』


 エルフの少女幼女が「私まだして貰ってません」とでも言いたげに、ゾンビみたいに群がって来た。


『アッーーーー!』



 ルリナの部屋


 情報部が接触する前に、貴族令嬢が同行して来た。


「さあ、お休みなさい」


 ベッド側に誘導され、そのまま抱っこされたりナデナデされて可愛がられ? 適当に説得されて大人しくされ、慰労等の意味も込めてそのままベッドに押し倒された。


「エ? ちょっと…… アッーーーーー!」


 長々と説教されるつもりは無かったが、まさかベッドに押し倒されてヤられてしまうと思ってもいなかったルリナも、聖女服的な法衣を引っぺがされて性的に食べられてしまった。


 一時間ほどして、やたら色っぽい声と言うかドーブツの鳴き声を聞かされて、見学しに行った王が、加藤鷹の「秘術伝承」のAVみたいに「ここを、こう」「ああ~~~っ(紅音ほたる潮吹き)」みたいな感じで、マンツーマンで伝承されたり3P4Pに及んだ。

 

 鬼軍曹的に令嬢から「俺の家で妹をファックしてよし」だったのか、受け側のルリナも大勢のエルフの中でもオッケーだったらしい。



 後ほど、12人ほどいたエルフの花嫁?も、一杯ぶっ放して貰ったのか、入らない、入れるのに手間取っている間に早漏なので入り口でぶっ放してしまったのか、股の間を垂れているのやら、泡も出なくなったのか流れていない所なんかも参列者や長老に見せ、泊って行った飲み介たちも安心して翌日帰って行った。


(フエッヘッヘッヘッ、これで里も安泰。何人か王の子も産まれ、冒険者ギルドも開設して御行幸願えれば……)


 祝い事で二日酔いに迎え酒で一杯入っていたので、長老もゴキゲンで帰った。


 その後もエルフの間で「王と一緒に寝るように」言われていたので、少女もょぅじょも全員、全裸のままゴロンゴロン転がっていて、宿屋の見放題AVか何時でも食べられる茶菓子みたいに置いてあったので、タマらず溜まった物が溜まり次第全部吐き出す羽目になった。


 夕食時ですら全裸行動だったので、人間族が入り込む余地も無かった。


 農民の娘達も情報部に急かされても「おんら、まだ嫁っこさぁなるにゃあ早ぇだぁ」とか「おら、お客さ取らされるのは初めてでぇ」とか「眠ぃ~~」とかホザいていたので、鉄の結束を誇るエルフ族には敵いはしなかった。



 この中でエルフの上位、初潮開始年齢に達している数人が受精着床。


 公安の連中もエルフは管轄外なので逮捕できないのと、どう見ても十代前半でも『四十五歳です』『四十歳です』と言ってくる合法ロリで、実際にエルフは発育が遅いのでそうなる。


 どう見ても小学生高学年をボテ腹のまま連れ回している、鬼畜ロリコン野郎なのに公安でも逮捕できない案件。


 エルフの少女達はいつも通り(届いた……)と思っていて、来るときは軍用馬車だったが、帰る時は文字通り「玉の輿」に乗って、母体や胎児を思って空間転移もしないで輿に乗って出産しに帰る。


 出世欲の塊みたいな化け物揃いではないが、父親と母親の方は、玉の輿に乗って帰ってきた娘を見てしまうと『イイーーヒッヒッヒッ!』と笑い出すのが出る。



 野に咲く花の両親、祖父祖母の控室。


 こっちの方も運動部の顧問とか監督みたいな、絶対の権力を持たされた人物が、配下に如何様にでもできる奴隷?を手に入れて、アブグレイブ刑務所とかスタンフォード監獄実験並みに、あらゆる新しい刑罰を思いついて実行する、地獄の獄吏にジョブチェンジしていた。


(王の屋敷に潜入成功。贅沢な食事や高級な衣服も出され、貴族の生活をしております)


