参、







 霧のようにおぼろげな人型が、幾重にも紅絹を取り巻いて口々に言う。



 ”逃げるな、わめくな、逆らうな、お前が行かねば誰が行く”

 ”村のために死んでくれ”


 何度も言い聞かせられたその言葉、耳をふさぎたくとも手は動かない。

 その手は頼りないまでに小さく、その足は小枝のように細く。

 人型の中に、幼馴染の青年も混ざってはいたが、わかるのはあいまいに形作られた笑みだけで、すぐに霧の人型に紛れていった。


 ふいに能面のような母の顔が目の前に現れる。



 ”いいですか。狒々になぶられた娘なぞ、家の恥です。その前に、この懐剣で喉を突くのですよ”



 押し付けられた懐剣は重く、幼子の手では持て余した。


 悪寒に振り返れば、暗がりで真っ赤に浮かぶ狒々の顔が、にたりと笑う。



 ”おんしを大事に思うものなど一人もおらぬのよ”



 暗がりで真っ赤に浮かぶ狒々の顔が、にたりと笑うかと思えば、その赤い顔が見る見るうちに憎悪にゆがんだ。



 ”楽に死ねると思うなよ、小娘ええええぇっ!!!!!”



 震える手で構えた懐剣は払われただけで飛んで行き、みるみる大きくなった狒々の腕が紅絹の細い体を――――――……














「……っぁ!」


 紅絹は無理やり目を開けた。

 大きくあえぐように呼吸を繰り返す。

 全身からねばりつくような冷たい汗がどっと吹き出し、寝巻が身体に張り付いていた。


 己の荒い呼吸をどこか他人事のように感じながら、紅絹は鉛のように重い体で縁側のほうに寝返りを打った。


 障子は風とりのために開けられているため、庭に真暗な闇が凝っている。

 鬼となった紅絹には、庭の様子も、満天の星空も、人の時より格段に良く見えた。


 そうだ、紅絹は人ではない、鬼なのだ。


 最近は意識しなくなっていたその事実を、今は己に言い聞かせ、無意識のうちに、握りつぶされた左肩に右手で触れる。


 そこに傷はすでにない。


 分かってはいても、何度もさすって確かめた。







 **********







 街から帰ったその夜から、紅絹は似たような夢を見るようになっていた。


 紅絹にも見通せない闇の中に、義父や、母や、青年や顔も覚えていない村人たちが入れ代わり立ち代わり現れては消えていく。


 夢の中の紅絹は何もできなかった七年前の幼子で、殺したはずの狒々が現れ、紅絹を殺そうと襲い掛かってくる。

 今は動けぬ紅絹は、そのたびに無理やり目を開けることで、“その先”を見ずに済んでいる。

 だが、また眠れば“続き”を見ることになるのではと考えると、目をつぶることが恐ろしく。


 一度、悪夢に目覚めれば、ぼんやりと夜空を眺めて過ごし、朝日が昇る頃になってようやく浅くまどろむことを繰り返していた。


 今まで、時折思い出すことはあっても、こんな悪夢は見なかったのに、どうして今になって甦るのか。

 ああ、弱いな、と紅絹は思う。


 あの祭事の晩、ただの生け贄だった人の娘は死んだはずだった。


 鬼、というのがいまだによくわからないが、それでも弱くて、泣いて、諦めて、なすがままになっていた村人たちとは違うものになった。

 そう感じていたのに。


 思い違いだったのか。

 自分は、何も変わっていないのか。


 ……いや違う、そうではない。


 初めて街へ行ったあの時、一人残されたあの瞬間。

 紅絹は自分の心が思っている以上に弱くなっていることに気付いてしまった。

 姿がないだけで不安を覚えるほど、紅樹に頼り切っている自分を知ってしまった。

 昔はずっと一人でも何も感じなかったのに。


 悪夢を見る事よりも、紅樹にこんなに弱くなってしまった自分に気付かれ、見捨てられるのが恐ろしかった。

 妹だと受け入れてくれた兄に失望されたくないのだ。


 だから、こんなことくらい、つらくない。

 紅絹は重く苦しい胸の痛みに、体を丸め、唇をかみしめて。





 ふと、秋めいた夜風に紫煙の香りが混じっていることに気付いた。





 かすかにただよう苦いようなどこか甘い香りは、確かにいつも紅樹が吸っている煙草の匂いだ。

 こんな夜更けに起きているのだろうか。


 少し迷った末、紅絹はのそりと布団から起き上がった。










