第35話

 おれさまは『真相』を披歴してやった。いわく『第一の容疑者おれさまの母親の担当医さんはおれさまの母親に睡眠薬をえんさせて火災を発生させた――第二の容疑者母親が通院していた病院の看護師さんはおれさまの父親に睡眠薬を投与して火事をおこした――第三の容疑者里親の父さんはおれさまの父親の書斎に天然まんさせて火災を発生させた――第四の容疑者里親の母さんはおれさまの母親のいたキッチンに都市まんさせて火事をじやつしたと証言した』つづけて『実際担当医さんは母親に睡眠薬『フルラゼパム』を投与看護師さんは父親に睡眠薬『フェノバルビタール』を投与していたし里親の父さんと母さんの会社では天然や都市の無臭化作業も可能だった』といい『当時の記録では出火元は母親が発見された一階のキッチンと父親が発見された二階の書斎父親の胃袋からは『フルラゼパム』と『フェノバルビタール』が検出母親の胃袋からも『フェノバルビタール』と『フルラゼパム』が検出された父親の発見された書斎からは無臭化された天然が発見され母親の発見されたキッチンからは無臭化された都市が発見された』さらに『担当医さんと看護師さんの犯罪だとすれば両親ともに『二種類』の睡眠薬をこんこうして摂取していた理由が不明――里親の父さんと母さんの犯罪ならば父親の火災現場で都市が母親の火災現場で天然が検知されるのは不自然――容疑者四人全員が犯人だとしたら都市と天然を併用した理由がわからないし両親ともに睡眠薬を二種類摂取させられていたのは道理にあわない』ひつきよう『もっとも自然な火災発生の順序はこうだ父親は里親の会社から譲渡された無臭化した天然をキッチンにまん就寝前に母親が愛飲していたカフェオレに『フェノバルビタール』を投与自身も『フェノバルビタール』をえんした母親も里親の会社から譲渡された無臭化した都市を書斎にまんえん抗鬱剤とけつして父親に『フルラゼパム』を投与自身も『フルラゼパム』をえんした』。

 事務所内はせいひつとした。

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