千羽美幸サイド 編入と学校中に好きがバレる

私は達也さんのクラスに編入する事にした。

その事を達也さんに告げると相当にビックリしていたが。

私は予想通りの展開なので全く気にしなかった。

それから私は編入する為に教室の前でドキドキしながら。

横にユールも居てから。


そのまま教室の中から、じゃあ入って来て、と声がした。

私は教室のドアを開けてから中に入る。

すると驚愕している仁さんなどがそのまま居た。

私は達也さんに笑みを浮かべてからそのまま頭を下げる。


「皆さん。お早う御座います。千羽美幸です」


「私はステレッド・クリニャ・ユールです」


「「「「「やったー!!!!!美少女だぁ!!!!!」」」」」


やはりそういう反応になるか。

私は思いながら目の前の方々を少しだけ小馬鹿に見ていた。

こういうのがあるから私は同年代の男子の方々を嫌っている。

大人の達也さんだけを見ているのだ。

何故なら達也さんなら差別はしないから、だ。


「先生。私、山菱達也さんの隣が良いです」


「お?そうか。.....そうだな。確かに山菱の隣が空いているな。じゃあそこに座ってくれ」


そして私は男子達の視線をそれなりに受け流しながら。

それからそのまま椅子に座る。

そうしてから達也さんに笑みを浮かべる。

達也さんはかなり驚きながら、本当だったんだな、と耳打ちしてくる。

私は頷きながら笑みを浮かべる。


「所であのユールというのは.....」


「後で説明しますね。.....さあ前を見ないと」


「.....そ、そうだな」


そんな慌てている達也さんの横の私。

その横にユールは腰掛けた。

それは私を守る為でもあるが.....でも丁度良い感じで空いていた。

だからそこに腰掛けたのだ。

私はその事を確認しながら目の前の先生を見る。


「じゃあ先ずは出席確認をするからな〜」


そんな感じで先生は言いながら。

そのまま出席確認をし始めた。

私は達也さんを見る。


達也さんはソワソワしていた。

私が居る事にかなり気にしている様だ。

まさに計画通り。


「.....ここから落としていく」


その様な事を呟きながら。

私はこの先の事を想像して笑みを浮かべながら。

そのままホームルームを受けた。

そしてユールを見てウインクする。



「お前は何をしているんだよ。マジにこんな場所にやって来るなんて」


「私は達也さんの隣が良いので」


「いやいやお前な.....」


思いながら俺は額に手を添える。

すると、まあ良いじゃないか達也、と言ってくる。

仁だった。


笑顔を浮かべながらそのまま私を見てくる。

何かを言い出そうとしたのだが。

その時に教室のドアが勢い良く開いた。

そしてその顔が現れる。


「美幸!貴方何しているの!」


「.....お姉様?」


「何故貴方がこのクラスに!?」


私はその姿を見ているとユールが前に出てくる。

それから私を守る様にしながらお姉様を見る。

お姉様は、ユール。貴方まで.....、と困惑をした。

するとユールは、私は美幸様のご決断を支持します、と言う。

それからユールは恐れ多いですが、と進言する。


「例え美里様と言えど今の美幸様のご決断を妨害するのは許せません」


「わ、私は.....」


「.....お姉様。.....私は貴方を尊敬しています。.....でも私は勝てないと思いました。.....だからこの決断をしました」


「.....」


お姉様は眉を顰めながら私を見てくる。

このままでは私が負けるという事を必死に告げると溜息を吐いた。

するとその様子を伺っていた怯えていたクラスメイトの女子達が、ねえねえ、と私達に聞いてくる。


それから、何がどうなっているの?、と聞いてくる。

私はその言葉に睨みを効かせる。

その中でハッとしたのと。

顎に手を添えた。

隠し切れない、などと頭を過ったから、だ。


「.....これ以上は無理か」


その様な考えに至り。

私は周りの人達を見る。

結論を待つ様に注目している。

当たり前だが.....そうだな。

これは説明しないと収束しないだろう。


「私は山菱達也さんの昔からの幼馴染です。.....その為、山菱達也さんの為に1年生からそのまま上がって来ました」


「.....そ、それって恋人って事で好きって事?一緒に居たいから?」


「私達は姉妹ですが。此方のお姉様。私達は2人とも達也さんが好きです。私達はその為にずっと動いています」


教室の男子がカチンコチンに凍った。

それから女子達は真っ赤になって、きゃー!!!!!、とか言っている。

達也さんは愕然としながら見ている。


私は構わなかった。

それにお姉様も諦めた様子だ。

踏み込んだ事による影響を認めているのだろう。


「.....私はずっと達也さんが好きです」


「私も好きだから」


「.....お前ら.....」


公表してしまうとは、と呆れる達也さんを見ながら。

私は笑みを浮かべた。

こうして学校中に知られる事にはなったが後悔はしていない。

これも計画のうちだ。

そのうちに知られる事になるであろう、と思ったのだ。


私はそんな達也さんに。

そしてその横からお姉様が抱きついた。

それから笑みを浮かべる。

すると固まっていた女子達が解凍されたかの様に動き出した。


「ねえねえ!?どうして山菱君を好きになったの!!!!?」


「私も気になる!!!!!」


「私も!!!!!」


そんな感じで女子達の影響で教室は大騒ぎになる。

男子達は嫉妬で達也さんを睨んでいた。

私達はその後の事は抑えるのが大変だったが。

ゆっくり説明した事により。

何とか事は収まった。

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