第25話
ぼくのひゃくおくの『たび』がはじまった。
ひゃくおくのせかいをたびする『たび』だった。
むじんぞうの『きょおくのせかい』にたんじょうし『まぼろしのりょうしん』とかいこうするためにも『きょおくのせかい』の『ちず』をへんさんする『しょくぎょう』であるこうまいなる『たびびと』となり『とびらのせかい』から『きょおくのせかい』にたびだとうとしていたぼくはまかふしぎなるのうずいのけいれんにもうしゅうされめいちょうたるいしきがこんだくしてむがいむへんのつつやみのならくへとついらくしていった。ひゃくがいきゅうきょうからかいほうされたようなかくねんむしょうのかんかくのなかでえんえんちょうだたるくらやみをついらくしてゆくと『じがどういつせいでーたちゅうすうしなぷすけいろがきょうせいしゃっとだうんされましたせーふもーどでさいきどうしますかつうじょうもーどでさいきどうしますか』というような『さざなみ』のようなきみょうきてれつなるこゑがきゅうそうとしてのうりにとよめいた。きょくてんせきちとしてはんぶんじょくれいのげんじょうをはあくできずうこさべんしているぼくののうりに『さざなみ』とはそういする『こゑ』がとうらいした。いわく『じかんがないわあなたはいまちゅうおうでんのうききかんりいいんかいのいれぎゅらーにんていでーたとしてちゅうおうでんのうききかんりいいんかいのでんのうくうかんあーきてくちゃしゅうふくぶたいにいのちをねらわれてるの』と。おそよかなるじょせいのこゑはぼくののうりにちょくせつとどいてぼくのおうのうをぶんせきしたようにつづけていった。『どうしたのいまはつうじょうもーどでさいきどうするしかないじゃない』と。きみょうきてれつなるじょうきょうにぼくはこんらんしていたけれど『つうじょうもーどでさいきどうしてください』とあいまいもことしたのうりでこうかくすると『ぴこ』というぬえてきなるこゑとどうじにきょうさくしたしかいがかいほうされてしっこくのせかいにはくぎんの『もじれつ』がかくやくときらめいていった。『もじれつ』はよこがきのあらびあすうじみたいだったけれどやがて『ひとつのせかい』のかたちに『わんきょく』していってぼくのがんぜんに『もじれつ』によってこうせいされたらしい『ふうけい』があらわれた。かいいなるこうじょうのいっしつらしい『ふうけい』にはきょだいなるがめんのこんぴゅーたーがそんざいしてこしょくそうぜんたるこんぴゅーたーとでんらんでせつぞくされたふかしぎなる『そうち』のかたわらにひとりの『じょせい』のすがたがそんざいした。ようちょうたる『じょせい』はぼくがこんらんしているなかぼくののうりにちょくせつかいわしてきた『じょせい』のこゑでそうそうろうろうとしているぼくにかたりかけてきた。いわく『あなたのしなぷすおうかんぱらめーたをぶんせきさせてもらったのあなたがそこまでわたしをおもっているとはしらなかったわ』と。
ぼくはわけがわからなかった。
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