 今までの野草とキノコしか食えなかった頃と違い、山海の珍味を味わい、心の中で『イイーーヒッヒッヒッ!』と笑って勝ち誇っている祖父祖母二組。


 王の側では扶養家族が六人増えようとも、嫁がシスタープリンセスみたいに、この世に悪がはびこる時必ずや現れると言われる、十二人の妹が増えようともびくともしない。


 出世させるのは孫娘に当たる従妹まで、他の娘は出世させる必要がない。


 これから「おしん」みたいに「持っているはずが無い高額硬貨」を見付けて没収したり、真冬の屋外に放逐して腹の中の子供ごと始末しようとする「親身になって世話をしている顔」だけして虐め抜くのを開始する。


 そこの所はエルフ語で相談された貴族令嬢が聞いてやって「犯人はお前だっ!」もやって解決してやるのだが、その対価として性的に食べられてしまう。



(イイーーヒッヒッヒッ!)


『お義母さん? どうしましたか?』


『いえいえ、何でもありませんよ』


 ババアの片方か両方とも、自分の孫を出世させることしか考えておらず笑っていた。


 もちろん可愛いボクちゃんの「息子の嫁」とかも敵。


 ジジイと親父は長老たちの言う通り、里のハッテン?の為に動こうと思っているが、母親とババア二人はそう思っていない。


 女同士なので出来るだけ相手の足引っ張って陥れ、血が繋がっていない奴の出世の助けなんか絶対にしない。


 何もかもが嫉妬、妬み、蔑み、嘲り、虐め、どんなことをしてでも相手にマウントを取る、それが女の人生。


 自分の方がいい所に住んでる、京都ならできるだけ御所に近い所に住んでるのがステータス。


 タワマンの上の方に住んでいる、東京の都心に近い一億円以上の家じゃないと恥ずかしいと泣き叫ぶ医者の妻。


 ブランド物の服、靴、バッグ、帽子。高価な指輪、ネックレス、腕輪。


 結婚前はそうじゃなかったはずが、女三十超えると金、宝石、金金金、高級車、高級マンション、一戸建て。


 夫の小遣い銭を五千円以下に抑えてでも、自分の巣を作らせてSNSでバエる写真掲載して友人にでもマウントして勝ち誇る。


 誕生日プレゼントにゲームでも送っておけば済む男とは全く違う、腐った女同士の戦いが始まった。


 尚、エルフの少女や農村の人間のょぅじょ達は、ドンブリプリンかバケツプリンでも食わせて、きれいなおべべ着せておけばゴキゲン。



 冒険者ギルド


 エルフから選ばれた精鋭?達もギルドに来て登録。どう見ても一桁のょぅじょでも、実年齢は二十歳越えてるので余裕の登録。


『ここに名前書いて、職業欄は村人とでも』


『はい』


 熱い一夜を過ごしたので、もう正妻面している連中から「ギリィッ!」の声が聞こえたが、治療院か小さな祠に行く連中とは隔離され、まだ村人レベル10程度で冒険者登録。


『さあ、全員登録できたからレベル上げに行こうか?』


『ヤーーーッ!』


 エルフの里では軍隊式の教育が行われたので、鬼軍曹から「俺は差別はしない、ユダヤ、黒人、等しく価値がない!」とか「俺の家で妹をファックしてよし」と言われて洗脳済み。


 二列横隊ぐらいでちっこいのが整列して、腕を後ろに組んで「休め」の体制で軍隊式で対応。


 冒険者ギルドで通例の「何だその小さい奴ら、家でママのおっぱいシャブってな」と言っても、人語を理解しないエルフなので聞こえない。


 実力行使で絡んできたり、足を引っかけて転ばそうとしたり、王に「その女置いて行けや、一晩使ったら返してやる、もう身体が離れられなくなってるだろうがな、ギャハハハハハ」をやると、人間には見えない精霊で焼かれたり切り刻まれたり雷撃で神経を焼かれたりする。


