【60:カクヨム系作家をどこまで育てられているのか?】

 今回のタイトル。これは運営側、読者側、双方に言えることと思います。私の考えは、どちらも作家さんを育成する立場にあると。


 やはりどうしても流行の傾向に沿った作品を求めたり、特に商業的な展開が可能な作品を暗に求めているのではないか? 無意識のうちに固定概念が存在していると感じます。

 ある意味、それは期待感の表れでもあるのですが、押し付けにもなりかねませんし、結果的にせっかくの潜在能力が伸びきらないのではないか。そうも感じるのです。

 作家さんの方も「書く」から「書かされる」へと、そうなっていないでしょうか?


 運営側も、読者側も、もっと広い視野で作品を求めて良いと思います。それこそ、別の宇宙に飛び出すようなくらい、斬新な作品を無尽蔵に。

 だって・・・黎明期の頃って、そうだったじゃないですか? 世に出てくる作品が、『これでもか!』とどれも斬新で、個性的な特徴を持っていました。もちろん、今の作品が個性的ではないと言っているのではありません。

 言うなればカラを破れていないとか、箱庭みたいな中に閉じ込められているような、そんなイメージです。飛び出せる力、絶対にあるはずなのに!

 

 運営側も、読者側も、視点や目線、距離感や触れ方を変えることで、作家さんの想像力と創造力が、考えもしなかった育ち方をするように感じています。

 素人の勝手な考え方ですけれど、そんなことを思いました。

 

(追記)

 この記事を書いたのは結構前なので、今のものに多少合致していません。

 最近、『短歌・俳句』コンテストのお知らせもアナウンスされました。

 元々KADOKAWAは角川書店時代のずっと昔、こうしたジャンルに力を入れていましたしね。

 実際のモノは見たことありませんが、富士見書房から俳句集みたいなのが出版されていた形跡があります(目録からわかった)。

 因みに官能小説とかも、富士見書房からでしたが(これも目録からわかった)。

 カクヨムだけではなく、クリエータ向けのWEBサイト、noteでも文芸的なコンテストが始まり、そこでもKADOKAWAが参加するとか。

 ライトノベルやエンタメ小説だけではなく、少しずつ可能性を広げ始めたのは良いことと思います。

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