 縁側は屋敷を囲む様に作られているから、屋敷の端のほうにある紅絹の部屋から少し歩くだけで、紅樹の部屋の前にたどり着く。


 果たして、紅絹が角を曲がると、紅樹は柱の一つに背を預けて、煙管を銜えていた。

 紅樹のそばには煙草盆の他に、銚子と盃がおいてある。

 紅樹は、そろりと縁側の角から顔を出した紅絹にすぐ気付いた。


「おう、紅絹。良い夜だな。どうかしたか」


 そんな風に普段と変わらぬ口調で声をかけられたから、紅絹は少しほっとした。


「ううん、何にも。――紅樹はなにしてるの?」

「俺か? まあ、たまには月を見ながら酒飲むのもいいかねえと思ってな。ちょうどいい、ちょいと付き合わねえか」

「付き合うって……」


 戸惑う紅絹に、紅樹はさらりと言う。


「なに、隣に座って、酒を注いでくれりゃそれでいい。こんな月を一人で観るにはもったいねえなあと思ってたところだったんだ」


 紅樹の視線につられて夜空を見れば、なるほど、ぽっかりと盆のように丸い月が、白く冴え冴えと浮かんでいる。


 かん、と煙管の灰を煙草盆に落とした紅樹が盃を持つその横に、紅絹は吸い寄せられるようにとすりと座った。

 そうして紅樹が示すままにぎこちなく銚子をもって、その盃にそっと注ぐ。


「っと、十分だ。ありがとうよ」


 紅樹は溢れかけた盃に口をつけて傾けた。


 その拍子に、紅樹の黒絹のような髪が流れ、ささやかな音を立てる。

 頭頂部に生えている二本角は、怪しく禍々しくも美しい。


 それ以上の言葉はなく、ただ、盃を差し出されるたびに紅絹は注いだ。

 注いで、紅樹と、夜空と、月を眺めた。


 意外と夜は騒がしい。

 虫たちの鳴く声、さらさらと木の葉を揺らす風。どこからか聞こえてくる水のせせらぎ。

 そして、夜のモノがうごめく気配。


 けれど、紅樹の周りだけ、時が違うように静かだ。

 その空気が心地よくて、とろりと、瞼が重くなった。


 だがとたん、あの狒々の憎悪の顔が脳裏に浮かび、はっと目を開くと、月の光に白く浮き上がる端正な顔が紅絹に向いていた。


「怖い夢でも見たか?」


 その言葉に思わずぎくりと肩をすくめると、紅樹からため息が聞こえて、縮こまる。


 呆れられてしまったか。迷惑だと思われたか。

 子供じみたことで、悩んでしまっている己が恥ずかしかった。


 うつむいた紅絹の頭に、ふいに、ぽすり、と大きな手が乗った。


 二度、三度と撫でられる度に、頭の角に指がふれてくすぐったい。

 なんだかわからなくて上目遣いで見ると、紅樹は、眉間にしわを寄せていた。


「俺は、そんなに頼りねえかい」

「え……」


 その、すこしすねたような物言いに紅絹はとまどい、次いで勢いよく首を横に振った。


「そうじゃなくてっ。私、紅樹に頼ってばっかで。鬼になったのに、紅樹に生かしてもらったのに、あの頃となにも変わらない。私は弱くて、迷惑ばっかりかけてる」


 否定したかっただけなのに、言葉を紡げば紡ぐだけわけがわからなくなってしまったそれに、紅樹はなぜか納得したような顔をしていた。


「そうか、紅絹は“鬼”を強えもんだと思ってたのか」

「ちがう、の?」


 だって紅樹はあの雪の晩、二体の狒々をあっという間に殺したではないか。

 紅絹が目を瞬かせると、苦笑した紅樹がどこか遠くを見つめるような視線で言う。


「鬼ってのは、敗者と弱者の系譜だからなあ」

「?」

「ま、いつか分かるときが来るさ。どちらにせよ、紅絹は今のままで十分強いよ」

「うそ」

「うそじゃねえって。今の今まで恐い夢、我慢してたんだろう?」


 たかがそれくらいでと思う紅絹に、紅樹はだがな、と続けた。


「一人で我慢するのは良くねえよ。弱音を吐きたければ、いくらでも聞く。恐いんだったら、傍にいてやる。妹が悩んでいて、何も相談されないのも寂しいもんだぜ」

「でも、でも」


 紅樹だって、いつかは私を……

 その先を言ってしまえば傷つける。傷つく。

 行き場のない思いに紅絹が黙り込むと、紅樹はいつかのように柔らかく笑んで、からかうような調子で言った。


「俺は、お前の兄ちゃんなんだから、いくらでも甘えていいんだよ」


 瞬間、紅絹は胸の内からこみ上げてくる何かをぐっと抑え込もうとした。

 泣いても仕方がないと、意味がないと悟った数年前からの習い性だった。


 だが、あふれてくる熱いものは、紅絹の意思とは関係なく、ほとほとと瞳と頬を濡らしていく。