 まあ、街全体が王に見せるためのハリボテなので、王の連れに絡む馬鹿は居ない。



「ねえ、この子達のレベル上げ行きたいんだけど、オススメのクエストとか無い?」


「それですと、最近この街に入り込んだマフィアや、奴隷商人討伐のクエストがありますが?」


 そんなことするとケツモチの領主が出て来てぶっ殺されるが、王なので可能。領主でも殺せる。


「いいねえ、奴隷とか誘拐されて連れ込まれてるんなら、解放してあげないと」


 空き家の街に入り込んだ、マフィアと奴隷商人と麻薬商人の壊滅が決定した。



 小さな治療院


 農村や商人の娘連中で王の嫁は「おらぁ、聖女さぁ、なりてえだぁ」と言った奴は聖女になり、連日のレベリングで高レベル聖女になってしまい、中には三次職の大聖女になったりして、治療院に行って奇跡を執行していた。


 高レベル呪文まで覚えたので天使とか呼びまくり、王都の神殿に行けば、治療院に並んでる連中を空にしてしまえるぐらいの高レベル聖女が複数出現しているので、この城砦にある小さな治療院の方が強い。


 王都でデカイ面してるベテラン聖女よりも、奥の院から出て来ない大聖女のババアよりも、前列でハイレベルな魔獣倒しまくってくれる王がいるとレベル上がりまくり。


 王と同じパーティーだと、昇級補正か経験値補正があるので、レベル上がりまくり。



 最初は治療院に入っても「ギャーギャー」騒いでいたょぅじょも、ベテランの修道女から「聖女とは」とか「聖女らしい態度で」と言われると、洗脳でもされたのか大人しく治療するようになっていた。


 全員ルリナみたいに「聖女ごっこ」に嵌っているとも言う。


 盗賊団壊滅とか魔族駐屯地消滅とか、大きいイベントがあると、職業が三次職に変わってしまうぐらいレベルが上がるので、午前午後と交代制でレベル上げに出動し、今日からはエルフの一団も加わる。


 次第に小さな治療院が噂になり、手を失ったり足を失った冒険者の駆け込み寺的存在になって、安い金で手足を戻して貰って眼の色が変わってしまったり、目の焦点が合ってない目になって改心したり、違う意味で冒険者が戻って来始めていた。


 朝に迎えにやって来る聖女や修道女も目付きがおかしいが、家族を死病から救って貰ったり生き返らせて貰ったり、手足を生やして貰った奴は、改革派やら清教徒派の勧誘で入信したりして、ヤバい目付きした奴が大量。


「さあ、どうですか? 見えるようになりましたか」


「見えるっ! 魔獣の酸で焼かれたのにっ!」


 もう街中全体が抹香臭くなり、あちこちで感謝のミサが行われていたり、壇上で奇跡の体験を騙る?奴が出始めたり、サヨクとかパヨクとか共産主義の奴らまで壇上に上がってアジっていた。


「俺の息子は前の流行病で死んだっ! 餓えて薄い粥すら食わせてやれなかったからだっ!」


「そうだっ!」


「王国倒すべしっ! 貴族倒すべしっ!」


 聖歌とか歌ってる治療院の中まで、何かの集会の声が聞こえてくるほどで、普通の街なら政治犯の取り締まりが行われるが、街全体が王のための張りぼての作り物の城砦なので、取り締まりが行えるほどの衛兵がいなかった。


 王の寄付で炊き出しも行われ、畑の作物に王の神気を当てて豊作にしたり、巨大な作物も作成されているのだが、ツイッターの中の人でイーロンマスクに首にされたような奴らは、同じサヨクの記事を上位にしたりトレンドに採用したりするので、人の話聞かないで自分の政治信条垂れ流し。


 ひろゆきに馬鹿にされた「座り込み24時間、不屈何千日」も「座り込みしてないんじゃないんですか? 書き換えた方がいいですよ」と言われると発狂して反論し、活動内容の動画とか貼ると明かにアタマオカシイ手段で抵抗していて「60歳70歳の活動家は沖縄で死ね」と言われていて、走っている工事のトラックの前に飛び出して「ダイイング」と言われる行為で車の前に寝転んで轢かれる。


