【115:創作する気持ちがずっと続くことは、かなり奇跡なこと】
カクヨムだけに限らず、他のWEB投稿サイトを含めて、今はたくさんの方々が作品を作り、世に発表していますね。昔と違って、ネット媒体を利用すれば誰でも発表できますから、とても恵まれた時代になったと思います。
一方で、消えてしまった方々も無数におられるでしょう。そのまま放置されて、廃屋のようになったまま去ったかたもおられれば、アカウントそのものを消して退会してしまったかたもおられるはず。
簡単に始められる分、簡単に止められるのです。他の趣味と一緒で、始めたものの他のことに興味が移ってしまったり、何か違うと感じたり、理由は様々だろうと考えます。
そんな中、気持ちが切れずに続けていられるのって、かなり奇跡的なことなんだと。五十年も生きてくると、そんなことを考えるようになりました。
私は中学三年生の終わりごろ(卒業式後の春休みだと思う)に書き始めて以来、1990年から現在までずっと書き続けています。
けど実際に創作作品を携えて表(ネット上)に出てきたのは、ブログが流行し始めた頃ですから、意外とまだ二十年程度しか経っていません。
それまではずっと、言うなれば自室の範囲内だけでノートに書いたり、パソコンに打ち込んだりしていました。読者、誰もいませんでした。
ただ2000年前後は、執筆とは全く関係ないジャンルのHP作りにはまって、そこで記事をあれこれ掲載し続けていましたから、ある意味、そこが初めて自分の文章を公に発表した場所になるかも知れません。
暗黒時代ともいうべき時間が最初から結構長く続きましたけれど、続けられたのはやっぱり書くことが好きだったからでしょう。書きたいものはその時代ごとに変わっていきましたけれど、根本が変わらなければ続くものです。
プロになりたいとか、そうでなくても文章に関わる仕事に就きたいとか、憧れ程度のことはありましたけれど、明確な決意や目標があったわけではありません。
それでも続けられたのは、自分の内面を表現する方法として、最も適した媒体だったからでしょう。
本当にもう少し早く、せめて1990年代後半にはWEB投稿サイトのシステムがあって欲しかったなと思います。『小説家になろう』がようやく20周年(2024年現在)と賑わっていますから、WEB投稿サイトそもののは、その程度の歴史なのだろうと思います。
しばらくはブログがメインでしたが、やがてブログのブームも去り、あまり閲覧されなくなりました。
ようやく2010年代の初頭くらいから、自分もWEB投稿サイトをさまようようになって、幾つか渡り歩いた後にここにたどり着きました。自分が望む活動がある程度出来るようになったのはそれからです。既に不惑の年を超えていました。
だから今の若い人たち、とても羨ましく感じます。若いうちから活動の場を提供されているわけですから、ちょっと嫉妬しちゃいますね。
若い人たちには今の恵まれた環境を有効に使って、自分の目標に向かうなり、趣味として存分に楽しむなり、色んな事を体験してほしいです。時間なんてものはあっという間に過ぎ去って、直ぐに歳を重ねてしまうのですから。
それでもやはり、執筆が好きならば、どんなに年齢を重ねても続けていて欲しいです。
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