 抑えられない涙と共に、胸の奥深くにしまい込んできた言葉が、こぼれた。


「ひる、ぎっ」

「おう、なんだ」

「私、ひるぎの、いもうと?」

「おう」

「ずっと? おいていったり、しない? いらないって捨てたりしない?」


 村のように、母のように、あの、幼馴染にように。


 ああ、そういうことかと、どこか他人事のように紅絹は理解した。


 あの村に捨てられたから、家族にも必要ないと示されてしまったから。

 幼馴染でさえ、最後には紅絹のそばから去って行ってしまったから。

 きっと、紅樹にもいつかはいらないと言われるだろうと、考え続けていたのだ。


 気づいてしまったら、言葉は止まらなかった。


「わがまま、いわないから。良い子にするから。おいていかないで‥‥‥っ!」


 紅絹は紅樹に手を伸ばそうとしたが、やっぱりできなかった。

 自分からぬくもりに触れてしまえば、離れられなくなって、また、置いて行かれた時にもっと悲しくなってしまう。

 手は膝の上でぎゅっと拳を握りしめ、せめて嗚咽だけは堪えようと唇をかみしめ。


 なのに。


「そんな風に考えていたとはなあ」


 さらりとした衣擦れの後、濃い闇に包まれたかと思うと、とすりと紅樹に引き寄せられていた。

 ふうわりと、甘いような苦いような煙草の香りが紅絹を包んだ。


「兄ちゃんの言葉足らずだったな、悪かった。俺は、お前を捨てたりしねえよ。血を分けた兄妹……ってのは説得力ねえか。そうだなあ」


 困ったように言いよどむ紅樹の着物一枚隔てた胸元からは、とく、とく、とくと、少し早い心音がする。

 鬼でも人のように心の臓があるのかと、紅絹は場違いなことを考えた。


「お前のわがままなんざ、大したことねえよ。良い子過ぎて困っちまうくらいだ。俺なんかになついてくれるこんなに可愛い妹、捨てられるわけねえだろ」

「ほん、とう?」


 ひくり、としゃくりながらも紅絹がじっと見つめて問い返すと、紅樹が真剣な顔で大きくうなずく。


「おう、本当だ。だからほれ、紅絹、遠慮するなって言っただろう。思いっきり泣きな」


 そのまま、とん、とんと背中を赤子のようにさすられた紅絹は、紅樹の着物に子供のように縋りついて泣いた。

 ああ、こんなことをしてしまったら、着物がぬれてしまうじゃないか、と思いながらも止まらなかった。


 この背中をさするやさしくて大きな手のぬくもりなら、本当だ、と信じられる気がして。

 大丈夫と思えた安心に、泣いて、泣いて、泣いて。

 気が付けば、すとんと眠りに落ちていた。


 夢は、見なかった。








 うとうとと眠りこんだ紅絹を、ほっと安堵の息をつきながら愛おし気に撫でる紅樹は、ふと術の気配を感じ、顔を上げた。

 紅絹に取りつこうとしたそれを指でつまみ捕えた紅樹は、その術の残滓に眉宇をひそめた。


「ったく、俺の妹にちょっかい出すとは、言い度胸だな。ええおい」


 紅絹の前では見せたことのない、荒々しくも妖しい笑みを口元にはいた紅樹は、捕まえた“呪”を握りつぶした。






 **********






 日の光がまぶしくて、紅絹は目覚めた。


「んっ……」

「起きたか、紅絹。おはようさん」

「おはよう、ひる、ぎ?」


 低い声にそのまま返事をして、腫れぼったい気がする瞼を開ける。

 するとにんやりと、からかうような笑みを浮かべた紅樹の美貌が間近にあって、紅絹は悲鳴を上げかける己の口を両手で抑えた。


 同時に、昨夜の自分の醜態がまざまざと思い起こされて、耳まで真っ赤になるのが己でもわかる。

 縁側で添い寝をしていた紅樹が、そのままくつくつと愉快気に笑う。


「なん、なんで」

「あの後、お前泣きながら寝ちまったんだよ。これはもう、一所に寝るしかねえなあと。いやあ、なかなか堪能させてもらったぜ」

「……っ! べつに、縁側にほうって置いてくれてよかったのに」


 紅絹が笑われたことにむっとして言いかえせば、紅樹がにやにやとそれを告げた。


「しょうがないじゃねえか。お前が俺の着物を離さなかったんだから」


 見れば、紅絹の左手は今もしっかりと紅樹の襟を握っていた。

 慌てて手を放して起き上がったが、あまりのことに、それ以上二の句を告げなかった。