 米軍関係者の車止めて、囲んで罵り倒して馬鹿にして、狂ったように叫びまくってるのが動画サイトにあって、それが当然の行為のように仲間連中から評価。


 基地工事業者に絡んで怒鳴りまくって、突き飛ばされただけで警察通報。警察にも触られただけで「痛い痛い痛い痛いっ!」で起訴、左翼弁護士が介入して棄却されても起訴事実が欲しいから起訴。


 ガレッジセールの二人みたいに「沖縄の現地の人、米軍基地にそんなに反対してないですよ、全部外からくる人」と言うとテレビから干される。



 そんな活動が正当だと思えるほど、仲間内だけで盛り上がってるのか、コッチも目付きがおかしくて、もう修正利かない連中で一杯。


 神殿の連中みたいにウザ絡みして、王を旗頭に「カクメイ」起こそうとしたり、「大聖女誘拐」とか画策すると、巨大蟻さんと相談して結構な数が地下に連れ去られる。



 奴隷販売業者の店


 ガタイがデカイ、肩幅も広いデブが二人ほどドアを警護していて、服装も派手で明かにやくざ者なんだと広告出していて、ヤバい場所にあるヤバい店なんだと宣伝しまくっている店。


 そこに王とエルフの一同やって来た。


「なんだゴルァ! 見せもんじゃねえぞっ、今すぐ消えろやぁ!」


 殲滅竜が人化しているとも知らず、冒険者装束程度で相手が「シュパアアアアッ!」とオーラ出してるのにも気付かず、15ぐらいの小僧がエルフ売りに来たのかと思って気合を入れてやってしまった。


「あ~、全員経験値になって欲しいんだけど、いいかな?」


「なんだとぉ? 命があるうちに消えやがれっ」


「やめろっ、ソイツは殲滅……」


 店の中から声が掛かったが時既にお寿司、忍者頭領のエルフょぅじょが後列の全員に声をかけてしまった。


『アルファワンッ! ゴーーッ!』


『ヤーーーッ!』


 エルフ達がドアから入室せず、路地から建物の横の壁を爆破してエントリー。


 既に路地では制圧済みの護衛の死体が転がっている。


 里で散々訓練したように、テロリストとの交渉は敗北になるので一切交渉せず、南米の日本大使館占拠事件と同じで全員射殺がセオリー。


 ガンスリンガーガールかマージナルオペレーション。外見は子供なのに二十歳から四十歳ぐらいのエルフの子供兵が、精霊使って奴隷商人の人間を殺しまくり。


 人間には精霊は見えないので、完全に死角から攻撃されて、抗う事もできないで組員全員射殺されて行く。


『一室目、クリアー』


『二室目、クリアー』


 ドアの外から手榴弾でも放り込むようにして精霊を投入、閃光でヤられる前に組員レベル20程度の敵は、火炎とかアイスバレットの実弾喰らって脂肪。


 王が軟鉄の剣で表の二人を肉隗に変えている間に、特に指導しないでも奴隷業者を殲滅して行くエルフ達。


『牢を爆破するっ、下がれっ』


 でもエルフ語なので通じない。


『爆破っ!』


『ハリー、ハリー、ハリー、ムービッ、ムービッ、ムービッ』(訳:早く早く早く、動け動け動け)


 地下でキッドナップになっている奴隷たちを、牢も爆破して走らせて外に連れ出す頃には、二階の構成員や親分まで全員射殺が終了していて、金庫まで爆破して中身の契約書であろうが金であろうが全部押収。


 今度は王が目を点にして口をパクパクしている間に救助作戦?が終了していた。


 125000の経験値を得た、120万ゴールドを得た。


 エルフの里でのトライアウトと、選別者の訓練の仕方がオカシイ。

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