第二話 イタズラ

しばらく、樹と話してたら学校に着いた。


陽平は、下駄箱に靴を入れる際に何か物が入っている事に気付く。


("まただ これで何回目だろうか、、、")


手紙だ。

丁寧に、折り紙封筒に入れられてた。

手紙の内容は、

("今日の放課後屋上で待っています")

と綴られている。


(どうせ、罰ゲームかイタズラだろうな、、、本当に大事な事なら直接言ってくるだろうし)

自分で思って悲しくなり、さっと樹に見られないように、鞄に入れる。


最初に手紙を貰ったのは確か小学4年生の時、何も知らなかった俺はおおいによろんでいた。

その手紙の内容も今と似ていて、

"今日の放課後教室に来てください"との事だ。


だが、放課後になり、待ち合わせ場所が音楽室となっていったが、そこには誰も居なかった。


だが、黒板を見てみると

"あなたの事が大好きです。" と大きく書かれていた。

その下には、好きになったきっかけエピソードと箇条書きに書かれていた。

"一人で落ち込んでいた時慰めてくれた"とか、

"怪我した時保健室まで運んでくれた"とか

普通に考えて惚れる要素など一つもないではないか。

そして、最後にはSRと書かれてあった。


SRの意味が、正直分からなかったがただ一つ今のこの状況を悟ってしまう。

俺はまんまと嵌められたのだ。

しかも、こんなタチの悪いイタズラときた。

そこから1時間、2時間と待ち続けたがやっぱり誰も音楽室にはやってはこなかった。

俺はその時から、同じ轍は二度踏まないと決めている。

しかも、今回の手紙の文面は待っていますときやがる。

多分屋上に、猪でも待ち構えているのではないか?

想像しただけでも冷や汗が出てきた。



先程までの思考を振り払い、廊下を歩き自分の教室2年3組に入る。

教室には、ほとんどの人が集まっていた。

教室に入った際に、黒板の近くにいる女集団から強い視線を感じた気がするが、気のせいだろう。



樹とは、ここで一旦別れる。

俺は、そのまま自分の椅子へと座り暇なので机に突っ伏して眠ろうとしたが、


「樹頼む、今日の宿題を見せてくれ!」


と渋谷 雅紀(しぶや まさのり)が自分の席の真横で土下座をして頼んで来た。


「仕方ない、、、今日は貸してやるよ」


「流石、樹恩に着る!!!」


いつもなら絶対に貸さないが、昨日雅紀のおかげで学級委員からのお説教を受けずに済んだ。

あいつはとても良い奴だ。

放課後に毎回のように学級委員からのお説教を受けてる間に、雅紀とは仲良くなり友達になった。


雅紀は、忘れ物が多かったり、遅刻が多かったり少し抜けているところが俺と似ていてる。

だけど俺と決定的に違うところは、雅紀あいつ極度の鈍感なんだよなー。

すぐ近くに相手がいるのに恋がしたいなどと言ってくる。羨ましいぜ、全く。


雅紀にノートを貸して、良いことをしたなと思いにふけていた時、学級委員が俺達の席へと近付いて来た。







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誤字、脱字があればコメントお願いします。


女性の視点てラブコメである以上入れるべきなのかな。 むむむ難しい。




今日たまたまプロットという言葉を知った。

次新しいタイトルで書くときは、それを意識していこうと思う。


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