 笑みを隠さぬ紅樹が起き上がって伸びをする脇で、紅絹が赤く染まる顔をうつむかせて羞恥に耐えていると、いつの間にかくろ坊達がひざ元にやって来ていた。


 朝食ができたことを伝えに来たらしいくろ坊達に、紅絹は寝坊をしてしまったことを知り、申し訳なく思ったが。

 膝に細い手をついて、案じるようにこちらを見上げるどんぐりのような目に、気付いた。

 紅絹が気付かぬうちに、彼らにも心配をかけていたのか。

 不謹慎だ、と思いつつも、紅絹は嬉しくなる自分を抑えられなかった。


「おはよう、くろ坊達。ごめんね。ありがとう」


 黒い毛玉の一つをなでると、くろ坊は嬉しそうにころころと転がった。


「さ、紅絹、飯だとよ。顔洗いに行こうぜ」

「うん」


 一足先に立ち上がった紅樹に応じた紅絹だったが。

 井戸の方へ向かうその背を見つめて、ぽそりとつぶやく。


「……ありがとう、にいちゃん」


 声は小さく、早口だったから、きっと紅樹は気づいてない。

 面と向かって言うにはまだ気恥ずかしいから、これが精一杯だ。


 それでも、初めて口に出せたことに満足し、縁側の角に消えた背を追いかけた紅絹は。


 白い肌を今の紅絹に負けぬほど赤く染めて、綻ぶ顔を抑えるように口元を隠す、紅樹の表情には気づかなかった。






 **********







 それから。

 紅絹は夜に目覚めたときは、紅樹の許へ行くようになった。


 あの悪夢を見ることはなくなったが、その代わりに、蔵の中に閉じ込められていたことや、狒々と対峙する前に山中を走り回っていた時のことが現れ、その時の感情があふれ出てくるのだ。


 苛立ち、焦り、理不尽さ、悲しみ、そして、寂しさ。


 当時はそんな感情があることすら気づかなかったものが、今になって溢れてくることに驚いた。

 時には涙を流して目覚めることもあったが、紅絹はもう怖くなかった。


「紅樹」

「おう、こっちこいや」


 いつもの場所、月明かりの中。

 部屋の前の縁側に片膝をたて煙管をもてあそんでいた紅樹は、眠るときに使っている掻い巻きを抱えてやってきた紅絹を手招きした。


 勝手知ったるなんとやらで、紅絹が紅樹の畳敷きの部屋に入ると、すでに、縁側との境界ぎりぎりの位置に、布団が敷かれていた。


「あれ、くろ坊が敷いてくれたの?」

「俺は別に最初から添い寝でいいんだぜ?」

「嫌」


 端的に返した紅絹にも傷ついた風もなく、紅樹が愉快そうに煙管を銜えている。


「だって、最近は朝まで寝れる時もあるし、もうそこまで必要ないもの」

「お前、まだこだわってんのか」


 呆れた様な紅樹には答えず、紅絹はどこかにいるはずのくろ坊達にありがとうと声をかけてから、ころりと布団に横になり、掻い巻きを体に巻き付ける。

 その際、片腕だけ外に残し、紅樹が肩からひっかけている羽織をそっと握った。


「これなら、紅樹が動きたくなっても、羽織を落としていけばいいでしょ」


 我ながら名案だ、と思った紅絹の考えは、紅樹は面食らったかのように黒々とした瞳を瞬かせ苦笑させることとなる。


「っく、確かにそうだがなあ。それだけでいいのかよ」

「いいの。紅樹がそばにいるって思うだけで安心できるもの」

「中身が無くても?」

「紅樹はいるんでしょう?」


 掻い巻きの中から紅絹が見上げれば、紅樹は降参とばかりに肩をすくめた。


「へいへい、敵わねえなあ。にいちゃんは喜んで可愛い妹の眠りを守る番人をしますとも」

「お願いします」


 おどけて言う紅樹に笑って返した紅絹が目をつぶれば、さらりと額をなでる大きな手を感じる。

 その手が運んでくる安らかな闇に身を任せれば、そのまま朝を迎えられた。


 何度が繰り返すうちに、紅絹は紅樹が夜も眠らないことを知った。

 そうして、紅絹がうなされるのが怖くて眠れないでいたことも、ずいぶん前から知られていたことに気付いた。


 紅絹が必死に隠そうとしていたそれを全部知っていて、でも紅絹が言わないことを尊重して知らんふりをして見守ってくれていたのだ。

 ああ、かなわないなあと思う。


 いつか、このヒトの助けになれる日が来るのだろうか。


 目をつぶった途端に、包み込まれるようなとろとろとした睡魔に身をゆだねながら、紅絹はそんなことを考えた。






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