第28話

 あなたは百億のりよにでた

 百億の世界をりよするりよ

 さんがんたるはいきよの長岡こうてつコンビナートのOSを濫用して最愛の方戀の恋人を『電脳3D謄写端末』で復元せんとした刹那わたし『ツァラトゥストラ』の電脳空間演算では発生しないはずせんめいたる無許可による意識の強制シャットダウンを体験したあなたはいんもうの自我同一性データの各バッファが整頓されてめいちようたる意識がもうろうとしてゆくなかわたし『ツァラトゥストラ』がこの『バグ』処理のためにないに意識を再起動してくれるであろうとこうかくしたが自我同一性データの意識の強制シャットダウン現象は『中央電脳危機管理委員会による強制データ消去措置』の可能性もあり秋霜烈日のデータ消去措置を発動された場合までの幾京回にわたる人生ログがそくめつされて『純粋のアカウント』として再登録されねばならずまでのしんしようたんゆうとなってしまうのであってきよくてんせきとしながらわたし『ツァラトゥストラ』によるきゆうじゆつしていたが結句意識の強制シャットダウンは完遂されてあんたんたる虚空の世界をほうこうしているとやがきようさくした視界がこんとんとしてかいびやくしてゆきはちめんれいろうたる月影が耀ようえいしているきようあいなる『自室のフローリングのうえ』にぎようしていることに勘付いたのでわたし『ツァラトゥストラ』のバグであいまいたる記憶ログと現象ログがかくはんされて自我同一性データの位置情報がきようてんしたのではないかとこうかくしてみずからの『脳髄』に『現象ログ復元再起動』を命令したが『脳髄』はごうも反応しないどころか『脳髄』が『なる電脳命令』も無視することを認識して『絶対にありえないこと』だが『』は『物理的宇宙』ではないかと喫驚するとともにそもそもわたし『ツァラトゥストラ』の『電脳空間』で生存していたにくたいは万有引力や相対論的時空連続体のわんきよくなどの物理法則に順応できずに物質たるフローリングのうえでてんてんはんそくとするもののせいひつなる真夜中であるうえに奇妙れつなるまでの運命をだれかにでんすればめいちようたる精神しようがいしやだと認識されてさんがんたる精神病院に強制入院させられるかもしれないのでめんの現状を甘受しするかたちではんぶんじよくれいの物理法則に順応してゆきなる『現状』を認識せんとしたところもうろうたる覚醒と同時にみずからの頭部に附着していた『物体』が極彩色のでんらんによってすい型のPCに接続されていることに勘付いてすい型のPCの超原始的OSの演算内容を分析してゆくうちに『この世界の自分』が単純構造による頭部の『脳髄非侵襲型端末』を構築して『平行宇宙内の自分自身の神経伝達経路を平行宇宙間のポテンシャル障壁をりようさせて各平行宇宙内の自分と交換した』ことを認識したと同時に『神経伝達経路が平行宇宙間のポテンシャル障壁をりようしたのちも平行宇宙間では同一の時空連続体の流動が発生している』ということで『ないに『ツァラトゥストラ』に生還しなければ『電脳3D謄写装置』で復活させた『方戀の恋人』が中央電脳危機管理委員会によって『消去』されてしまう虞がある』というてつ急をさとった

 あなたはけつした

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