私だって負けられない

山菱達也サイド 愛しい貴方へ

何だか知らんがめっちゃ美里がエロくなった気がする。

俺は、あああああ、と頭を抱えて思いながら.....テストの事を考える。

何故美里自体があんなにエロくなっているのか。

学校の放課後に俺は悶えていた。


全く俺には分からない。

いかん煩悩が、と思うのだが。

全然頭から消えてくれない。

何なんだあのクールさの消えた美里は。


「.....もしかして記憶喪失.....じゃない?それだったら何か恥ずかしいんだが」


俺は考えながら.....また悶える。

すると、お兄ちゃんー。仁さん来たよー、と声がした。

ああ.....仁が来たのか。

俺は思いながらそのまま自室から出て階段を降りる。

そこに、よっ、と仁が立っていた。


「どした?お前さん。やけにやつれた様な顔して」


「何でもない。すまんな。顔的にもやつれているのが俺なんだ」


「.....ん?そうか?でもお前.....何だか更にやつれている様な?」


「.....そうか?.....そりゃお前の気のせいだ」


んん?まあ良いけど。勉強教えてほしいんだよな?、と言ってくる。

俺は、ああ。まあそうだな、と答える。

すると、んじゃあ美幸ちゃんも混ぜて良いか、と言ってくる。


は?何で美幸が?、と思っていると。

ドアが開いた。

それから美幸が顔を見せる。

今さっきそこで会ったんだ、と言ってくる仁。


「何だかこの家にやって来たいって言うか入りたそうにしていたからな」


「.....ああ.....そ、そうだったのか。お前嫌じゃないのか。美幸」


「私はお姉様のご報告も兼ねて参りました。嫌であっても仕方がないかと」


「だってよ。まあ良いんじゃねぇの。面白くなりそうだ」


「いやお前な。人の気も知らないで」


そんな事を言いながら俺は困惑しながら美幸を見る。

美幸は全くの無表情で俺を見ていた。

そして美幸はジッと俺を見てくる。

俺はその事に少しだけドギマギしながらも。

そのまま溜息混じりに案内した。



「全くお前は。全く勉強してないからマジに頭悪りぃな」


「喧しいわ。何でお前そんなに頭が良いんだよ」


そんな事を言われながら言いながら。

俺達は勉強をしていた。

因みに仁だが全ての学年で5位の成績を誇っている。

つまり頭が良すぎる。

例の如くだが美里と美幸には勝ててない。


「お前なぁ.....こんな問題も解けない様じゃ美幸ちゃん逃すぞ?」


「いや。逃すって言っても特別な感情は俺には.....」


「そんな事は無いです」


美幸が俺の話にいきなり割り込んできた。

それから俺を見てくる。

俺は?を浮かべて美幸を見る。

貴方は何かを勘違いしていませんか、と言ってきた。

美幸は悲しげに俺を見る。


「私は達也さんを嫌いなど一度も言ってないです」


「.....そ、そうか?」


「.....全部貴方が勘違いしているだけです。.....でも私達にもその。非はあります。何故なら私達は無視していたから、です。でもお願いです。そんな事を言わないで下さい」


「.....お前.....」


俺は驚愕しながらそう言ってきた美幸を見る。

美幸は目を潤ませながら俺を見ている。

何だコイツ.....こんなに可愛かったか?、と思いながら俺は愕然としながら美幸を見ていると。

仁が、はいはい。全くお前らは、と言いながら苦笑した。


「何にせよ良かったじゃないか。達也」


「そ.....そうなのか?」


「いや。美幸ちゃんが嫌ってないだけマシだろお前を」


仁は俺に笑みを浮かべながら見てくる。

俺はその姿に顎に手を添える。

そして、まあそうだな、と答える。

すると仁は、あ。ちょっとトイレ借りるわ、と立ち上がった。

それからそのまま居なくなる。


「.....仁の野郎め。全くな」


「.....」


「.....?.....どうした?美幸」


「ねえ。達也さん」


「.....何だ.....うわ!?」


美幸を見ると笑みを浮かべて俺に接近して来ている。

そして立ち上がってからそのままドアに鍵を掛けてから俺を見る。

な!?何を.....している!!!!?


俺は真っ赤になりながら、おい!美幸!何やってんだ!、と言う。

すると真っ赤に真っ赤の姿のまま。

プチプチと服を脱ぐ。


「た、達也さん。.....わ、私だって.....負けてはいられないので。.....貧乳でも.....」


「馬鹿野郎!?何やってんだ!!!!?」


「ち、小さなおっぱいは.....嫌いですか」


「いやそういう問題じゃない!」


俺は赤くなりつつ美幸を見る。

そして胸の下着.....水色の下着を見せながら。

そのまま俺の迫って来る。

俺はその姿を見ながら愕然としつつ崩れ落ちた。

それから逃げるが。


「.....達也さん。早めに何か卑猥でも何でも終わらせないと.....仁君が戻って来ますから」


「何故お前は.....そんな真似を.....!?」


「.....これしか勝つ方法が無いからです」


「.....勝つ方法!?何!?バカなのか!?」


「.....私は至って真面目です。.....私は.....貴方が好きですから」


は!?は!?!?!

美幸は言いながら俺に四つん這いで迫って来る。

それから俺に手を掛けて来る。

俺はそんな美幸に歯を食いしばってから。

そのままバサッと俺の着ている上着を被せた。


「.....止めろ。バカ。お前が好きってのは気付いたから」


「.....!.....でも.....」


「それでお前と美里を比較するってか?.....俺は.....お前らはどっちも大切だよ」


「.....じゃあお姉様の方が有利って事は.....」


「無い。.....そもそもそんなつもりは無い」


俺はお前もアイツもどっちも同じくらいに見ている。

だから安心.....とは言えないけど。

でもそれなりには見ていてくれて良い、と言う。

俺は言いながら柔和な顔をした。


「.....仁が多分もう戻って来るから。早く服を着てくれ」


「.....分かりました。約束です。.....同じくらいに愛して下さい」


「.....恥ずかしいっての」


ったくこの美少女め。

俺は思いながら真っ赤になる。

そして額に手を添える。

こんな究極な事をしてくるとは.....思わなかった。

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