【54:キーワードは『共』】
作者と読者の関係性を考えた時、直ぐに『共』の漢字が浮かび上がりました。心が共にあることが、大きな鍵になるんじゃないかなと。
辞書を開いてみれば(実際は開いていませんけどね)、『共通』、『共有』、『共感』、『共存』がわかりやすいところでしょうかね。バトルが展開される物語なら、『共闘』などという言葉も当てはまると思います。
アニメだろうと、小説だろうと、ゲームだろうと、視聴者・読者・プレイヤーの感情移入の度合いは、作者では作りだせない独特のスパイスになります。一つの物語が終わった時、その続きを望む勘定が生まれるのもその結果です。
また別のメディアへの展開があるのなら、そちらに触れてみたくなるかも知れません。アニメを見て、原作本を読みたくなるのがまさにそれですね。
つまりそれらの勘定は、作品と『共』にありたい気持ちの表れだと思います。
特に素人作品が圧倒的に占めるWEB投稿サイトなどでは、作品の内容や文章能力よりも、読者がその物語と共に居続けたいと願いたくなるような展開や書き方じゃないかと。それが人気作になれるかどうかの一番のポイントだと考えます。
実際に『何故この作品が大人気?』と思うものは、それは読者が『共』にありたいと感じるような作品だから。その気持ちを掴んでいることに他ならないわけです。
ただどうすれば正解になるのかというのは、ちょっと私にもわかりませんね。無責任だと思われるかも知れませんが、それがわかれば私だって苦労はしないのです。
読者を虜にする催眠術(なんて、今、聞かないですよね)みたいな不思議な力でもあるのでしょうか。そんなことを考えてしまいました。
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