【番外編 その11:キャラの名前は憶えやすいものが良い】

 当たり前ですが、キャラには名前があります。

 現実の世界でもとても大切です。

 私が幼稚園に通っていた時代の古い歌で、『ビューティフルネーム』というゴダイゴ(今も活動されていて、今の若い人たちには『銀河鉄道999』の方が馴染みがあるでしょう)の歌がありますが、その歌詞の中に『名前それは燃える命』と出てきます。

 まさに名前って、それくらい大切なものなのです。


 ただ最近のラノベ・アニメ・コミックなど、覚えづらい名前が多くなったなと思います。

 今も昔も西洋ふうの名前に憧れが多いようで、相変わらずそっち系が多いのではないでしょうか?

 だからと言って、西洋のラノベ作家さんが、和風の名前を使っているとも思えませんけれど。

 名字の方は案外どうでも良いのです。

 だって物語中、名字で呼ばれることは殆どありませんし、設定されてなくても特に問題はありません。

 ともかく覚えづらい西洋ふうの名前が氾濫して、誰が誰だか中々区別がつかないのです。

 特にアニメなど、同じ時期に複数の作品に触れると、最後まで覚えられずに終わることも発生しています。

 

 名前に凝りたいのはわかります。

 けど覚えづらいキャラ名はかえって愛着もわかないし、印象も薄くなってしまいます。

 登場キャラが多いと尚更です。

 

 人気の作品を読むと、意外と名前はあっさりして、簡素化されています。

 どこかにあった感じの名前だなと思うときもあります。

 なので直ぐに覚えられますし、だからこそそのキャラの輪郭がくっきりと見えてくるのです。

 何よりキャラを引き立たせるのは名前ではなく、キャラの振舞いですから。

 

 あくまでも自分の印象ですが、名前は二文字から四文字程度が覚えやすいです。

 最大でも七文字程度(名前の響きにより、若干伸びることもあります)。

 これは名字も含めてのことなので、ほぼ名前だけとなります。

 

 自分が書く話だと、名字と名前の両方があったり、名前しか出てこなかったりと、そのキャラのイメージで決めています。

 その辺りはこだわっていませんが、結局表現するときは全て名前の方になるので、名字は無くても良いのでしょう。


 余談になりますが、日本書紀や古事記に触れたことがある人ならわかると思いますが、古代の人たちのお名前は、異世界ファンタジーの登場人物より遥かに覚えづらいです。

 なので現代語訳でも、一度読んだだけでは誰が誰だかわからず、何をしたかもあまり覚えられませんでした。

 そうならないためにも、名前の憶えやすさは心がけた方が良いと思います。

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