【76:イロモノが主流と思った】

 異世界ファンタジーは、昔も今も大人気です。

 違う世界への憧れというのはかなり古くからあって、昔話などにも登場していますね。

 人間の変わらぬ欲求なのでしょう。

 

 さて今回のテーマは『イロモノ』。

 意味は各自調べておいてください。


 従来の異世界ファンタジーは、単純明快な『剣と魔法の冒険ファンタジー』が主流でした。

 多少のアレンジはありましたけれど、大きく逸脱したものはありませんでした。

 だから誰かが書いたどの作品もとっつきやすく、受け入れやすく感じました。

  

 ところがいつの頃からかその傾向が変わりました。

 今、とても流行っている『あんなやつ』や『こんなやつ』です。

 ただ出始めた当時を推測するに、当初は『イロモノ』だったと思います。

 つまり舞台におけるメインの演目ではなかったはずです。


 けれどそれらが爆発的な人気になったことで、今やそれこそがメインの演目になってしまいました。

 『イロモノ』だけがずらりと並んでいる異様な状況になったと感じます。

 逆に従来の冒険ファンタジーは、イロモノになり下がるどころか、姿すら滅多に見かけなくなりました。

 

 同様に『説明文っぽい長いタイトル』も、当初は同じだったのではと思います。

 それが『異世界転生・転移』ほか、様々に派生したものとくっつき、今や『イロモノ×イロモノ』のような形になってしまいました。

 素人の客観的な意見ですが、私の目にはそんなふうに映っています。

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