ゲーム・スタート



【ダガー】


高度100m・グリーンエルド


【image21312】


:53.6万いいね 

:12.5万ReT 




【ハチハチ】


今見たけどコレ絶対フェイク

この前の大樹霊もそうだったけど、反応稼ぎに必死過ぎw

出すなら動画で出せよ



ダガー


高度100m・グリーンエルド


【image21312】









【ダガー】


高度100m・グリーンエルド(動画版)


【グリーンエルド100.movv】


:103.6万いいね 

:42.5万ReT 






【VVRまとめ速報】

『VRMMOにて、あるプレイヤーが空を飛んでいると話題に』


本日、朝10時。

唐突にトゥイッターに投稿された画像と動画が波紋を呼んでいる。


『Freedom-Liberty』、通称FLでのスクリーンショット。

始まりの街・グリーンエルド・さらにその先の謎のフィールド……それらを一望できるそれが、今朝投稿されたのだ。


投稿主は『ダガー』さん。

『罠士』と呼ばれる希有な職業に就くダガーさんは、FLにおいてグリーンエルドへ一番乗りを果たしたプレイヤーであり――



■コメント


匿名:この動画、本人の許可取ったの?? まさか管理人ダガー様と繋がってる???

HJ:いやアイツだぞw無断転載だわ

緑 :あのダガー様が外界と連絡を取るはずがない!! 




【VVRまとめ速報】

『VRMMOにて、あるプレイヤーが空を飛んでいると話題に』


※当該記事は削除されています









【自由】FL総合スレッドpart130【自由】



59:名前:名無しのプレイヤー

で、どう説明するの? あのSSは


60:名前:名無しのプレイヤー

無理だろ


61:名前:名無しのプレイヤー

本人、マジでSNSを自分のアルバムとでも思ってんのかな


62:名前:名無しのプレイヤー

ダガーさん、SNSの使い方が分からない


63:名前:名無しのプレイヤー


64:名前:名無しのプレイヤー

もしかしたら反応デカすぎて困ってるのかもしれない


65:名前:名無しのプレイヤー

ダガーくん「ふえぇ」


66:名前:名無しのプレイヤー

ダガーくん「ふえぇ……害悪プレイヤー三人ヤッちゃったよぉ(爆破)」


67:名前:名無しのプレイヤー

えぇ……


68:名前:名無しのプレイヤー

そんなわけねーだろ


69:名前:名無しのプレイヤー

だったらあの大樹霊の件から何も投稿しないよね普通


70:名前:名無しのプレイヤー

マジで面だせや……


71:名前:名無しのプレイヤー

気になり過ぎて昼しか眠れません


72:名前:名無しのプレイヤー

マジで罠士って空飛べるの……???


プラチナレッグ達が言ってたけど、グリーンエルドにそんな設備もアイテムもないんでしょ……?


73:名前:名無しのプレイヤー

しゃーない誰か試しに転職しよ


74:名前:名無しのプレイヤー

>>73

お願いします!!!!!!!!!!!


75:名前:名無しのプレイヤー

なぁあの動画って本物なの???


76:名前:名無しのプレイヤー

有識者で完全に証明されたろ


77:名前:名無しのプレイヤー

俺も目を疑ったけどどうやらFLはそういうフェイク画像は絶対に無理らしいゾ

というか調べたらすぐにわかる


78:名前:名無しのプレイヤー

あの大樹霊の時もそうだったけどな 


79:名前:名無しのプレイヤー

しかも今回は画像じゃなくて動画付きwwwww

攻略サイトも我慢出来ず無断転載www


80:名前:名無しのプレイヤー

良いなぁ アレを実際に体験したんだろ?


81:名前:名無しのプレイヤー

ファンタジー世界でスカイダイビングしてるようなもん


82:名前:名無しのプレイヤー

うらやましーーーーー




《始まりの街》



「……案の定バズらせてんじゃねーか」



ブラウザ-、SNSを見て呟く。


グリーンエルド。

あの光景は自分も見たと呟けば――誰もが嘘だと言うだろう。

まぁ、それを発信したいとも思わない。

もうしばらくSNSは見るだけだ。いや、見る事もないかもな。



その体験は……心の中で思い出すぐらいで充分だ。



《――「良かったか、ハオス」――》



このゲームをやっていて良かったと、そう思う程綺麗だった光景。



《――「こんな可能性に溢れてる職業、無いってのにな」――》



本当に可能性だけは一級品で。



《――「おっ。それじゃお前も――」――》



これは決して、アイツの為にするんじゃない。





「……『メニュー』『転職』」



《転職を行います。本当によろしいですか?》

《貴方のレベルは10となり、スキルもリセットされます》

《本当によろしいですか?》



「あぁ」



《承知しました。転職案内を行います》

《五つの質問から、もしくは具体的な志望職業があれば――」






「――“罠士”だ」







この職業を選んだのは。


俺が。他ならぬ自分自身が。

心の底から――楽しそうだと思ったからだ。




《罠士に転職しました!》




……見てろよダガー。

俺は俺なりに、その可能性を“実用性”に変えて見せる。


どんなモンスターにも、どんなプレイヤーにも負けないぐらいに――






「次会う時は、覚悟しろよ」









――もう一人の罠士(終)――




















△作者あとがき

と、いうわけで本章は終わりです。

コンテストあるしプロットだけが増えていくしで、更新そろそろしないとなーと思っていたら、思ってた100倍ぐらいの反響貰っちゃって驚いております。


応援本当に本当にありがとうございました。

しつこくてすいませんが、面白かったとか少しでも思っていただけたら、お☆様なりハート様なりブクマ様なり投げていただけると飛んで喜びます。


続きは、色々削って頑張りますので……2/8の読者選考までには投稿したい!

名前だけだったプラチナレッグにVPくんとかが出てくると思います。多分。




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