【102:サブスク】
『カクヨムネクスト』なる新たなシステムとして、出版される前に最新作が読めるというサブスク型サービスが始まることがアナウンスされました。この原稿を書いている時点では、事前登録が行われている最中です。
サブスクということで、当然お金を支払うプランが基本となるのでしょう。
それを前提に事前登録の説明を読む限りは、まだ詳細部分はもやっとしている感じでした。単に『事前登録しても、有料プランへ自動加入することはない』旨が書かれているだけでした。言い換えれば、その先に待っているのは『有料プラン』であることを暗に示しています。
また事前登録した方々には、もう一度本登録をしてもらう形になるでしょうから、二度手間になります。でもカクヨム的にはどれくらいの需要があるのかを知り、それに対してスタート時点までにどのくらいの状態に仕上げるかの参考として、一種の情報収集をしているのでしょう。
料金を取るとなると、警戒されるかも知れません。その結果、企画倒れになってしまったらと考えると、今はあまり強調するべきではないでしょう。
無料で読める部分もあるか知れませんが、そもそも何でも無料ということ自体おかしな話ですから、読めるとしても『試し読み』レベルじゃないかなと。
このサービスを利用するかどうかは、本登録の際に自分の意志で決めれば良いことです。それだけの価値を感じるなら支払うべきことと思います。
その結果、作家さんたちに十分な金額が還元されるのであれば、このプロジェクトは成功と言えるでしょう。
やはり本が売れない時代になってきて、作家さんたちも苦しいはずですから、少しでも収入の手段を考えるのは、出版社としてあるべき姿だろうと思います。出版社さんは作家さんたちを守らなければなりませんので。
料金的には1,000円くらいがスタートとして妥当と思います。幾つかのプランが用意されるかも知れません。あとは一年10,000円とか。ライセンス契約みたいな形です。
似たようなもので、これはイラストになりますけど、Pixivさんのファンボックスだと色々値段がつけられていますね。でもここでは500円というのがちょうどよい感じがしました。これなら払ってもいいなと思いつつ(財布のひもが緩みやすい気がする)、きっと払ったら色々はまってしまいそうで怖いので、最後の一線を踏み越えないようにしています。
まあ、私のことはさておき、小説ですと500円だときついのかなあ。賛同してくれるファンの方々が増えれば、それだけ単価が落ちてくれるでしょうけど、毎月払うとしたらやっぱり1,000円より下は難しいと思います。運営コストも考えなければなりません。
あっ、挿絵はどうなるんだろう? 載せることになれば、イラストレータさんへの還元も考える必要が出てきます。
それと読み放題になると思いますけど、じゃあ、ずっと読むことが可能かと言えば、そうじゃないのではないでしょうか。期間が決められていて、書籍の発売と同時に読めなくなったり。連載であれば、ある程度たまったら、古いものは削除されていったり。
今、無料公開しているコミックがたくさんありますけれど、あれだって掲載期間が決まっていますし、同じ仕様になるんじゃないか(そう言えばComic Walkerも改変されていましたっけ)なとも感じています。そうじゃないと書籍が売れませんからね。
ともあれ、新しい試みは良いことと思います。
ただこうした流れが段々と大きくなって、カクヨムそのものも利用料を徴収するとか、そんなふうにシフトして行くなんてこと、あるのかなあと、ちょっと気になったりもします。
もしかしたら有料会員と無料会員に分かれて、有料会員だけが使える何かがあるとか、そんなふうになっていくのかも。私が運営する側であれば、やはりビジネスとして利益を上げようと考えます。
前にも書きましたけれど、そもそも何でも無料で使えること自体がおかしな話なのですから。
今後もこうした運営方針から目が離せません。
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